6・十三回り
7・
3町境界
9・亀ヶ坪・650.4m
11
14・おやつ
15・696m
16
17
19・奥関山
   615.0m→
 
10
12
13
18
bS03  亀ヶ壷〜△亀ヶ坪〜奥関山。


花を求めて奥へ奥へ、亀ヶ壷から亀ヶ坪。天候異変か裏作か求めた花は疎ら咲き。

倒木帯を乗越えて、界から外れ尾根南下。

予想外の快適歩きで696(ろく・きゅう・ろく)から奥関山。

すんなり下山と思っていたが、その後現る岩場や断崖、

右に左に巻きながら、何とか下れて笑顔が戻る。




河原川〜亀ヶ壺〜十三廻り(町境界)〜境界東進〜3町境界〜

境界北進〜亀ヶ坪(650.4m四等)〜境界西進〜696m〜615m〜

奥関山(おくせきやま)615.0m四等〜506m〜亀ヶ坪(亀ヶ壺)コース合流。




◎所在地 : 夢前町夢前川支流「河原川」の支流右「亀ヶ壷」とその源頭北の町境界尾根と
         当支流の西尾根(696m〜奥関山615.0m〜506m)

◎地形図 : 2万5千図   『寺前(てらまえ)』

◎山行日 : 2007. 4.15 (日)  曇り    @’06.4.16

◎山行条件 : マイカー登山:CL大柿・馬場・森・安藤・神尾・藤原   Age=60

◎コースの見所 : @芦谷の滝  A亀ヶ壺の滝とその渓流

     B十三回りから(20)までの間ヒカゲツツジの群生又は点在 

     C3町境界北側アケボノツツジの群生又は点在 (他所にも見る)

     D(13)〜(14)まで北側の展望

     E506mから(2)まで岩稜・展望・岩場(危険箇所あり)   

◎走行距離 : 往路 52.0km  往復 104.0km



奥関山から先は絶景展望と危険な岩場が多く、危険回避などで現在地確認が曖昧になった.。従って通過タイム・ポイント通過時間・コース状況は不明確。地形図の等高線からは予想もできない崖と岩場が多々あり。

自宅まで神尾さんの車に乗って来られ、私もそれに乗り込んで発った。

自宅発(7:50)〜明姫R〜播但道〜福崎北〜R=23〜前之庄交右折〜R=67〜河原川〜

1・(9:12 発9:25)〜2・芦谷の滝(9:33)〜3・(10:05)〜

4・亀ヶ壷/滝(10:27 発10:36)〜5・(11:02)〜6・十三回り(11:30)〜

7・3町境界(11:43 おにぎり 発12:09)〜8・(12:30)〜9・亀ヶ坪(12:35 発12:40)

〜10・(10:49)〜11・(10:57)〜12・(13:03)〜13・(13:17)〜

14・(13:30 おやつ 発13:47)〜15・696m(13:53 発13:56)〜16・(14:10)〜

17・(14:15)〜18・(14:22 発14:39)〜19・奥関山(14:45 発14:59)〜

20・(15:08)〜21・(15:18)〜22・506m(15:30)〜23・(15:35)〜24・(15:59)〜

25・(16:14 発16:20)〜林道・(16:25)〜2・芦谷の滝(16:30)〜

1・(16:36 発17:00)〜往路〜たいこ弁当・(17:30 発17:42)〜自宅・(18:30)



ほぼ一年前(4月26日)に3町境界で見たアケボノツツジの花はピークを過ぎていた。そこで、今年は暖冬の影響で『見頃は今くらいか・・・』と思い、ここに決めた。計画では14日だったが13日の20時頃から大雨で順延した。福崎町の「JAとれたてやさい旬菜」でFさんと待ち合わせをしていて、そこに寄るとFさんは既に到着していた。それぞれが野菜・おやつ・昼食を買い込んで発った(Fさんはマイカー)。

咲き終えた桜、今が盛りのヤマブキやシャガの花も楽しみながら駐車地点に着いた(前回P)。二台の車も置けなく無かったが更に奥の川原の広場に置くことになった。車の底を擦りそうな所には赤ペンキが塗られていた。 1・(9:12) 中型の車が一台止まっていたが人影は無し(最後まで誰にも会わなかった)。私は、前回滑って転んで危なかったので、今日はヘルメット(タイプは問わず)着用を呼びかけていたので、それらの着用も済んで発った。 発(9:25) 

とにかく瑞々しい木々の新芽が心に染み入り、それにヤマブキとミツバツツジが彩を添えていた。安藤さんは透き通った清流の美しさを何度も口にする。 2・芦谷の滝(9:33) 水量も程よく、夜来の雨の影響は微塵も感じなかった。そこに建つ一つ目の廃屋は一年経った今もそのまま残っていた。「亀ヶ壷の滝へ約50分」行政の案内板あり、『ここが下山地点の尾根先』と知らせさ、谷へ入っていった。

 
(1)スタート前の準備(9:13)南から   (2)案内板を見る(9:33)南から

とにかく足元に清流、身を包み込む新芽と若葉、小鳥のさえずりにくわえ鹿の遠鳴き。自然を満喫しながら上っていった。体が熱ってきて汗が出始める頃、例の「滑り台」(9:42)が現れる。とうとう暑さが堪らず、それぞれ上着を脱ぐ。 (9:53) 谷川を右に左に渡りながら上る。右から崖が突き出て、それを回り込む。 (9:55) やがて水が枯れるが直ぐに復帰する。 左右から山肌が迫り出し、深いV字谷を上ると、今度はスギの倒木が谷筋に倒れ掛かり、それを越えながら上る。

右の深い谷筋の所を通過 3・(10:05) その直ぐ先で二つ目の廃屋が建つ、そこで少し休んで発つ。薄暗いスギ林を抜けると、やがて前方の谷中央に「亀岩」(10:09) が現れる。余り近くに寄らない方が亀に似て見える。この辺りは川床も平滑であるが油断をすると滑る所があるので要注意。やがて谷が狭くなり、谷左右も崖状でコース決めに思案する。『崖で谷川は巻けない』と判断し、谷沿いの岩場にへばり付きながら無事通過できたが増水の場合は、おそらくリタイヤを強いられるだろう。

 
通称「滑り台」(9:42)     亀岩(10:09)

全員が無事に通過してホッ。右へ回り込むと間もなく滝が見えてきた。 4・亀ヶ壷/滝(10:27) 水量は前回よりもやや少なめの瀑布?を仰ぎ見ながらおやつタイム。安藤さんから頂いた紫芋の羊羹をたべながら、滝を右(前回コース)に巻くか、初めての左(私的にはこっちだった)を巻くか思案をしながら休んだ。結果は正規コースと判断している右を巻くことにした。 発(10:36) 

ザレザレの激斜面で「楽」でなく「落」に気を付けながら登ったがそれでも「小落」あり間隔を大きく空けて登った。(10:42) ここから滝の頭(左)へ向って岩場のトラバース、古来?よりの踏み跡を辿る。やがて「大柿布」が水平方向と右上方に見える。右へ登ると、岩場の上で展望は得られるがそこからの下りがやや険しくなる(私は前回このコースを周回した)。馬場・森さんはこちらを選んで他の者は早く滝の頭に着き二人を待つ。



河原口より、東の谷八キロ(徒歩約二時間)の奥地にあり宝暦十二年(1762)にまとめられた「播磨鑑」にも明記され、古くから知られていた。(滝高さ約20メートル、坪深さ約2メートル、幅約3メートル)水が清らかなために、この滝に汚物を投げ入れて汚せば、たちまち水神の怒りを招き暴風雨の災難があるといわれた。この伝承があるために、古くから山之内の各地区から番人が出て滝に汚物が入らないように見守った時期もあった。
※河原口B・S近くに立っている「亀ヶ坪(地図では亀ヶ壷)」町指定史跡の案内より

滝の頭から甌穴を覗き込む(10:41)

滝の頭から下山に歩く506mピーク辺りだろうか険しそうな尾根筋が見えた。とりあえず、全員が滝の中段にある甌穴を覗き込んで滝を後にした。 発(10:50) 滝で、標高を一気に20mを上げて、だらだら上りが続く、これほど険しい山容の中、滝を境に上下が緩い傾斜の地形は極めて特異と思う。谷川を右に左に渡りながら進んで、左山肌に大きな谷筋が出る。 5・(11:02) 薄暗いスギ林を進んで、やがて谷筋から右山肌へ取り付いて高度を上げていく。今日も、初めのカーブから、その数を数えながら上り10回終えて町境界尾根に着いた。カーブの数は前回と同じで10回だった 6・十三回り(11:30) 

前回は椿・ミツバツツジ・ヒカゲツツジ・アセビが同時に咲いていたが今日はヒカゲツツジとアセビと花弁がわずかに残るタムシバが「物静かに咲いている」と言った感じだった。市川町の展望も霞んで良く見えなかった。今日のお楽しみ、3町境界を目指して上る。間もなく明るい踏み跡は尾根から外れ左の谷筋へと向う。ここは要注意、マーキング布を2本巻いて、中上りを終えようとする時上方にピンクの塊が覗く。 7・3町境界(11:43) 暑い!暑い!と言いながら、ここでおにぎりタイムに入った。期待のアケボノツツジは今年も盛期を過ぎ、終盤だった。残念!!

 
7・3町境界(11:43)東から         花弁にも力を感じないアケボノツツジ(12:00)


展望は北樹間から寺前地区、南は十三回りから早く歩きたいと思っている七種山への境界尾根が霞んで見えた。安藤さんから解けかけて冷たい冷凍モモを頂く。 発(12:09) 北面は急激に落ち込む界尾根を進んでいると、牡鹿が角を網に絡ませて死んでいた。何時もながら死に到るまでの過程を想うと心が痛む。右を振り返ると尾根北面にタムシバの白とアケボノツツジのピンクが点々と見られた。

勿論、寺前地区とそれを取り囲む山も。(8)への中上りは食事後でもあり鈍かった。 8・(12:30) 展望なし。ここへの上りと、しばらくは左(西)谷側は杉林、東面はヒカゲツツジとタムシバが咲く凄い切れ落ちが続き、太いドウダンツツジも生える。そしてヒヨッコリ立った亀ヶ坪。 9・亀ヶ坪(12:35) 展望東が少々。ここのヒカゲツツジも今ひとつインパクトが無かった。 発(12:40) 下ると左右スギ林になるが直ぐに自然林に変わる。

次の上りはヤブ状になる。その上りで私の後ろを歩いていた森さんが持った木(径5cm?)が枯れていてそれを後方へ投げ放ったとき三番手の安藤さんの頭を直撃したらしく『森さん!痛いなー大きな音がしたわ・・・私の頭はやっぱり空洞やったわ』これを聞いて、全員大笑いをした。10・(10:49) 展望なし。上り切ってからの下りポイントには前回のマーキングがあり助かった。(前回は南寄り尾根に誘い込まれた)しばらく尾根無き柴ヤブっぽい下りで、不安を抱くもやがて右ヒノキ林になってヤブが開け短く上る。 11・(10:57) 展望なし。

下り途中前方樹間から高く大きなピークが立ちはだかるように見えた。後方で『あれを越えるのか・・・』との数人の声があがった。左の元気で太い赤松林帯は必見、低木のクロモジの花と若葉が目と心を癒してくれた。急下りが続く、この後に上りが待っているだけに『下るのがもったいない』が口々に出た。 12・(13:03) コルに着くと、相変わらず生きたスギの倒木が重なり合ったままだった。『何処を上るの・・・』倒木の下を潜り乗越えながら上っていくとやがて倒木のお陰で北方面が全開になる。

 
(13)への上り中程で(13:06)左鞍部太田ダム・右端尾根高星山   (12)倒木帯(13:05)手前からいつの頃からか倒木にも慣れ抵抗力が付いた

全開の北方面に平石・高星山のなるい尾根の右端に天狗岩が飛び出ていた。その右、大きな谷筋を隔ててピラミッド伝説の八幡山尾根が延びる。振り返ると、先ほどの赤松林も美しい。上り中程からは左の低木雑木(柴?)林に逃れ、上り切る。 13・(13:17) 後は、 ’06.3.20 bR71 で歩いた△柳谷(高場山)△僧屋敷△大戸 などが座する尖がり小ピークが連なる尾根や ’06.4.26 bR75 を眺めながら横ばいを進んだ。前回見たオオルリも期待していたが今日は会えなかった。

(14) への上りは右(北)だけが見える岩稜が続く。ドウダンツツジが数多く生えているが芽が少し膨らんだ程度。 14・(13:30) 展望なし。ここでおやつタイムに入る。暑い!暑い!と安藤さん、皆さん疲れ気味?。森さんが『パイナップル食べる』とザックから取り出す。見ると原型のままのパイナップルで一同目が点。まな板まで持参で、皮むきが始まると同時に甘すっぱい香りが漂った。疲れている時のパイナップルは、よりより美味しかった。
 

(13)先からの眺め(13:17)手前尾根△日和・僧屋敷・大戸

 
森さんは「食」にてサプライズ多し    はよう!ハヨウ頂戴!は誰でしょう・・・

汗も引いて体力回復したところで発つ。 発(13:47) 前回はここからの下り地点が分からず右往左往したことが想い出された。この辺りのミツバツツジは未だ蕾だった。左(東)にチラチラと3町境界辺りの山塊が見えた。 15・696m(13:53) 西に△雪彦山、その前に洞ヶ岳などが同定できた。中間点の尾根に見える白っぽい壁は「禿の行者」だろうか。 発(13:56)

ここからは初めてのコース(前回ここまで来て引き返した)。柴ヤブを覚悟して下っていくと、何処までもヤブにならず、これはクッキーいやラッキー!!。左樹間から3町境界方面が見え、小さなコブを越えて尾根肩。 16・(14:10) 展望なし。Y字尾根で要注意。短く下り尾根先端。 17・(14:15) 短急下りすると快適な横ばいに入る 尾根周りはヤブツバキの群落、左は太い赤松とスギが目立つ。右も尾根近くまで杉林が上がってきていた。太い栂の木が目立ち始め、左樹間からチラチラと七種山への尾根が見えた。 

やがて、左右切れ落ちで細い雑木林。前方が明るくなると共に岩稜になって先端に着く。 18・(14:22) 前方が全開。下山尾根は左右切れ落ち、険しい山容で尖がりピークが連なるも目視でもほぼ下りの連続『もう先は見えた』と言い合った。 発(14:39)。西の小尾根は先端が崖に見えた(前回これを谷から見上げた記憶あり)。十三回りから七種山への尾根が直ぐ近くに見え、七種山も見えていたと想うが同定できなかった。

 
(18岩稜(14:30)西から         (18)から下山尾根を目視(14:37)中央七種山?

 
(18)を下方から見上げる(14:39)   (18)から左後方に見えた(14:39)

安藤さんが覚えたて(精巧な読図方法)の読図で3町境界を同定された(上写真)想定外の方向に在ったが間違いなかった。 18・発(14:39) 等高線通り、左右切れ落ちの横ばい雑木尾根を『険しくももうヤブは無いのでは』と想いながら快適に進んでいると、突如石標 が現れ、△を忘れていたことに気が付いた。 19・奥関山(14:45) 展望なし。今日も馬場さんがその周りを清掃していると「H9.10.13」「S.INAOKA」のラベルが出てきた。このラベルはほとんどの石標で見かけるが馬場さんによると加古川市に在住らしい。十三回りから来たとは考えにくく、距離の短い芦谷の滝から上ったのだろうか・・・奥関山発(14:59)

  
△奥関山からの岩稜尾根(15:01)   △奥関山(14:45)南から △亀ヶ坪(12:37)北から

ほんの少し下ると大きく開け(上右写真)その素晴らしさに気分が高揚した。この後、険しく危なく怖い下りに直面するとは誰も想像すらせずに『残りも少なくなった』と快適に進んでいた。ほぼ正面に明神山の頭が覗く。 20・(15:08) 尾根肩からの下りは高い崖(10m位?)左に巻いて下る。ホッと一息横ばいをいき、視界が閉ざされる。 21・(15:18) 尾根分岐は左の方が明るい開きで要注意。左スギ林、視界無いまま進んで等高線に表れない短急登で 22・506m(15:30) 展望なし。

方向確認で意見が分かれるも間もなく一致して進む。 23・(15:35) 尾根肩で立ちすくむ。地図には崖マークなし、等高線からしても予想なき岩場ともガレとも言える激下り、言うなら、岩場が崩れて浮き石や岩が連なる激下り。「落」の可能性が大で間隔をあけ慎重に下った。ここからの下りは、より危険になった。オーバーハングの高い崖、それを巻くにしてもズルズル滑る激斜面、待ったり待ってもらったりしながら、立ち木にすがりながら何とか下った。  24・(15:59)

 
(15:48)まさに岩稜尾根     左写真岩稜尾根から(23)を振り返る

(24) からの下りも緊張の連続で着いた(乗った)所は切り立つ岩の上、先端は十数メートルの崖、最後まで崖。眼下の、朝上ってきた下流の深い谷筋はもやっていた。 25・(16:14) ここで最後の休憩をして尾根から西に外れスギ林を滑りながら下った。 発(16:20)〜林道・(16:25) 前回歩いた林道で記憶にあったので安心して歩けた。 2・芦谷の滝(16:30) (ここから (25) 地点の岩塊は見える)無事下山できた安堵感と達成感と緊張からの開放に浸りながら、今日の縦走のことなど話しながら車に向った。

帰路R=23走行中夢前町から香寺町へ入る手前で、高級レストラン「たいこ弁当」にて高級料理を食す。

『これだから、道歩きでなく 山歩きは楽しい』まだまだ冒険心の衰えを感じなかったが、道なき未知の歩きに慣れてない人には相当インパクトが強かったようですが、皆さんの『楽しかったー』感想にホッ。お疲れ様でした。これに懲りずまたご一緒しましょう。


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大中山→

20
21

ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている

23

@

24
22・506m