445   禿の行者〜山の内〜大戸

 
石段上り始め(9:28) 一段目石段上り切った所から(9:31)

朝雨・中止連絡・雨でも歩く。てなてなことで向かえば雲間に青空覗き、気分も晴れて佐中地区。

数百段の石段登り妙見堂から再急登。終えて歩くは落ち葉積もる、足に身体に優し尾根。

禿の行者の崖に座して受けし涼風「千の風」か。

屏風岩の通過は危険と北を巻いて無事通過。おにぎり食べて後半は、山勘鈍って迷走一度。

終盤下りは崖・崖・崖で、危なくもあり面白くもあり楽しくもありて無事下山




佐中地区〜妙見堂〜513m〜お堂跡〜禿の行者〜山の内(649.9m三等)〜678m〜

町境界北上〜大戸(660.0m四等)〜689m手前から西尾根下る



◎所在地 : 夢前町佐中地区の北東山域

◎地形図 : 2万5千図   『寺前(てらまえ)』              403

◎山行日 : 2008. 9.13 (土)  雨〜曇り   @ 06.3.20371 A08.5.9434  

◎山行者 :  兵庫山楽会 大柿CL(車)・馬場・北村・安藤・川上    Age=61

◎コースの見所 : @妙見堂の石段(姫路市指定文化財)と妙見堂 

             A禿の行者(役の行者と大岩壁と展望) 

             B明神山の遠望は最高(雪彦山系も良く見える)

◎走行距離 : 往路@50.8 km  A52.7km  往復 108.4km

◎有料道路 : 播但道 700円



自宅発(7:35)〜播但道〜福崎南〜R=23〜前之庄交右折〜R=67〜1・佐中地区(9:00)〜

2・自デポ〜引きかえし〜1・(9:20〜9:25)〜3・妙見堂(9:34)〜4・(10:00 おやつ 

10:10)〜5・(10:30 おやつ 10:40)〜6・お堂跡(10:58)〜7・禿の行者(11:10 おやつ 

11:37)〜8・山の内(11:53)〜9・(12:00 おにぎり 12:35)〜引き返し〜8・山の内〜

10・(12;5)〜11・(13:06)〜12・678m(13:11〜13:15)〜13・(?)〜14・(13:50)〜

引き返し〜13・(14:25)〜15・(14:32)〜16・大戸(15:00 おやつ 15:10)〜

17・(15:30)〜18・(15:40)〜19・林道(16;30)〜2・(16:47)〜自転車で走る〜

1・(16:50)〜引き返し〜20・合流(17:00〜17:13)〜往路〜自宅(19:00)



諸般の事情でなかなか山歩きが出来ない日々が続き、「旧町境界歩き」も「大河内町物語」も気になりながらなかなか進まなくなった。そんな中約一ケ月振りの山歩きの日の朝は雨降りでガッカリ!!。しぶしぶ北さんに中止の連絡をしたが「雨でも歩いていい」と思わぬ返事。二人だけでも歩く事で他のメンバーに連絡すると皆さん「歩く」明神地区は北さんにお世話になり私宅に集合。雨はまだ降っていて歩くにしても計画実行か変更か・・・

走りながら空模様とも相談の結果、計画実行に決まった。播但道に乗ると路面は乾いていて目指す方向も空も明るくなって、安さん「晴れ女」の面目保つ。23号線沿いのレストランでおにぎりと腹ごしらえを済ませて佐中地区に着いた。 (9:00) 皆さんを降ろし『先に発って妙見堂の境内で待ってて』と言って、自転車をデポ地して行き引き返すと未だ発っていなかった。 1・(9:20〜9:25) 



橋の付け根に姫路市文化財の標識が立っていた
「文化財 妙見堂石段 姫路市」 「ここより約一五〇メートル前方に見える妙見堂の石段は、大正一二年(1923)四月竣成したもので五段に区切られ全長八四メートル、二四七段ある。一番下の石段は長さ三六メートル、一一一段あり最も長い」 「石段を上ると、室町時代よりお祀りしたと伝えられる妙見堂のほか、阿弥陀寺、大歳神社などが建ち並び、神仏混淆時代のなごりをとどめている」 と記されていた。

階段の取り付きに着くと太い公孫樹の木が有り銀杏が落ち始めていた。階段周りの草刈りを終えられたお年寄りが(男1女4)麓のお堂で礼拝に入らんとする所だったが会話になった。『禿の行者に上らせてもらいます』『ヤブになっていると思うから鎌を貸してやろうか』『鎌持っています』『気を付けてな』等などで別れた。長い階段は前記の通り。階段の上から振り返ると黄金に光る稲穂が凄く綺麗で秋を感じた。

(ここの写真上に移動)
←屏風岩
←役の行者
(11:36)
禿の行者の役の行者(11:29)
役の行者は私の後ろ、馬場さんの左に鎮座してはる。川・安さんの笑顔が素敵です(11:29)
12
そうそう、集合写真では折角役の行者を入れようと前を空けていたのにそこに私が座ってしまって台無し。この事が災いしてか後で迷走やら崖に誘い込まれるやらで大変だった事を前置きしておこう。屏風岩の上を通過する気の人も居たようだったが馬さんが『危ないから全員巻き道を行こう』行者さんの後ろから屏風岩の北側裾に下りたが少し引き返えすと楽に裾に下りられる。

屏風岩を通過してから私だけ逆から屏風岩の上に立って見たがここには先程の不思議な植物が沢山生えていた。鳥が種?を運んだにしては場所が場所だけにそれも考えられにくい。この上から見る景色、展望は怖さと相まって特別のものがある。二体目下半身だけの行者さんも相変わらず。
屏風岩にて謎の植物
(11:42)
屏風岩を振り返る(11:48)
←屏風岩
屏風岩→
幅1m位
その後直ぐ崖に直面する。ここは一見登れそうに無いが意外と簡単に登れる。この上からの展望が又よろしいからここを巻いた人は是非引き返して見て欲しい(雪彦山系も良く見えるので最高の展望所と思う、今日は霧に隠れていた)。横ばいで直ぐに△山の内に着く。 8・山の内(11:53) ここから南尾根へ下り崖の上でおにぎりタイムに入る。 9・(12:00) 禿の行者の見事な垂直断崖も全望できる。 発(12:35) 引き返し〜8・山の内 町界へ向かって進む。 10・(12;5)〜11・(13:06) ここでは東が開け△亀ヶ坪から△奥関山403への尾根が良く見える。北の木間下方に集落が見える。 12・678m(13:11〜13:15)

右(東)へは△奥関山や△亀ヶ坪。左(北)へ向って歩き始める。特に右側(東)が切れ落ちて大きな崖の所もある。前回の記憶は点々と有る程度。『冬枯れの時期に歩くと最高やなー』と言いながら地図に表れないコブを越えて行く。三つまでは記憶していたが現在地が曖昧のまま明瞭な尾根歩きを続ける。やがて右前方狭い範囲ながら開けた樹間からこの後辿るであろう尾根がピークを連ねて見えた。△柳谷(高場山)も確認できた。その後視界塞がって尾根分岐で進路と現在地を確認するも皆がどうも確信が持てない。

進もうとする尾根の方向と地図に入れている計画コースとが合う所を現在地としてその方向に住んだ(下った)が柴とイバラのヤブで『前回はこんなヤブは無かったが年月が経ってヤブになったか?』と思いながら進んだが下り一辺倒で地図の地形と合わずストップ。コースを外している可能性が濃かった。『出たとこ勝負でこのまま下るか・・・』と言うことになり掛けていた時、馬さんが『間違ったと思う所まで引き返そう』この一言で決断、引き返すことにした。 14・(13:50) 『(12)番までか』と言う声もあったがそうでないのはハッキリしていた。

三つ目コブが怪しく、地図を見てもそこは要注意地点だった。にも関わらず何時もなら要注意マーク(注の字を三角で囲む)を入れる所を入れていなかった。ヤブを抜けて中程で休みヤクルトを頂く。そしてコースを外した地点と思う所に戻った。 13・(14:25) 地形確認コンパスを合わすとばっちりだった。間違っ尾根にも正規尾根にも赤プラ杭は打ってあり(この後も杭は尾根ごとに打ってあったように思う)この辺り杭を頼っての歩きは禁物である。 前記の (14) への下りで見た(やがて狭い範囲ながら開けた樹間からこの後辿るであろう尾根がピークを連ねて見え、△柳谷/高場山も確認できた)で何故間違いに気がつなったかと山勘が鈍ってしまっていることを痛切に感じた。 

短急の下り上りで 15・(14:32) 小休み この後、慎重に進んだがまたまた現在地が曖昧なまま△大戸に着けた。 16・大戸(15:00) ここでおやつタイム。 発(15:10) 大戸を出て直ぐ (17) からの下り尾根だろう確かな尾根が見えた。その先左樹間から、かい間明神山が見えるが霞み気味で写真には写らないだろうとカメラを向けなかった。 (17) へも距離感が合わず心配したが柴ヤブっぽい (17) に着いた。 17・(15:30)

大きく方向が変わって柴ヤブを抜けた。 18・(15:40) 当初の計画では続いて南尾根を下ることになっていたがサブコースで西尾根を下って時間と体力があれば僧屋敷の滝を見に行くことになっていた。しかし迷走の結果残り時間も少なく、疲れも溜まり気味。滝はともかくサブのコースの方が早く林道に出られると判断してサブを下り始める。始めはルンルン下りだったが等高線で見てかなり急下りの地点(予習)から等高線の間隔の広い北寄りの谷筋に入ったが岩盤の上に一面苔が生え、落ち葉も積もり崖もある超危険なトンデモナイ谷筋だった。

『谷筋は崖であかんわー』下り掛けていたメンバーと共に尾根に引き返すもこれとて崖に近い。戻った尾根筋にも点々と崖が出てまた一本南の尾根を巻く。「蟹の横這い」とやらもしながらコースを見極めながら下ってやっと林道に下りた。ある程度の予測はしていたがこれほど険しく危険な山肌とは想っていなかった。 19・林道(16;30) 丁度「大関橋」直南に下っていた。もう滝見どころでは無く、大粒の雨がポツリポツリで帰路。

山の神の祠を過ぎてから私だけ早歩きで自転車デポ地へ、自転車で走って車に戻り引き返して皆さんと合流した。大粒の雨は少しの間だけで後は雨に遭わなかった。朝の天気から思えば計画通りの山へ行けたことに感謝、そして迷走のドキドキ感と崖のスリル感とそれらを克服したときの安ど感など、いーーーぱい味わえた一日でした。皆さん色とりどりのおやつを頂きありがとうございました。お疲れ様でした。
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@
3・妙見堂
5・513m
6.お堂跡
禿の行者・7
山の内・8
9・昼
10
11
12・678m
12・
678m
13
14
15
16・大戸
17
18
13〜14
迷走
青色線はサブコース。
18から(
A)辺りまで下って
ピンクコースで下る
←僧屋敷の滝
19
20
21
A
232m
与佐兵衛