20・三久安・811.7m

本来の道は、地図の破線通り川沿いに付いていたが今は草や低木が繁茂して道は確認できなかった。またその道端には数基の墓石が建ち並んでいたが今は何処に・・・。その道の代わりは尾根と谷筋の中程に水平に付けられていた。感じの良い雑木尾根を進む。4・(9:48)ここで北向く。右谷川の方から重機とチエンソーの音がしていた。

右下に林道を見ながら植林尾根を北上する。5・(9:55)左が雑木林になり上り切る。6・(10:00)足が動かない「馬さんしんどい休も」兎に角しんどかったが馬さんから半冷凍のカップ物を頂いて元気が出る。発(10:10)植林帯を進む。7・(10:13)「上り切れば日ノ原山や」

直下尾根左は主に太い栗の木の素晴らしい自然林が残されていた。植林するに何の支障も無い地形地質なのに植林から逃れられたのは何の力が働いたのか・・・。何れにしても残されて良かった。8・日ノ原山(10:25)保護石は二枚のブロック・タグ無し・展望は北樹間から赤谷山?が見えた。

560  日ノ原山〜阿舎利山〜三久安


天候不順も一要因で山から遠のき一ヶ月。

暑さでバテも覚悟して、向かった所は『日ノ原山〜』大森神社で安全祈願。

植林帯を左右に折れて記憶薄れし隧道探索。コウモリに別れを告げて尾根に乗り、重い足で日ノ原山。

「さー行くでー」阿舎利目指して未知コース。

所々で雑木帯に癒されながら急登凌ぐも「もうあかん・・・もう歩けん」と休みを入れる。

着いた阿舎利は静寂で、木・風・土の精感じ、時を過ごして下山開始。


尾根北面に残して欲しいブナ・ミズナラの美林あり。



◎所在地 : 宍粟市波賀町音水湖の南山域

◎地形図 : 2万5千図  『音水湖(おんずいこ)』

◎山行日 : 2012. 7.17 (火)  晴れ 

阿舎利山 @99. 8. 1  A09. 7. 4 481         
三久安   @09. 7. 4 481

◎山行者 : T・カブト/馬場・大柿(車)       Age=65

◎コースの見所 : @隧道(一見の価値あり) A日ノ原の一部自然林 
             B阿舎利山まで点々北展望  C阿舎利山からの下り自然林 


◎走行距離 : 往路@せせらぎ公園89.1 km  A日野原(神社)92.7km  往復178.8km



せせらぎ公園自デ〜大森神社車P〜南東尾根(隧道)〜尾根北上〜Ca750m〜

日ノ原山(788.7m四等)〜尾根東進〜850m〜阿舎利山〜

北西尾根下る〜三久安(811.7m四等)〜せせらぎ公園自P


自宅発(6:33)〜姫路BP〜R29〜山崎(7:48)〜1・せせらぎ公園自デポ(8:30〜8;37)〜

引き返し〜2・日野原(8:45〜9:00)〜3・隧道(9:33〜9:36)〜3・隧道上尾根(9:40)〜

4・(9:48)〜5・(9:55)〜6・(10:00 休 10:10)〜7・(10:13)〜

8・日ノ原山(10:25〜10:35)〜9・(10:45)〜10・(10:55)〜11・(11:15 昼 11:28)〜

〜12・(手袋探し発11:52)〜13・(11:55)〜14・855m(12:03〜12:08)〜

15・(地図探し発12:30)〜16・(12:45)〜17・阿舎利山(13:13〜13:35)〜18・(13:45)〜

19・(14:00)〜20・三久安(14:10〜14:21)〜21・(14:30)〜22・(14:40)〜23・(14:48)〜

1・せせらぎ公園自デポ(15:00〜15:10)〜2・日野原(15:25〜16:03)〜往路引き返し〜

みなみ波賀(16:30〜16:38)〜往路〜自宅(18:22)



お盆で実家(波賀町飯見)に帰省した時、実家からMTBで走り、日野原地区から隧道を通過し、広路を下ったのは何十年も前の事で記録も残していない(その後実家から歩きで広路から上り隧道を通過して日野原に下るつもりが隧道までに林道があちこち付けられていて迷い込み結局隧道も集落も通過せずヘトヘトになってR29に下りた事がある)。

今日は一ヶ月振りの山歩き。ウオーキング・ストレッチ・プールにも通っているし山から遠のいてるとは言え「そこそこ歩けるだろう」と思っていた。自転車を『せせらぎ公園』にデポして引き返す。1・せせらぎ公園自デポ(8:30〜8;37)〜2・日ノ原(8:45)往路小雨に当たっていたがかいふくした。車を止めた広場は民家と隣接した消防ポンプ庫・公民館(神社階段途中に建っている)神社兼用の広場になっていた。発(9:00)
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1087.2m
14・850m
12
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8・日ノ原山788.7m

(2)大森神社(9:02)

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11・昼

@

10・(10:55)尾根肩から杭とピンクテープは左右に分かれるので要注意。下っていると右から林道が上がって来ていた。コル辺り林道が蟻の巣のように付いている。コルの看板には『波賀町有林 大字日ノ原 字ヤナゴ』石標には『?界二八』とあり。尾根右は間伐が入るも下草無しの赤茶けた山肌は全体が痛々しい。

先程まで吹いていた風が止んだ。「腹へった、しんどい、もう歩けん」馬さんが「大福あるで・・・」馬さんは未だ歩きたい様だったが昼にしてもらう。11・(11:15 昼 11:28)左自然林も感動するものでは無かった。発って暫くは緩上りだったが間もなく急登になる。中程から素晴らしい自然林になる。馬さんはやや左へトラバース気味に上る(境界杭通り)。

その横に日ノ原山電波中継塔が建っていた。発(10:35)直ぐ先下山コースは北へ下るが東尾根に外れる。間伐材が転がるが支障無し。左自然林になりコブを行く。9・(10:45)下っていると左が開け阿舎利山からの下山尾根尾根と、その奥に三久安山と左下に音水湖が見えた。

「馬さんあの人の名前聞いた」「聞くの忘れた」「写真も撮っていないし」「わざわざ送ってくれる人めずらしいなー」「波賀町の人は皆そうやで(これは言ってない)」先ずは持参の冷たいスイカで喉を潤し近くの流水で汗を流し水分補給も万全で日ノ原発(16:03)みなみ波賀でスタンプを押し、アイスクリーム(りんご)を食べて本格的に帰路に就いた。

マンガ谷(間違っても漫画谷では無い)=万ヶ谷⇒谷が万程も在る事から付けられた名称らしい)

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林道

(1)せせらぎ公園(15:05)             (2)日ノ原Pより北西の眺め(16:04)

二度目の大きな開きは送電線の保全用だった。巡視路が在ったのか無かったのか分からないまま高い法面に沿ってせせらぎ公園に戻った。1・せせらぎ公園自デ(15:00)「丁度6時間や(計画は5〜6時間」。そこには刈った草を積んだ軽トラと私達と余り歳の変わらない作業者(地元?)が居られた。

歩いたコースを話すと理解された。マンガ谷の間伐や林道の事も承知で林道は大雨での崩壊を危惧されていた。また、草刈りは今月28日に開かれる『ダム祭り』での駐車場の準備との事だった。朝見た日ノ原山からの下山口(上り口)での広場草刈りもこの一環だった。

「日ノ原までどないして帰るんや」「あの自転車で・・・」「自転車気になっていたけどあんたらのやったんか」「車で送ってやろか」旅の情けは受けるもんや「助かります」公園発(15:10)馬さんとザックは車で私は自転車で走った(3.6km)。日ノ原の入り口で軽トラに出会ってお礼を言って別れた。2・日ノ原(15:25)

三久山を発ってしばらく続く自然林(14:27)   尾根右が大きく開ける(14:48)

三久安山

残念!!日野原山から阿舎利山への尾根は立ち木が邪魔してチラリとしか見えない。頂きを越え、木陰で休む。発(14:21)植界もあるが素晴らしい自然林を下る。21・(14:30)「今日はコースを間違わないように」が合言葉。杭とテープも分かれていた。布を二本巻いて右を下る。右に残る自然林は素晴らしい。22・(14:40)傾斜が緩む。

「何処まで下る」適当に右に折れなくては高い崖(法面)と網フェンスに阻まれる。右が人工法面で大きく開ける。23・(14:48)美しいダムが見える。法面に沿って下るのが得策の様であったが激下りだった。「このまま下って見よう」「下方の送電線に巡視路が在るかも・・・」

(20)三久安:南東から石標は向こう側(14:10)          三久安から北方面

地図の北と北東に『なるい』所があり「ここ気になるなー自然林が残っていたら感動して涙出るで」19・(14:00)左右共に植林になったりもしてコルからは露岩出て荒々しくなり短く上り切る。20・三久安(14:10)保護石・タグ無し。展望北東に濃緑一色の三久安山が見える。

(18)辺りの尾根は心地よい下りが続く(15:46)

三年振りの頂きでオレンジを食べながら休み、何年か前に切り開かれた樹間から氷ノ山を眺め、火照った身を冷やした。発(13:35)下山方向を確かめる。二度目のコースとは言え尾根が無いので少し心配。左に上って来た植林を見て「今日のコース下るとなると何か所かで尾根途中から外れるから難しいなー」。

今日の『日ノ原山〜阿舎利山』コース大ヤブが在るかもと思い、誰か歩いていないかとネットで調べたがその範囲では誰も歩いていなかった。範囲内では皆尾根南の谷筋を上り下りしていた。右は感動するブナとミズナラ等の高木原生林。それら樹勢良い木々に元気が貰う。そこうしていると尾根が現れホッ。18・(13:45)

(17)阿舎利山:西から(13;14)           阿舎利山:南から(13;24)

←音水湖

氷ノ山

三久安山

今度は馬さんが「地図が無い」何処で落としたか・・・今度は馬さんが引き返したが私の様に深追いはしなかった。私は馬さんの後に付いて歩いていたが目に入らなかったから休んだ850mかも・・・。宍粟50名山スタンプ台帳と共にケースに入れているから数年は痛まずに残っていると思う。

16・(12:45)左植林の間からワラビ畑から阿舎利山が見えた。その後は現在地が曖昧になる。西への支尾根が出る辺り過ぎで音水湖の上に氷ノ山が見えた。(12:59)薄暗い植林帯をダラダラ上って阿舎利山に着いた。17・阿舎利山(13:13)保護石・タグ無し。展望氷ノ山。下草無き丘ピークは静寂につつまれていた。

(16)過ぎて左展望(12:47)             (12:59)地点から左展望

(12)からの尾根(11:52)                   (12:53)

上り切った頃、片方の手袋が無いのに気が付く。少し引き返してみたが見当たらず「安物の手袋やし、この急登上り返ししんどいし・・・」諦めようかと思ったがもう少し・・・もう少しと引き返す。ここまで引き返したら見つかる所まで・・・。とうとう昼した所まで引き返したが見つからず。初めに引き返した少し下で見つかった。こんなことは、これまで何度か有った。

馬さんは尾根で待って居て、何処へ行ってしもうたかと心配していたとのこと。12・(手袋探し発11:52)「馬さんしんどくないの」「昨日は須磨アルプス歩いてきた」暫く自然林が続く。ブナが現れる。13・(11:55)〜14・855m(12:03 休 12:08)馬さんから大福餅頂き元気が出たが長続きしない。左高木雑木帯が続く。コルから急登になる。やっと上って又休む。15・(12:30)

(10)先の下りから林道が現れる
           (11:03)

阿舎利山からの
下山尾根
   ↓

三久安山
   ↓

(9)からの下り(10:46)               左同所からの音水湖(10:47)

大森神社の階段を登り始めると数段でこれはどうしたことか「しんどい」馬さんとお参りする。「今日一日よろしく・・・」気合いをいれて発つもシンドイ。暑さ?年の勢?間隔の開き過ぎ?全部や。一歩一歩が重い足取り。こんなに足が重い記憶は二回目だ。神社からスギ林を北へ斜登、右に折れて長らく斜登、谷筋で左に折れる。もう一度右に折れ、何となく隧道に近付いて行く気配を感じる。

昔?の記憶では、隧道まで植林帯だった事くらい。「地図の破線道とはえらい違う」横ばいになって日ノ原山への道標が出る。ここで「隧道を見に行ってくるは」馬さんと分かれる。3・隧道探索(9:33〜9:36)『コウモリ養育中?』の小さな札が掛っていた。

入り口は直径2m(身長から目測)奥行き3m?くらいの亜鉛波板パイプ?で、その中を覗くと暗く遠くに小さな明かりが見えた。パイプの奥は岩盤素掘りで高さは2,5m?。足元は暗くて全く見えないので摺り足で歩く。水は溜まっていない・・・小石すら落ちていない。ヒンヤリと肌には心地は良いが気分は良くない。後日やまあそ情報では隧道には林鉄のレールが敷かれていたとの事

日ノ原山直前西の自然林(10:23)          (8)日ノ原山:西から(10:30)

この境に道()踏み跡が付いている

町中で夕方に見るコウモリの3倍はあろ大きさのコオモリが羽音をたてて次々と飛ぶ。数十羽(頭)はいるように思った。間もなく入り口と同じパイプになったが土石が口を塞ぎ腹這いになっても出られなかったので引き返し、馬さんの後を追った。尾根に乗ると馬さんは涼風を受けながらマンガ谷を眺めていた。3・隧道上尾根(9:40)

(3)ほぼ隧道の上から北谷筋(9:40)        同所から川下の眺め(9:40)

(3)隧道入り口(9:33)                隧道の中から入って来た方を見る(9:35)