←9・3町境界

A=クリーンセンター

№471  深山~流田~トリガタワ

数十年、仰ぎ見た山『深山』に立てた感激後にして、境界辿って『トリガタワ』へ、

向かえば間もなく大展望。

日名倉・後・植松に大甲・阿舎利・一山まだまだ見えるが最北に残雪眩し氷ノ山。

歩く方に目を展じれば、植林帯で緑の海原。やまあそ+仲間2人の後追い進んで3町境界。

一寸寄り道△流田の尾根に残った雑木(高木)に赤松。

おにぎり食べてその後の歩きは、何とも複雑奇妙な地形。

そんな地形に現役溝あり、えらく感動やまあそ興奮。トリガタワは桜が満開、

一息入れて第二ステージ。内海地区から尾根越え戻る。



岩上神社上部~林道突き詰め~町境界(山崎・波賀町)~深山(907.7m三等)~

(町境界西進)~746m~3町境界(山崎・波賀・千種町)~町境界(波賀・千種町)~728m~

境界から外れる~流田(ながれだ)731.0m四等~引き返し~町境界~652m~トリガタワ~

国道429(歩き)~内海地区~県道520~県道429~千種・山崎町境界尾根越え~岩上神社


◎所在地 : (主に)山崎町と波賀町小野。波賀町斎木と千種町岩野辺の境界

◎地形図 : 2万5千図  『安積(あづみ)』

◎山行日 : 2009. 4.19 (日)  晴れ          

◎山行者 : 山友/島田・八木・是兼・馬場・大柿    Age=62

◎コースの見所 : ①岩上神社と夫婦スギ(県指定) ②深山南尾根のシャクナゲ

             ③深山西ピークからの大展望  ④古道と鉄穴流し跡

◎走行距離 : 往路 72.6km  往復 144.0km


自宅発(7:07)~姫路BP~R=29~山崎町道の駅(8:30)~県道429北上~岩上神社~

1・(8:59~9:10)~2・(9:30)~3・登山口(9:52)~4・尾根(10:00~10:04)~

5・深山(10:13~10:15)~6・展望所(10:26~10:40)~7・蔦路峠(10:56)~

8・(11:12)~9・3町境界(11:20)~10・728m(11:35)~11・(11:44)~

12・流田(11:50)~おにぎり(11:54~12:20)~13・(12:44)~14・峠(12:50~12:57)

~15・トリガタワ(13:15~13:23)~16・(13:42)~17・(13:45)~18・(13:57)~

19・栗小屋たわ(14:15~14:19)~1・(15:00)


何年振りだろう やまあそ 同行登山は権現古道以来だろうか379・・・。今日のコースは私と やまあそ とのコースコラボで決まった(私の計画は、小野地区から林道を上って深山~流田~トリガタワだった)。やまあそ の方が3人、こちらは2人で歩くことになった。集合場所の山崎町の道の駅へ向かったが山崎に近付くにつれて車が渋滞し始めた。「日曜日なのにおかしいな・・・」抜け道でなんとか集合時間の8時30分に着けた。

やまあそ と八木さんが待っていてくれて挨拶を交わす。渋滞の訳は『さつきマラソン』のせいだった。是さんは、途中で合流すとの事で発つ。R=29からR=429(県道)に入るとマラソンの臨時Pもあり人と車が入り混じり、思うように走れなかった。途中で是さんが合流して北上し、岩上神社前通過。計画下山口ポイント通過。ここから地道になり次のピンカーブ手前の広場に駐車した。 1・(8:59)やまあそ の再度の紹介の後スタートした。 発(9:10)八・是さんはダブルストック、それで無くともこの二人は早い歩きと、馬さんから聞いていた。

発って直ぐのピンカーブの所に『深山75分』の小さな案内(小さな木杭)を やまあそ が見つけた。間もなく道を付けた事による崖の下を歩く。崖には点々とシャクナゲ(木だけ)を見た。やがて右直ぐ傍に清流を見る。 2・(9:30)その清流も先細りになり、ロープによる車止めが出て谷突き詰め正面に深山への案内があった。 3・登山口(9:52)

19・栗小屋たわ

←746m

←10・728m

814m

18

17

16

クリーンセンター

15

14

13

←昼

←12・流田・731.0m

11


蔦路

深山
 907.7m

     5

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岩上神社

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踏み込まれたと言うより明らかに人工的に造られた道が緩やかに南へ下っていた。「当に県道やなー」と、言いながら下った。その後鞍部から東に振って下る。左(北)が深い谷筋になり細流が現れ次第に水音がし始めた。間もなく近年の植樹帯の最上部に出て道はその中へと入っていたが鹿網が張られていたのとその中は笹や草がはびこり、幼木の枝が重なって見るからにヤブで鹿網に沿って下ることにした。是・八さんを呼ぶも聞こえない所まで下ってしまったのだろう返事が無かった

道を諦めていたがこちらの山肌にもジグザグ道が付いていて楽に下れた。駐車地点から数十メートル下手で道に下りて車に戻った。ピンカーブの所に流れる清流(澄んでいると言えば少し疑問)で顔と上半身の汗を流しサッパリ。お世話になった皆さんに、お礼と感謝を言って別れたが私達は、岩上神社に参拝し散策。その後道票を見たり、なんやかんやしながらR=29に出た。

下山後
(1)S/G地点へ向かう(14:42)


林道は左へ巻くもここが登山口(9:51)

←石仏

←古伊万里?の湯のみ茶碗

←石仏


植林帯の谷筋に付いたコンクリート舗装林道は、現在でも正規には県道429号として登録されているのだろうか?。橋を渡って間もなく林道分岐(コンクリート舗装は橋までだったか?)。 18・(13:57)右(南)へ折れる。すると直ぐに林道終点だった。その後も幅1m位の道が続いたがやがて道は荒れて寸断されたが道を拾いながらジグザグ上って境界尾根に着いた。 19・栗小屋たわ(14:15)

「石仏無いかー」「石仏有ったー」自然石の台座に首なしの大師座像が有った。石仏は、その周りも荒れていて『安置とか祀ってある』とか言う感じは、ほとほと無く、今では、在ったこともこの峠を越えていたことさえ忘れ去られているのでは無いだろうか。石仏の向かい側にお堂が在ったのだろう平地に太い樅の木が一本残っていた。発(14:19)
やまあそ からの後日情報によると、この峠は『栗小屋たわ』と言って往来盛んな頃には子供も上がって来てお祭りをしていたとか。※ここへの入口の民家の表札が『栗小屋』だったが何か繋がりが有りそうな予感がする。

(16)520号から429への分岐(13:42)
ここから左へが県道429号

舗装路歩きがしばらく続き内海地区で左折。 16・(13:42)国道429号から分れ、県道520号に乗る。何処の民家にも花桃が植えてあり満開だった。間もなく県道429号分岐に差しかかる。 17・(13:45)ここから山越えで車に戻る道は、八さんがずいぶん前に歩いていて案じることなくそれに乗れたが未知の場合はどうだか・・・。道なりに上って行くと右手に『栗小屋』との表札の民家が在った。獣除けのゲートを通過(13:46)振り返ると植松山が正面に聳えていた。家の庭さきに在るとは、何ともリッチな借景。

県道429号の標識

ちなみに
トリガタワから歩いて来た国道も429号
とは偶然か・・・

  トリガタワの六地蔵:モニューメントから
  100m位千種寄りに在る(13:07)

トリガタワのモニューメント:北から(13:19)

左は崖が続く(9:26)

斉木と千種を結ぶ主要な道の一本だったと思う。道の石垣が残りその下方に溝が在った。清流の底には、砂鉄だろうか黒い物が沈澱していた。 やまあそ が言うには、砂鉄を採取する方法の『鉄穴流し(かんな流し)』との事だった。こんな山の中にも関わらず溝には小枝どころか枯れ葉一枚はまっていなく何とも不思議で異様にさえ感じた。源頭を確かめたかったが先へ進む。八・是さんは忠実に境界を歩き、他は古道(砂鉄採取用道であったならロマンがあるが・・・)を歩いた。

国道429号に接近してしばらくしてから境界歩きを断念し、舗装路を歩いた。なぜ、境界に拘わる私が此処までも此処でも境界を歩かなかったかって、それは、朝自宅で花に水をやろうと思いシャガンダ時、ガラスの腰に違和感を感じギクッとこないかと心配があったから。是さんはトリガタワのモニューメントが有る所まで境界を歩いた。 15・トリガタワ(13:15)峠の桜は散り始めたところでハラハラと散る中、集合写真を撮り一息入れて発った。 発(13:23)

(13)辺りの混成林を行く(12:44)        (14)峠:地形に沿って延びる溝:峠方面(12:53)

深山

△流田の先でお昼:東から(12:01)         同所からの深山(11:54)

(11)に戻り、ここから先は、地形図ではそれ程でも無く見えるが予想通り気憶に残らない(残せない)何ともややこしい地形だった。と、言うより砂鉄の採取により、ややこしい地形に変化していた。進んでいると、いつの間にか幅60cm位の道が現れ、ピークやコブを右に左にトラバースして付いていた。現在地確認する間もなくGPS先導でドンドン進んだ。 13・(12:44)ここまで植林帯だったがここは広く混生林が残っていた。左に不自然な台形のコブ(鋭く上って水平で鋭く下る大して大きくない山塊)の右を回り込んだ先のコルが峠だった。14・峠(12:50)

谷筋から正面の植林尾根を上って行く。余り明るく無い踏み跡もマーキングに導かれ尾根に出たがリードは八・是さんで やまあそ がブレーキをかけてくれるもお構い無し。 4・尾根(10:00~10:04)展望なし。少し休んで発つ。一つ目、二つ目とコブ東は、切れ落ちの自然林で花、花芽共に無かったがシャクナゲの群生を見た。上り切って短横ばいで深山の石標を見る。 5・深山(10:13~10:15)展望無しに等し。北の出っ張りコブに惹かれるも「あそこも展望無い」の一言でパス。

やまあそ HPで見た大展望所へ向かう。踏み跡は無しにひとしもヤブは無く何処でも歩けた。前方彼方に美しい三角形の山は、日名倉山で右に対峙する二コブの山は後山だった。次第に視界が広がり大展望となり、最高点でおやつタイムとなった(私と馬さんが居なければこの時間も無く歩き続けていたかも)。6・展望所(10:26)

深山への案内

(8)直下からの眺め(11:11)
写真に見えている林道は(7)を経由して
(3)の登山口と繋がっていると思う。

←(3からの)林道

3町境界の石標:南から(11:24)
偶然か№は丁度100だった。

左右植林帯の中、八・是・やまあそ の後を追って境界を進む。コブを一つ越えて「着いたー」の声。 9・3町境界(11:20)西への境界(山崎・千種町)は、朽ちかけた松の倒木在るも下草無し、「これも何時か歩く境界・・・」と思いながら後にした。波賀・千種町の境界に乗る。やまあそ は「この先左やー・早すぎるー・待ってくれー・」コースを読んだりスピードコントロールも心掛けてくれる。八・是さんはGPS片手にドンドン下って行く。

薄暗く、だだっ広い鞍部に着く。 10・728m(11:35)千種側(西)は源頭だった。「この先の△流田に寄ってもらいたいなー」と、馬さんと私の間で話していたので申し出ると、「距離も短いし良いですよ」緩く上ったピークからのコース取りは要注意。私には、やや分かりにくいと思いマーキングする(11:40)。この先もデコボコ進みで一人だと現在地確認に苦労しそうな地形。 11・(11:44)

△流田の方向を見ると素晴らしい高木雑木尾根だった。視界は無かったがそれだけに深山?を感じ、やまあそ に何度も「素晴らしい林やなー」と話しかけながら横ばい尾根を歩いた。 12・流田(12:20)広く切り開かれていたが展望無し。八・是さんは、更に先に進み「展望あるー」石標から50mくらい先でおにぎりタイム。太い赤松林の間南東に深山が見え、北に展じると東山・一山等が丸見えだった。 発(12:52)

発(12:57)

←(3)からの林道

深山

展望所から振り返る
(10:40)
1=一山
2=阿舎利山


B=3町境界
C=栗小屋たわ
D=蔦路(つたみち)


植松山

後山

日名倉山

展望所尾根


後山

日名倉山

北180度全開で東山から氷ノ山までの1000m超級の山が見えていた(と思う)。美しかったのは植松山から大甲山の山塊で、その手前下トリガタワに在るクリーンセンターが植林尾根の奥にポツンと見えていた。おやつを食べて発つ。境界線には、昔の牧場跡に見られる柵(支柱も線もヘタッテしまっている)と土塁の様に感じられるものが在り、山崎側に幅1m余りの作業道(現在地手前コルから3町境界までは確認できた)の様な形跡も在った。発(10:40)

3町境界を眺め(上写真)伐採地に付けられたジグザグ林道を歩くか境界の直登を選ぶかは、夫々の判断。』2004年の台風被害(23号)によるものだろう風倒木と枯れシダが覆う山肌を下る。八・是さんは下りも早い。 7・蔦路峠(10:56)ここには『つた路峠 山頂・深山』の案内が有った(展望所手前コルに蔦路峠経由斉木登山口の案内があったのがここの事だった)(3)と繫がっているのだろう林道が上がって来ていた。

後日 やまあそ 情報=
ここは波賀町斉木と山崎町蔦沢を結ぶ峠だが峠自身には名前は無く、斉木から見て、蔦沢への道ということで古くは『蔦路(つたみち)』と呼ばれていたそうだ(TQFさんのお父さん談)。峠の石仏は無し。やまあそ・馬・大は林道を選ぶ。炎天下?で暑いから(だったかな)と八・是さんは険しい?植林帯(境界)を上る。「もう良いだろう」と、746m過ぎから私達も植林帯へ入った。伐採地最上部から振り返ると車で走った蔦沢?の谷筋と集落が見え、左彼方に黒尾山(中継塔が見えた)の頭が見えた。その直ぐ上が 8・(11:12) 

日名倉山

後山

(5)深山:南から(10:13)             (6)へ向かう途中

(10:19)