№733 日笠山~一本松 (約6.5km)
猛暑収まり活動開始、歩き始めは日笠山。
歩き始めて最初のピーク、のじぎく畑は放棄化し草笹伸びて展望も狭し。
その後のコースはほぼ快適も整備届かぬ所が気になる。
◎所在地 : 姫路市大塩町・北浜町北脇の北山塊尾根
◎地形図 : 『加古川(かこがわ)』 『姫路南部(ひめじなんぶ)
◎山行日 : 2020. 9.14 (月) 晴れ
◎山行者 : 単独 Age=73
参考:⓵12.1.29 549 ②12.11.21 570 ③15.3. 3 623 ④17.1.13 653 他5回
◎コースの見所など : ①県花「のじぎく」の群生地は保存グループが機能しなくはり荒廃
②△一本松から瀬戸内側展望 ③亀岩と亀岩からの瀬戸内側展望 ④高御位山連山展望地点あり
◎走行距離 : 往路 ?
日笠山P(62.2m四等)~夫婦岩(のじぎく園)~92m~馬坂峠~大塩城跡峠~峠~
一本松(136.1m四等)~亀岩~往路引き返し~夫婦岩(のじぎく園)清掃
自宅発(8:29)~1・日笠山 P(9:04~9:22)~2・夫婦岩「のじぎく園」(9:34)~3・92m(9:44)~
起上り古木(9:50)~4・馬坂峠(9:53)~5・(10:00)~6・(10:07)~7・大塩城跡(10:11~10:20)~
8・(10:25)~9・峠(10:35~10:38)~10・(10:44)~11・△一本松(11:00 休 11:17)~
コース探索~12・亀岩(11:37 休 11:50)~引き返し~8・(12:18)~
2・夫婦岩「のじぎく園」(13:07 昼・整備 14:39)~1・日笠山 P1・日笠山 P(14:50~14:59)~
往路~自宅(15:26)
今年の猛暑酷暑は何時まで続く・・・と思っていると例年になくガクッと気温が下がり「歩いて見よう」。今年の休み明けは何処を歩くかあちこち考えた結果この日笠山に決めていた。日陰が多い・展望が良い・雑木が多い・適当なアップダウンが多い・道が明確など。久し振りの歩きには好条件が揃っている。1・日笠山 P(9:04~9:22)同年代の男性に挨拶「秋めいてきましたね」「朝晩気温が下がり凌ぎやすくなりました」少し秋を感じながら支度をしている間にその人は見えなくなった。2・夫婦岩「のじぎく園」(9:34)着いて見たのじぎく園の状況に唖然とした。
1番 日笠山 P 9:23 2番 夫婦岩/のじぎく園 9:34
園は主に笹とススキ類の雑草に覆われ菊の姿なく、展望は竹が伸びて視界も狭まっていた(参照№570)。先の男性と他に3人の男性が木陰で歓談していた。「これはどういう事なんですか」「4・5年前から保護活動していた男性が高齢と体調を崩されて手入れが出来なくなった」との事だった。「何処から・・・」と聞かれ「播磨町から」活動を引き継ぐ人が現れなかった事を非常に残念に思い乍ら発った。ドングリ車に乗らないよう気を付けて下る。3・92m(9:44)しきりと鳴くツクツクボウシはこのピーク辺りだけだった。
4番 馬坂峠 9:53 同所 9:54
起上り古木(9:50)峠近く道の直ぐ左手に「起上り古木」が在る。古木と言っても直径30センチ位で十数年前の台風で根こそぎ倒れたクヌギで、後日突然ほぼ元通り立ち上がっていたと言う木。4本の支柱で支えられているが現在では自立できる程にしっかりと立っていた。間もなく峠に着く。4・馬坂峠(9:53)戦国時代すでに使われていた峠ときく。新しい案内札が設置されていた。高木雑木や竹とススキの間を進む。5・(10:00)垣間右に高御位山が見える。6・(10:07)鉄塔通過し、速足の同年代二人の男性と行き交う。
5番辺りの道 10:01 6番辺り 10:10
7番 大塩城跡看板 10:11 大塩家の家紋
緩く上っていると間もなく左手に大塩城跡の看板が立つ。7・大塩城跡(10:11~10:20)看板によると「大塩山城跡 別名 椿城 大塩山城は、天正六年(一五七八年)部将、羽柴秀吉により落城する。当時の守将は大塩次郎左衛門と言われているが、先の三木合戦で戦死する。弟、小六景麓が、城主であったと思われる」看板左端に大塩城・北脇城・御着城の配置図と大塩家の家紋が貼ってあった。これまでは看板と僅かに残る石垣を見ながら通過していたが看板の後ろに踏み跡が在り、それを入って行くと小さな広場が在った。
周囲を歩けそうなので探索すると段状になっていたが郭跡か耕作地(畑)跡かは不明。スタートから現在地までの道の左右山肌は殆どが耕作地(畑)跡と思う段状。完全整備の道を進む。8・(10:25)樹間から西面が開け海と島と眼下に町並みが見える。9・峠(10:35~10:38)以前は通過していたが今日は北脇の方へ少し歩いて見た。10・(10:44)東面断崖で高御位山連山が広範囲に見える。下った所にも新案内板設置、何時かカブトで北脇から上って来た記憶がある。道は笹が覆い始める。中上りから緩い上りのあと分岐尾根に着く。右は亀岩、左は△一本松。
8番手前 10:27 8番から△一本松を眺める 10:30
9番峠牛谷方面 10:35 北脇方面 10:37
左折して高原気分の横這いを行くと「けつまづく」程の所に△一本松石標が在る。11・△一本松(11:00 おやつ 11:17)石標から直ぐ左へ踏み跡在り初めて入って見ると(必見)日笠山から8番辺りまでの尾根と高御位山方面が見える。特に8番辺りまでの尾根がすばらしい。元に戻り石標から少し下ると大展望所、ここでおやつタイム。淡路島から家島諸島、足元に大塩の町並みは勿論、視程良ければ四国も見えると思う。気温は28℃汗はかいたが苦に成る暑さは感じなかった。引き返し次の目的地亀岩へ向かう。
△一本松への尾根 10:59 △一本松 11:00
手前が日笠山から8番辺りまでの尾根11:01 展望所 11:03
尾根分岐で今まで気にしていなかった西面への微かな踏み跡に入って見ると少し下った所に大岩が在り絶好の展望所になっていた。目を惹いたのは黄色に輝く稲穂の田圃だった(11:23)。引き返し亀岩に向かっていると間もなく又もや西への踏み跡を見つけ入って見る(やや長い目西へ下る)。「子亀岩」との案内とその子亀岩があった(大きさは見た目一抱え位)。先程と同じ展望あり、引き返していると下り方向に確かな踏み跡があり「亀岩につながっているかも・・」と思い下って見たが方向が違うので確認を止めて引き返したが麓の集落からの道と思われる。
亀岩への引き返しで初めの寄り道 右写真は飾磨方面 11:23
分岐に戻り横這い尾根から下り途中にある亀岩に着く。12・亀岩(11:37 休 11:50)看板が立っていて「亀岩 北脇の山の奇岩 西方の砂池方面から見上げると亀の姿に似ていることから亀岩と呼ばれ昔からみんなにひたしまれている。※(現在地は亀の甲羅の上)北脇自治会・北脇の自然に親しむ会」亀の甲羅と言う大岩の上に立つと大展望で心地よいそよ風が有るも薄日が射してやや暑い。終点へのイタチ山~大谷への尾根を眺め、それらの踏破は疲れ具合から諦めて引き返した。
12番亀岩 11:47
帰路いつも見ていた岩を見ていなかったので道から左に少し外れ見ると太さ10ミリ位のワイヤー(樹脂カバー)で固定してあった(下写真)。一個当たり畳一畳くらいと思うが地震で滑り落ちない対策と思われるが・・・(地図A地点)古墳の上蓋に使えそうな岩なのでその時代には目を付けられたかと想像を膨らませた。
A点の岩 12:05
8・(12:18)~2・夫婦岩「のじぎく園」(13:07 昼・整備 14:39)弁当を食べながら、道は整備されているが荒れたのじぎく園や活気あった休憩小屋も使われている気配無く虚しさを感じた。「せめても小屋の裏手に生えた竹だけでも切っておこう」と思い切リ始めるとやる気に火がついて止められなくなり一面の竹を切り倒し常設のクマデで落ち葉をかいて清掃「少しは感謝の恩返し」と気持ち晴々。小屋に貼られた掲示物二枚(A3サイズ)に目をやると
『夫婦岩のじぎく 夫婦岩展望台の下段は、四十年以上もの長い間、竹と樹木に覆われていた。平成十六年一月に、伐採に掛かり、散歩を日課の人も加わり、三か月で一万本を切り倒す。播磨灘が一望できるようになる。伐採から二年目の一七年春に数箇所から突然のじぎくが芽を出し、群生が始まり秋になって、純白の花畑になった。日笠山・夫婦岩のじぎく散歩道のマップもでき、新名所として、多くの人々が菊見に訪れる。十八年の春が来て、群生は更に拡大夫婦岩を覆いつくす大群落になる。彩りを加えるため、日笠山に自生していた「キバナノジギク」の新芽を採取移植した。今年は兵庫県で五〇年振りに国体が開催され、高砂市民球場で高校硬式野球が開催され日本中より注目された。この年を記念して。夫婦岩のじぎく元年と位置づけ、県花のじぎくを育て増やし続けたいと思います。植物分類学の父と言われる牧野富太郎博士が「日本一の大群落」と折り紙をつけた。日笠山連山の「のじぎく復活」を目指して・・・・ 平成十八年十月二十日 日笠山のじぎく園開発担当 千飯栄司 夫婦岩担当 藤城平男(抜粋)』
『夫婦岩の土壌改良 のじぎくは平成17年から10年経過した。当所は整備地が大量の竹・クヌギの落ち葉で覆われていた。3年前から土が固くなり菊が育たなくなって多くの来訪者から落胆の声があがる。そこで300平方メートルに会員10名が油粕7・バーク堆肥10・腐葉土25袋をみずほ福祉財団より助成の耕運機で耕した。3か月後の5月に挿し目や500本の植栽をする予定。平成27年2月12日 日笠山のじぎく園代表 山本博昭 夫婦岩担当藤城平男(抜粋)』
「伸びた竹の伐採が出来ないものか・・・」この山域は国有林(県)の様でもあるから役所問い合わせて見ようかとも思いながら車に戻った。1・日笠山 P1・日笠山 P(14:50~14:59)