12

24・860m5
30

629  中音水林鉄跡〜波佐利山〜音水  約15.6km)

この地図のコースは亀さんのGPSの軌跡です


中音水の林道から林鉄軌道の跡を詰めて、天空尾根への急登開始。

予想通りの難関も話し声は絶えることなし。笑顔で立った展望処で昼弁すまして進む尾根。

何処どこまでも快適尾根、1000m越え尾根縦走3時間で波佐利山。

下山コースは2本計画、サブを選んで下ったが、脚は進まず時間は進む。

お日様は、速度を増して落ちていき、ブナ・モミ・ミズナラ原生林に、感動・癒しを貰いながらも

時間に急かされ気も漫ろ、気を引き締めて急下り。

西日に染まる日の原地区見て笑顔が戻って林道着は18時半を過ぎていた。


◎所在地 : 中音水林鉄軌道跡歩きから波佐利山への尾根。
         波佐利山から△音水への主尾根

◎地形図 : 2万5千図  『音水湖(おんずいこ)』 『西河内(にしごうち)』  

                  『岩屋堂(いわやどう』  『戸倉峠(とぐらとうげ』

◎山行日 : 2015. 5.31  (日)    晴れ  

      @波佐利山:11.11.24 545      @△音水:13. 4.27 580 
          
◎山行者 : T/カブト馬場・藤原・川上・安藤・亀野(初参加)・大柿(車)   Age=68

◎コースの見所など : @林鉄軌道跡 A波佐利山への尾根原生林  

B波佐利山近く主尾根東面の古杉(宍粟杉母種林) 

C△音水前後尾根北面などの原生林(古杉・モミ・イヌブナ) 

◎走行距離 : 往路 85.8km  往復 171.6km

※歩行距離:15.606km(川さん提供)


音水地区P〜中音水林道終点〜林鉄軌道跡突き詰め〜中音水川源流地点〜西尾根に乗る〜

1032m〜1107m〜北進〜1081m〜1110m〜1122m〜波佐利山(1191.7m三等)〜

引き返し〜1122m〜何頭尾根下る〜1161m〜860m〜823m〜音水(727.5m四等)〜

鉄塔〜中音水林道〜音水地区P


自宅発(6:00)〜明姫R〜姫路BP〜R29〜山崎町〜波賀町〜1・音水P(7:38〜7:54)〜

2・(8:10)〜林道終点(8:37)〜3・谷分岐(9:05)〜4・宿舎跡(9:42)〜5・高架橋(9:48)〜

6・(9:55)〜(10:35 休 10:45)〜7・(10:42)〜8・1032m(11:19)〜

9・(11:30 昼 12:00)〜10・(12:09)〜11・1107m(12:22)〜12・(12:30)〜

13・1081m(12:40)〜迷い〜14・(12:58)〜15・(13:05)〜16・1110m(13:16)〜

17・波佐利山コース(13:27)〜18・1122m(13:45)〜19・波佐利山(14:04〜14:30)〜

引き返し〜17・(14:55)〜20・1161m(15:19)〜21・(15:25)〜22・(15:45)〜

23・(16:00)〜休み(16:25〜16:30)〜24・(16:36)〜25・(16:45)〜26・(16:55)〜

27・(17:07)〜28・823m(17:15)〜29・(17:25)〜30・(17:30)〜

31・△音水(17:45〜17:52)〜32・(18:10)〜33・鉄塔(16:31)〜2・(18:35)〜

1・音水P(18:50〜19:08)〜往路引き返し〜安志坂たいこ弁当(食)〜自宅(21:22)



20013年に歩いた時(上記)中音水川源流地点辺りで見つけた西尾根の踏み跡の続きを確かめたく、それを計画した。また時期的にも新緑の渓流歩きも楽しみだった。天気予報では31日だけに傘マークが出てやきもきしたが運よく雨の心配が無くなった。T/カブトに初参加の亀野さん(安紹介)が加わって久し振りに6人の歩きになる。日曜日で道が空いていて予想以上に早く着いた。1・音水P(7:38〜7:54)

歩き始めて間もなく右崖下に祭られている鬼子母神の祠に参加者の安全を祈願した。入り口の看板よると(古くから子供の守り神として祀られ出産と同時に参拝して子供の成長安泰を祈願した)
2・(8:10)ここは、サブコースの下山地点。間もなく左にメインコースの下山尾根が見えてくる。林道には点々と鹿の毛と骨の残骸を見る。猟師がしとめた鹿を解体したと思う(ハンターの精神とマナーが問われる)。


(1)スタート前(7:53)          (8:16)崖の下を通過


最奥の尾根は(7・8・9)辺りか?(8:32)   林道終点(8:37)

林道終点(8:37)二度目なので難なく林鉄跡に乗ったは良いが一名不足。「お〜いお〜い」遅れた一名も揃い奥へと進む。やがて鉄橋(H鋼)に着き最初の試練、誰もそれを渡りたく(歩き)ない様相。それでは「鉄橋の下は・・・」と覗いたがこれも簡単安全では無かった。それではと咄嗟に思いついたのが写真の様な渡り方で突破した。


初めの鉄橋橋桁(8:56)         二本目の橋桁(8:58)


(3)谷分岐の三本目の橋桁:北からH鋼のサイズは初めの橋桁と同じ

ほっとして間もなく数分で第二の橋在り。これはコンクリ製で幅も広く全員立ち歩きで渡れた。左渓流の軽やかな水音を聞き、緑の冷気に包まれて歩く。3・谷分岐(9:05)「今度はこれを渡るで」ここの鉄橋は距離が長い。と、言ってみただけで渡らず、私も初めての北の谷右岸を遡る。左に大きな炭焼き窯跡を見る所で川の左へ移る。注意しながらも滑ってジャブンの人も出た。

一見炭焼き窯跡の様に思っていたが後で考えると@径が大き過ぎてこれでは窯の天井部の造作が不可能。A石垣に土壁の形跡が無い。B窯にしては木材を窯に入れたり出来た炭を出す作業スペースが口の周りに無い。そこで「この中で家畜か鶏を飼っていたのでは」と想像したが出入り口?が谷に向き谷に接近している。などから謎は解けない。


  谷川の東(右)から西へ渡る(9:20)   軌道跡の石垣(9:28)  

渡り返し、上っていると左に石垣が見え、それが林鉄軌道跡と知っていたのでここでその跡に上がって休みを入れた。そこから一つ尾根を回り込むと廃屋が建つ。4・宿舎跡(9:42)一段と崩れ方が大きくなっていた。そして間もなく林鉄跡最高の遺構?高架橋が在る。5・高架橋(9:48)ここで右岸に渡り進む。軌道が在ったとは思えな所にもレールを見るが何処にどのように敷き設していたのだろ・・・。6・(9:55)中音水川源流地点もニューメント見に行くか」関心なき反応。先が長いから即上りにかかる。


(4)旧橋の基礎か?(9:50)

前回歩いた確かな踏み跡を辿り、ジグザグ上る。尾根に乗ってから後は、尾根からやや左に外れて上る始めると踏み跡が消えたりもする。「在ったー」横水平の広い道が右(北)の谷を巻いていた。しかし、道には枕木もレールも一切見なかった。その道を20m位進んだが計画尾根から遠退くので引き返し尾根を上った。今思えばせめて尾根を回り込む辺りまで見届けておくべきだった。

馬・藤さんは引き返さずザレを直登した。尾根左は杉林(20〜30年)が続き右は大木なき落葉高木自然林だったがそんな木も次第に太くなり原生林らしくなっていった。下の方から「休むでー
」(10:35 休 10:45)私は何か新発見が無いか右急斜面を探索した。後続が上がって来て合流し藤さんの後を追う。

 
在るかなーと期待していた軌道跡?(10:18)   (10:31)クマが冬眠できそうな切り株

 休み時間探索で見つけた桜の大木と       倒れても頑張って生きているミズナラ(10:42)

やや傾斜が緩んだ辺りから在るべき物が無くて不思議に思っていた物が点々と出た。それは古杉の切り株。株はひと抱え半ぐらいで予想よりは細く、その全てと言えるくらい北から南に倒れていた。かなり古い時代に台風で倒れたと考えられる(たとえば話に聞く第二室戸台風とか・・・)7・(11:04)待望の地点に着いた。ここには大木が尾根から南の谷へ倒れていたがそのまま朽ち果てかけていた。

全員揃って発つ。1000mオーバー尾根歩きの始り。残念と言うか予想外と言うかブナやミズナラなどの大木は無く、生えっ放しの杉やヒノキ主体で下草も根曲がり笹無き尾根だった。
8・1032m(11:19)気にしていなければ何時通過したか分からない高低差。やがて、素晴らしい環境に成っていき、前方が開けた。「ここで昼にしょう」今、振り返っても「こっこしかない」と言う天から恵みのポイントだった。

 
(7)尾根から南への巨倒木(11:04)     (11:19)辺りの尾根

9・(11:30 昼 12:00)この周辺にはカラマツ(太くない)かなり生えていてここまでにもよく見たギンリョウソウも群生していた。西に計画下山尾根がうねり、その奥に霞みながら大甲山から荒尾山尾根、その左奥に深山を同定した(展望はこの方向だけ)。スタートに頂いたおやつの上に、またまたおやつを頂く。この時期この山域は覚悟のコバエに悩みながら昼をすます。

 
(9)直前(11:29)           (9)昼食:南から(11:34)

 
(9)からの展望(11:57)深山・大甲山・荒尾が見えた      (9)を発って間もなくの尾根(12:03)

天空の快適尾根を行く。三室山方面全開ポイントあり。10・(12:17)下山はここに戻って来て南の尾根を下る計画。波佐利山と思う山塊を望み折り返し地点へ向かう。植生は変わり無く、山猿流に言う成れば立木に太い木が無く「若い山」だった。11・1107m(12:22)展望は無いが快適歩きは続く。12・(12:30)〜13・1081m(12:40)やがて右がブナ主体の原生林になる。

 
 白骨化した木・三室山も見えた(12:16)     (12:21)辺りの尾根

そこに支尾根在り、下り始めて(20m?)地図コースと地形(傾斜角度)が合わず立ち止り確認すると北の樹間に大きな尾根も見えた。下り方向も違う。「あの尾根ちゃうか」「引き返そ」亀野さんが「大きく方向がズレとるわ」と言ったのを覚えている。14・(12:58)「ここが14番や」方向確認するとコンパスは前後共正確に指していた。在るべき所に△石標を見た時、これほど気分のいい事は無い。

後は大きな切り株や倒木に圧倒される位で見る物も展望もなし。
15・(13:05)〜16・1110m(13:16)そして『波佐利山』を指した案内板が立つポイントに着いた。17・波佐利山コース(13:27)ここまでにも何度か話に出したが決定は持ち越したままの@計画通りここから引き返し10番から下山する。A波佐利山まで上ってサブコースで下山するB波佐利山に上りロングながら一番安全な林道で下る。

 
(12)からの下り(12:32)        (15)手前尾根:北から(12:50)

意見の一致はA番だった。以後はお馴染みのコースで波佐利山に向かう。18・1122m(13:45)〜19・波佐利山(14:04〜14:30)展望・タグ・保護石無し。「日暮れが遅い」と言う思いもあって残り時間も余り気にせず休み元気回復下山開始(引き返し)。17・(14:55)林道分岐通過して20番への中腹から一面に生える杉苔がとても奇麗だった。北に見えるはずの氷ノ山は霞んで見えなかった。20・1161m(15:19)

 
(13:37)水牛の角それともハートに・・・   (19)波佐利山:西から(14:24)

 
(20)から北の眺め(15:14)最奥氷ノ山   (21)先の尾根(15:38)

通過するのは3度目とは言え季節が違うので気楽では無かった。6番への分岐点。21・(15:25)南側は木々に葉が繁り視界なし。北面は樹間から見える。22・(15:45)ここは要注意点で方向を確認していると亀さんがスマホGPS?地図を見ながらゴーサインが出た。私も地図画像を見たが鮮やかに現在地まで赤線が記されていた。

視界は閉ざされて下り続ける。私はコンパスと地図で進みながら「ここは何番」と言うと亀さんがOKを出すと言うパターンで下った。23・(16:00)前回はここから南尾根を下った地点も今回は間違うこと無くコースに乗れた。左が素晴らしい原生林になる。(16:25 休み 16:30)〜24・(16:36)右樹間から西日が射しこみ「間もなく尾根に沈むなー」一人なら心細くなるところ。

左は古杉・ブナ・太いモミが目立つ素晴らしい原生林も先を急ぐ心が勝り「もったいないなー」小さなコル。25・(16:45)そして下り切る。26・(16:55)左右切れ落ち、見上げるほどの急登に入る。一段上る。27・(17:07)方向が東寄りに変わってまた一段上る。28・823m(17:15)アセビなどが邪魔して少し歩きにくくなる。29・(17:25)〜30・(17:30)

 
(17:14)辺りを行く            (31)△音水の石標清掃中:南から(17:45)

「これを上ると三角点が在る筈や』それは、木立に囲まれた中に在った。31・△音水(17:45〜17:52)展望・タグ無し。保護ブロック4枚。馬さんが石標周りの清掃を終えて発つ。ここからは下るのみ。その下りは記憶通り滑りながら時に大きな露岩を巻きながら下った。展望良きはずの岩頭に立つも葉が繁り視界は狭い。32・(18:10)傾斜が緩んでその後の下りは岩場の様な露岩帯も在る。

 
△音水からの眺め(18:17)右前方日の原山   (33)鉄塔手前から日の原地区(18:30)

先頭の藤さんが「鉄塔に着いた」そのすぐ下に朝歩いた林道も見える。33・鉄塔(16:31)〜2・(18:35)「もう日が暮れても大丈夫や」1・音水P(18:50)車に戻って帰り支度をしてると近くの住民(男性)が来られ「あんまり遅いので道を間違ったのかと思っていた。トイレのシャッターは動物が来て悪さをするので下しているので使ったら又下しておいて下さい」との事だった。P発(19:08)


皆さん健脚揃いで車を離れてから車に戻るまで11時間元気で話し声が絶えませんでした。それではまた会える日まで御機嫌よう。

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11・1107m
19・波佐利山・1191.7m
16・1110m
28・828m
22
21
15
18・1122m
13・1081m
32

@

29

2−2

2−1

10
9・昼
  ↑
林道終点

1032m
23
20・1161m
31・音水727.5m
14

17

27
26
25

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