23
24・日見谷
   844.2m

25

26
28

27

16

  ↑
586m
17

13・3町境界
14・展望広場

10・13=波賀町・山崎町境界
10・13・19=山崎町・一宮町境界
13・586m=波賀町・一宮町境界

12

20

21

22・820m

455  黒尾山〜日見谷



積年の、願い叶うか今日のコース。

牧場跡からバージンロード、余りの良さに(いっつもやないか)唸ってしまう。

先ずは黒尾で大展望もゴミの多さに気分が滅入る。返し辿った町境界の快適歩きで心が晴れる。

心晴れるも空は曇り、果ては霰が落ちてきた。

危うきところで暗雲去りてホッとしたのも束の間で、最後の下りで一苦労。


小野地区〜林道〜大国牧場跡〜町境界〜3町境界〜黒尾山(1024.7m二等)〜

引き返し〜3町境界〜820m〜日見谷(844.2m四等)〜586m〜日見谷地区


◎所在地 : 宍粟市波賀町日見谷・谷・下小野地区の西山塊尾根(主に町境界)

◎地形図 : 2万5千図   『安積(あづみ)』

◎山行日 : 2008.11.25 (火)  晴れ〜一時あられ〜雨

黒尾山:@96.9. 23  A00.8.6  B04.4.18  C04.12.19  

◎山行者 : 単独      Age=61

◎コースの見所 : @黒尾山からの大展望  A小野の大トチノ木(県指定文化財数本) 

            B牧場跡から下山開始まで尾根歩きと展望 

◎走行距離 : 往路 74.0km  往復 162.7km

◎有料道路 : 播但道 400円  中国道700円 (往路だけ利用)


自宅発(7:30)〜明姫R〜播但道〜中国道山崎IC〜R=〜29〜1・自デポ(9:00〜9:05)〜

2・上小野(9:09〜9:20)〜3・(9:29)〜4・(9:35)〜5・(9:55)〜6・(10:02)〜

7・(10:10)〜8・(10:25)〜9・(10:30)〜10・峠(10:35)〜11・林道終点(10:40)〜

12・(10:50)〜13・3町境界(11:00〜11:05)〜14・展望広場(11:12)〜

15・(11:25 おやつ 11:29)〜16・(11:34)〜17・林道(11:36)〜18・(11:45)〜

19・黒尾山(11:55〜12:00)〜18・(12:05)〜16・(12:11)〜

15・(12:15 おにぎり 12:21)〜14・展望広場(12:29)〜13・3町境界(12:35)〜

20・(12:46)〜21・(12:51)〜22・820m(13:05)〜23・(13:11)〜

24・日見谷(13:18〜13:25)〜25・下り始め(13:42)〜26・(13:45)〜27・(14:05)〜

28・(14:33)〜1・自デポ(14:50)〜2・(14:59〜15:10)〜飯見(15:20〜15:49)〜

薄木宅〜自宅(19:00)


九州(妻の実家)から私の実家(波賀町)への届け物が届いてその物が賞味期限の有るものだったから長居させられ無く波賀町へ帰省することになった。“渡りに船”と、ついでに波賀町方面の山に上ることにした。
この方面でも気にかかっている尾根が多数あるが安全圏のこのコースに決めた。△日見谷付近の尾根は、R=29を通る度に眺めては「あの素晴らしい高木雑木尾根を歩きたいな〜」と思っていたし黒尾山近くには3町境界も在るので其れも合わせて歩きたく、前々から今日のコースは出来あがっていた。

播但道に乗ってまもなく、花田IC先の山は例年通り黄葉が凄くきれいだった。中国道の山崎ICで下りでR=29から眺める山々も同じくキレイだった。下山地点の日見谷地区の火魂神社(なぜ「火魂」なのか?)に自転車をデポした。 1・自デポ(9:00〜9:05)次に登山口の上小野に着く。 2・上小野(9:09)余り奥まで車で入ると帰りがきついので早い目に車を止めた。川沿いに植えられたモミジが紅葉してこれもまた綺麗だった。 発(9:20)

3・(9:29)計画の段階で、大トチノ木が生える谷(幻の県道:上ノ波賀線)を上るか・・・(04.12.19は井上夫妻とも歩いている)林道歩きをするか迷ったが参考タイムを取るために林道歩きと決めていた。 4・(9:35)ここには『タタラの里 山荘地(右矢印) ・ 天然記念物 大トチノ木 1200m(左矢印)』と行政によると思われる『黒尾山登山口』の案内そして大トチノ木に付いての説明看板が立っていた。樹齢は記されて無く木の大きさ(枝ぶりと太さ)が記されていた。上の木は樹高23m目通り6.7m 下の木樹高20m 目通り4.4m(抜粋)この他にも目を引く太い木が生えている(残されている)。

「黒尾山へは勿論ここからも上れるけれど・・・」「今更何でここから」と思いながら林道を上って行った。間もなく右山肌が広範囲の伐採地になる。 (9:46)左下からは水音がし、眺める山肌の黄葉に目を奪われた。上り勾配とは言え歩行速度は時速4kmを下ることなく歩いた。ススキの穂が逆光に光ってこれもまた美しく(6)地点まで続く。振り返ると雲海?の上に黄葉の山肌が朝日に映えて凄く綺麗だった。

  
振り返った景色(9:46)最奥東山      黒尾山登山口の案内(9:35)

(5)地点だったと思う『県指定文化財 大トチノ木 約120m下る』の手作り案内板があった。 5・(9:55)今日は、木は二度見ていることもありパスした。二つ目のピンカーブ 6・(10:02)橋の下流直ぐに大きなトチノ木が一本生えている。04.12にも井上さんと (3)から谷筋に入って(県道)ここで林道に出た所(ヤブ)。三つ目のピンカーブ 7・(10:10)その後橋を渡ると間もなく左谷川と並行(接近)して歩く。右へ緩く回り込んで行くと正面に『これぞハゲ山』と言わん山肌が目に飛び込んできた。 8・(10:25)

  
(6)橋下流の大トチノ木(10:21)  正面ハゲ山の裾が(8)10:01

それに直面して林道は左へ。この林道で囲まれた右の山域が伐採作業中だった。前回は、林道を歩いたが今回は波線を歩く計画だったので右へ入る。ここにも『黒尾山』との案内が有った?案内は水剣山で見た類で須磨岡氏に依るものかと思うが・・・。トラックか重機で踏み固められた平地に雑草が生え獣道程度の踏み跡が付いていた。ぬかるんだり石がゴロゴロの所も有る。現在地を確認しながらの緩上り 9・(10:30)

深い谷は右(北)へ入る。地形を判断してると西の谷に道(県道)らしき物が在り『これや!!』迷わず入るとそれは谷側を低いながら石垣で護られた幅2m位の道だった。これが牧場を通過して山崎の市街へ出る道だった。峠に着く前に『黒尾山山頂へ』の案内が左を指して掛っていた。 (10:34)その方向を見ればシダと数本の倒木が有り簡単に歩けそうでも無かった。私は更に進んで峠の確認に入った。 10・峠(10:35)ここから黒尾山方面に在る林道終点を目指した。 平地で主に赤松の林を進み次にはマーキング(ビニピンク)に沿って歩き(かなりのシダ原あり)林道終点に出た。 11・林道終点(10:40)

  
峠手前の県道:北から(10:33)緑はスギゴケ (10)峠:北から(10:35)左黒尾山

黒尾山への取り付きにも案内が有って難なく進めたが踏み跡も殆どなくシダを分けて進む(ビニピンクマーキング有り。私も布を巻いた)。前方の伐採地は植林され、鹿網がありそれに沿って急登して行く。04.12にこれを上り黒尾山に上る計画だったが例の23号台風で物凄い倒木で諦めた所。植樹は又もやヒノキかスギが植えてあったが前回の記憶だと何らかの試験を兼ねているかも知れない。お陰で振り返ると視界は良く牧場跡の一部が見えた。一段上り切ると右ヒノキ林、左すばらしい高木雑木帯が続く。 12・(10:50)

   
伐採地から振り返ると牧場跡が見える(10:49)  一段目の尾根(10:52)

二段目は更にキツイ急登も上り切る。 13・3町境界(11:00)久し振りの、念願の3町境界に立った。黒尾山へも△日見谷へも素晴らしい尾根だった。布を二本巻いて発つ。 (11:05)右(西)はヒノキ林、尾根左は自然が残り高木雑木帯、落ち葉を踏みすすむ。コブを越えた次のピーク (14)へは生えていたネマガリササが全て枯れてハゲに近い山肌になっていた。上り切ると東面が大きく開け『展望広場』の札が掛っていた(進行尾根の南面は植林で視界なし)。 14・展望広場(11:12)

△雪彦山から暁晴山・東山・一つ山の奥には藤無山までも見えていた。尾根にはアセビが生える幅広尾根で視界(展望)も無いがビニピンクのマーキングも頼りながら進む(このテープは山仕事用のテープなのでこれに頼りっぱなしでは痛い目(コースを外れる)に遭う場合があるから注意)直ぐ先の南へ延びる素晴らしい支尾根には誘い込まれずパスできた。やや複雑な尾根も右植林との植界を進めば良し。左が開けて来てやがて左上方植林ピークの上に黒尾山の廃棄中継塔の頭が覗く。左が素晴らしい雑木林になり (15)頂き直下で北風を避け裸木の間から展望しながらおやつを食べる。 15・おやつ(11:25) 

   
(11:15)辺りの尾根          (11:18)からの黒尾山

おやつ 発(11:29)頂きを踏まずとも先へ進めるが拘って頂き経由した。左右植林帯になって次もピーク左下を歩けば僅かでもシヨートカット出来るが頂きに立つ。 16・(11:34)このピークは西側の木が伐採されて三室山・植松山などが見えて「ここに立って良かった」と思ったがその後も木間から見えるも裸木の時期だけに限られるからとりあえずここから眺めておくべきだろう(黒尾山からも見えるけど・・・)。

下っていると前方(下方)に林道が見えて来て『何やこれは』私の地図に載っていない林道が現れた。 17・林道(11:36)尾根との段差は1m位でしばらく続いた。中上りを終えると西が自然林になる。 18・(11:45)下りでは北へ下ってしまいそうなので布を二本巻いた。ここからは尾根近くには『ホウの木』が多くその下はカラマツ林になっていた。傾斜が緩んでしばらくすると黒尾山に着いた。19・黒尾山(11:55)

   
(16)林道:北から11:32   黒尾山:南から(11:51)それにしても荒れたもんだ今時こんなにゴミの多い山見た事がない。

黒尾山から、何が見える、何処が見えると言っても言い尽くされているので記載しない。ただ、引き返し△日見谷への尾根については触れておこう。写真でも分かるように見れば誰しも?『歩いてみたい』と思う魅力が有る尾根(実際歩いて大満足だった)。北風冷たく長居は無用、目立つゴミを拾って 発(12:00)発って直ぐ(林に入る前)鉈を忘れていて引き返す、早く気が付いて良かった。

 
黒尾山からの眺め(11:54)中央右一つ山の左に阿舎利・三久安山  (12)手前(12:12)
藤無山は確認できた。手前尾根先端
日見谷・手前21番 

早足で下って行く。 18・(12:05)布を二本巻いていて良かった北へ下ってしまいそうだった。林道通過。。 16・(12:11)わき目も振らず通過。 15・(12:15)おやつを食べた所でおにぎりタイム。 発(12:21)14・展望広場(12:29))

   
(14)展望広場から日見谷(尖り)への尾根(12:28)右奥東山  (12:41)尾根

かくして振り出しに戻る。 13・3町境界(12:35)いよいよ△日見谷へ向かう。R=29から見た高木雑木尾根は如何ほどのものか心が躍った。尾根は赤松林も衰退しかけた感じで倒木も有るが問題無し。右が開けているため視界も良く快適に歩ける。初めの尾根分岐で『右に尾根が出とるわ』と思いながら下っていると、右に大きな尾根が見えて??確認すると先ほどの右尾根が計画尾根だった10m位下った所で気が付いて良かった。

計画尾根へはトラバースしたがシダ原で歩きにくかった。主尾根にもしばらくシダが出るが大したことなく以後は快適に歩く。 20・(12:46)右は植林帯、左は赤松林がが延々と続いたように記憶する。この赤松林は04.12.19の記録で『余り類を見ない素晴らしい赤松林』こんな様な表現をした所。ほぼ横ばいで 21・(12:51)左赤松は続き 22・820m(13:05)通過。一段上り切り 23・(13:11)左右植林帯も時に有るが長くなく全体的に左赤松林の印象が強く残って△日見谷に着いた。 24・日見谷(13:18)

  
△日見谷:南から(13:18) △日見谷手前(13:16)

△日見谷は、俄かに曇って来た空の下、冷たい北風に吹かれながら人の気配を感じない頂きだった。3町境界から続いていた枯れ松とその倒木は、数十年前のマツクイムシの被害に遭って枯れ倒れた松だろうか。北西になるのか樹間から三室山・植松山・大甲山などが見えた。のんびりと時間を過ごしたい所だったが空模様と下山ポイントを上手く掴めるか心配しながら発った。 発(13:25)下っていると、そのポイントと思われる所にプラ・御影石ともう一本(アルミ?)の杭が成長したヒノキの根に喰い込まれれ掛けていた。

それを通過して下り切って尾根先まで行って見る。期待のあの高木雑木尾根は何処に・・・ここまでこれと言って“それ”を感じた所がかったが・・・とっその時バラッバラッと音がしてきたと思うと雨と霰が降り出してアセビの下に潜り込んでザックカバーと上着を着る。 (13:30)現在地を確認したりして引き返していると尾根東面に北東方向に作業道らしきものが下りていた天気が良ければある程度まで確認したがそれも出来なかった。

マークしていた所に戻り再度確認して下り始めた。 25・下り始め(13:42)右ヒノキ林左は疎らな雑木林だったか?笹が濡れて良く滑った。初めの肩で少し右(南より)に振ったため直ぐに修正して計画尾根に乗る。次の肩は露岩尾根でいい感じ。 26・(13:45)この辺りからだったかアルミの杭が打ってあった。左の谷はタニウツギの大群落、これが咲く頃に来るとどんなだろう。シダと倒木で歩き易くは無い。下り切るとアセビが幅広尾根を覆いそれを縫って進む。左植林帯に逃れ下ったとも思うがヤブに近い植生の中Vj字の溝?道?が出てそれを下る。 

27・(14:05)現在地が曖昧になった。メス鹿が右へ逃げ去る。V字が3本になった頃、町界と思う所で道から右に外れて南西に下り始めた。ヤブに近い植生からヒノキ林の急下りを続け、緩んできた所で道らしきものに合流してそれを下っていると本当の道に出た。やがて左からの道とも合流し、本格的な道になり「いったい何処に出るのか」と楽しみに下っていると左に深い谷筋が在る所に出た。


(28)巡拝道と石仏(14:33)この範囲だけ三体だけ見て引き返した

その谷を渡ると左に石仏が目に入り寄って見ると巡拝道になっていた。何処のお寺のものなのか・・・日見谷にはお寺は無かったはず。地図を見るとお寺マークが有り納得したが今の今まで全く気に留めていなかった。で、そのお寺は何処に・・ここの手前で見た段状の所が寺跡か・・・(巡拝道の規模確認も寺跡確認も訊きこみもせず)。元に戻って下ると金網(方形)の鹿網ゲートに突き当たり例によってゲートを開けようと思ったが鍵がカシメテあって開けられず上を乗り越えて集落に出た。

林から出ると小雨が降っていて、その中自転車へ向かう。 1・自デポ(14:50)横の民家のご婦人に会い山の話をすると「熊に出合わなかったか」と聞かれた。最近「柿を食べに熊が出た」との放送が時々あるとの事だった。実は思い当たる節はあった。(26)辺りだったか木に熊の掻き傷を見たが柿に木でも無かったしこんな所にはいないだろうと思っていた。その後実家に行っても兄に「熊に出会わんかったか」と言われた。飯見地区の方でも出るらしかった。何時も“単独の山歩きはせん方が良い”と言われているが・・・。無事で何より又一つ思いが叶った。が、586mから以後は境界を外れてしまった。


トップに戻る  歩きの記録に戻る



@

15

10

19

11

18