№518 大台ケ原山(東)
剣山(四国)行くか大台(奈良)行くか、話し合って大台ヶ原。
上るにつれて気温は下がり眺めたピークは雪化粧。
更に上ってPヘ向かう車窓左右に見た物は、驚き桃の木山椒の木、キラキラ光る霧氷に歓声。
『日出ヶ岳・正木峠』も更なる霧氷。きれい凄いと歓声止まず。
その後の歩きは一面笹原、ブナ・ミズナラの黄葉にトウヒにモミの緑が映える。
食後に立った『大蛇嵓(だいじゃぐら)』は足もすくむ超大岸壁。
返して下った山肌はシャクナゲ群生広範囲。
◎所在地 : 奈良県上北山村・和歌山県大台町県境界(主に上北村山山域)
◎地形図 : 2万5千図 『大台ケ原(おおだいがはら)』
◎山行日 : 2010.10.27 (水) 晴れ
◎山行者 : 御近所仲間 大西(車)上野・山田・大柿・坂元 Age=63
◎コースの見所 : ①日出ヶ岳360度展望(富士山も見える時が有る) ②大蛇嵓の大岸壁
③その他笹原・大自然林・シャクナゲ群生等
◎走行距離 : 往路 184.6km 往復 369.6km
◎交通費
神明/300円 阪神神戸/500円 阪神大阪/700円 南阪奈/700円=(2200円×2)÷5人=880円
◎G代:(369km÷10km/1ℓ)×120円/1ℓ÷5人=885.円
◎車リース代:3690円÷4人=922円
※1人=2687円(抜け落ち発生:神明200円÷5人=40円) ※集金は1人=1650円だった
古田発(6:00)~明石西IC(6:06)~上記有料道路利用~南阪奈五井で下りる(7:24)~
一般道~サンクス(7:47~7:56)~1・大台ケ原P(9:40~10:00)~2・分岐/展望台(10:28)~
3・日出ヶ岳(10:38~10:54)~4.正木峠(11:06)~5・正木ヶ原(11:22)~6・尾鷲辻(?)~
7・牛石ヶ原(11:48)~8・大蛇嵓分岐(11:50 昼 12:20)~9・大蛇嵓(12:30~12:36)~
8・大蛇嵓分岐(12:45)~10・シオカラ谷(13:12)~大台ケ原P (13:45~13:56)~
往路引き返し~5・道の駅/大淀・吉野路(14:30~14:46)~有料道路に乗る/BPから(15:11)~
往路~古田(17:46)
今年は四国の剣山と石槌山へ一泊で行く計画を立てていたが諸般の事情で急遽大台ケ原になった。この決定が奇跡的?とも言える幸運となった。遠距離は大西さんの車に載せてもらうので、とっても安全で楽に山行が出来て何時も感謝している。有料道路は最後まで空いていて順調に進んで、大台ケ原ドライブウエイ(20km)に乗って高度を上げて行く。谷は兵庫の山とは比較にならなく、恐ろしいくらい深くなって行く。期待の紅葉・黄葉はまだ始まらず。
深い谷の北面山肌を上り切ると、後は尾根と並行感覚でダラ上りとなる。南面の視界大きく開け、幾重にも重なり連なるピークは冠雪していた。前方に車が止まりカメラを手にした人が右往左往。見る木々が紅葉どころか真っ白。63年生きてきて初めて見る光景だった。「これが霧氷=樹氷」氷のと雪のとで白銀と真っ白とが有ったが本当にきれいだった。1・大台ケ原P(9:40)
1・ビジターCのP:東から(9:45) 2・展望台から熊野灘(10:28)
心配していたPスペース有りホッ。冷たい北風が吹く中で支度を済ませる。霧氷に気を取られていたが見上げた空は晴れ上がっていた。カシミール地図は持っていたが案内所で地図(100円)を入手し発つ。発(10:00)霧が抜けた所の木は、氷又は雪が枝全体を巻いているのと霧が当たった面だけに付いているのが有った。其の厚みは雪の場合3~4センチ有るのも有った。兎に角「きれい・凄い・今日来た事が幸運やった」と多くの人も言っていた。鹿の好物『トウヒ』には皮を食べられないようにラスが巻かれていた。
この様な条件の中でも鹿からの樹皮食害を防ぐために特定の木(トウヒ等)に網を巻く作業をされていた。横ばいから舗装整備された道を緩く上って行く。尾根北面が大きく開け、大きな木製展望台が有った。2・分岐/展望台(10:28)眼下に深い入り江の『熊の灘』が至近距離に見え、直ぐ北に日出ヶ岳の山頂が見えた。霧氷に感動しながら地道から木道階段を上って頂上の展望台に上がる。3・日出ヶ岳(10:38)山座同定絵画があり、富士山も書き込まれていた。白(雪と思う)と当に白銀(氷かそれに近い状態)の霧氷に感動の歓声を上げながら360度見渡す。
5・(まさきがはら)
尾鷲辻
2・展望台
↑
6・(おわせつじ)
8
7・(うしいしがはら)
4・(まさきとうげ)
神武天皇
↓
3
(ひでがだけ)
大蛇嵓
9・(だいじゃぐら)
①
10
シヤクナゲ
こんな高所に広大な笹原が有る事に驚ろきながら歩いた。8・大蛇嵓分岐(11:50)大阪の吹田から来たと言う同年代位のグループ(夫婦一組と婦人3人)と一緒におにぎりタイム。食後、下山へ(Pへ)向かう仲間に「大蛇嵓を見なければ大台に来た事が半減や」実は、滅多としない下調べで大蛇嵓の存在を得ていた。そこへの距離も300mとあって皆さんOK。吹田のGは既に見てきたとの事でここで別れた。発(12:20)緩い下りでそこに着いた。9・大蛇嵓(12:30)
深い谷の山肌は殆どが大岩壁が連立していて其の一つが大蛇嵓だった。先端まで行ける人行けない人で混雑していた。発(12:36)引き返す。8・大蛇嵓分岐(12:45)今日の難所?シオカラダニを目指して下る。横ばいから下りに入るとシャクナゲが現れる。これも大台ヶ原のシンボル。それは長く広く続いた。紅黄葉も今日一番となる。10・シオカラ谷(13:12)河原に下りて休んでいる人もいた。つり橋(20m位)の向こうに吹田のGが見えた。
(7)牛石ヶ原(11:46) 牛石ヶ原辺りに建つ『神武天王像』(11:48)
正木ヶ原辺り(11:26)
正木ヶ原辺り(11:27)
(10)シオカラ谷の吊り橋(13:12)
大蛇嵓分岐へ向かう(11:54) (9)大蛇嵓(12:31)
大蛇嵓から(12:37) シオカラ谷への下り(12:52)
シオカラ谷への下り(13:04)
「吹田のGは歩きが遅いなー」と思っていると、河原に下りて休んだとの事だった。階段を上り横ばいまた階段上りをクリヤーして大台ケ原Pに着いたが終盤は緑一色に変わっていた。P (13:45)Pは満車で道路に延々止めていた。「土日となるとどうなるのだろう」と思う。早速着替えて帰路に就いた。発(13:56)
車で上って来た道
↓
鹿はトウヒやモミの幼木を好んで食べる。従って未だに再生されないらしい。ここからは霧氷も見なくなった。木道でピークを越えて下っていると鹿が走り去った。その後は笹原にトウヒとモミが主体の原が続いた。紅葉(黄葉)は殆ど見られず。5・正木ヶ原(11:22)~6・尾鷲辻(?)ここからはミズナラとブナなど太い落葉樹が主体になり何処か中途半端な黄葉が見られた。7・牛石ヶ原(11:48)大きな『神武天皇』の銅像が建っていた(謂れは読まず)。木製ベンチに座って多数の人が休んで居て、私たちもおやつを食べた。
(3)日出ヶ岳展望台の西側:南から(10:53) 日出ヶ岳から南方面(10;45)
何時までも居たい心境を振り切り正木峠へ向かって下る。発(10:54)正木峠への上りの霧氷は、木道に覆い被さり続ける。4.正木峠(11:06)ピークなのに『正木峠』と言う不思議な呼称のピーク。ここから立ち枯れ地帯となる昭和33年(約50年前)まではトウヒとウラジロモミが生い茂り、地表には一面コケが繁茂していたが伊勢湾台風でそれらの木々が倒れ地面が乾燥してコケの代わりにミヤコザサが茂り、それが好物の鹿が増えすぎてしまった。
正木峠
(4)正木峠から北方面(11:06) 正木峠への上り東山肌
(4)正木峠:北から(11:11) 正木峠からの下り(11:15)
日出ヶ岳
釈迦ヶ岳
↓
(2)から日出ヶ岳(10:27) 日出ヶ岳から北西方面(10:41)