447 寺河内〜太郎岳?〜立船野(三郎岳?)

久し振りの単独行は、いきなり急登汗が噴き出る。
上り切れば快適尾根に「当たり」が出たと幸先よし、南樹間から時々見える下山尾根は遥か彼方。
視界塞がり歩くだけの単純行動これもまた良し。
南に向って6・2・0(620m)もしかしてとちょっと寄り道、岩盤上は大展望。
その後しばらく岩場と岩稜、三明神(小・西)にナイフエッジ?尾切れ?予想以上の大パノラマ。
△立船野(たちよの) 過ぎでコースアウト、復帰の登りでオーバーヒート。
下山尾根にまたまた岩場、想定外の掘り出し物。
山之内小学校〜西尾根〜寺河内(477.3m四等)〜尾根通し〜620m〜
立船野(689.0m四等)〜明神山分岐パス〜東尾根に入る〜568m手前コブから〜北尾根下る
◎所在地 : 夢前町立船野地区東山塊尾根(明神山の北東山塊尾根)
◎地形図 : 2万5千図 『寺前(てらまえ)』
◎山行日 : 2008.10.17 (金) 晴れ @04.2.24(立船野「たちよの」)
◎山行者 : 単独 Age=61
◎コースの見所 : @太郎岳からの展望とその後の岩場と岩稜と大展望
A下山尾根の岩場と岩稜
◎走行距離 : 往路 46.7km 往復 96.2km
◎有料道路 : 播但道 400円×2
自宅発(6:50)〜明姫R〜播但道〜福崎南〜R=23〜R=61〜1・(8:03〜8:15)〜2・(8:28)〜
3・(8:50)〜4・寺河内(9:06〜9:20)〜5・(9:32)〜6・(9:52)〜7・TV(10:15〜10:20)〜
8・620m/
太郎岳(10:34 おにぎり 11:00)〜9・(11:09〜11:15)〜10・(11:22)〜
11・(11:34)〜12・立船野/三郎岳(11:47)〜13・(11:55)〜14・(12:07)〜
13・(12:20)〜15・明神山分岐(12:25)〜16・(12:32)〜17・(12:45・ロスタイムあり)〜
18・(13;00)〜19・(13:10)〜20・(13:23)〜21・(13:25)〜22・(113:40)〜
1.(13:54〜14:16)〜往路〜寄り道〜自宅・(16:03)
10月14日ぐらいからだったか「播磨の山猿」HPページが白紙状態になってしまう。情報から大体の予測は立っていたが真相を教えてもらうため数年振りに やまあそ にTELをする。使用中のHBのバージョンが「V6.5」の賞味期限が切れての影響だった。早速、最新の「V・12」を買って来た(Vアップでも良かったが・・・)。使い方がガラリと変わって娘に頼りっぱなしで更新作業をしているがはかどらない。
やまあそ には、昨年7月に私の妻が逝った事を連絡をすべきと思い続けていたので、この事も合わせて話をすると千の風の便りで知っていた。 やまあそ の家庭でも不幸が有ったと聞き、人は外から見ていると元気で楽しそうに見えても辛いことや悲しい(哀しい)こと苦しいことを背負い、受け入れながら生活をしているのだと改めて感じた。だからと言う訳でもないが やまあそ と話したことで元気が出て『明日山に行こう』と思い立った。
行先は「大河内物語」もさることながら、その前に行きたかったのが今日のコース。2004年2月に、鉄人加藤さんと歩いた時「△立船野」から眺めた北尾根で、この尾根に在る最高ピークは、北や東遠方から明神山を眺めた時、決まって美しい三角形の姿を見せ、心惹かれていたからである。「△立船野」からの下りは、大明神コースとも考えたが久し振りなので短距離の周回コースを設定した。
山之内小学校手前の広場に車を置かせてもらう。
1・(8:03〜8:15) いきなりヒノキ林の急登で直ぐに汗が噴き出た。
2・(8:28) 軽く緩んで右(北)樹間が開け「禿の行者」方面が見え、遠くには姫路市最高峰(黒滝)や三辻山等も見えた。右は短発に自然林になりながら上り切る。
3・(8:50) 右(北)樹間から洞ヶ岳(大天井)、左(西)下は立船野地区が見え、尾根は岩稜っぽくなり予想外に開けていて快適に歩けた。
(2)から禿の行者(最高峰)方面(8:28) (3)から洞ヶ岳(9:01)中央うっすら白い所
寺河内石標ビンが乗っている
短急登で上り切り近くは北側にヒカゲツツジが群落し急登が終わる。自然林を快適に進み、ふと前を見ると石標が立っていて△寺河内に着いていた。展望なし。
4・寺河内(9:06〜9:20) おやつを食べて発つ。下りで少し南に振っていて修正した。直ぐに緩んだ所には太い樅の木が群落していた。やがて自然林になってどう見ても人の手で造られたとしか思えない位の切り開きが(5)ピーク左下に付いていた。
5・(9:32) 尾根右(北)はヒカゲツツジが群落し樹間から姫路市最高峰(黒滝)や三辻山等も見えた。
上りから左右ヒノキ林で歩くだけ、進むだけとなる。
自然林の軽岩稜尾根になり快適に進む。だんだん上りが続き北樹間から△ウリュウドと美しいドーム形は△小畑だろうか・・・。余力が有れば北のトンネルをピストンしたい考えていたがかなりの急斜面でもありとても無理だった。 上りから左右ヒノキ林で歩くだけ、進むだけとなる。
6・(9:52)

快適尾根(9:55) 北樹間に見える△小畑?(10:04)
現在地が掴めないまま歩き続けて
7・TV(10:15〜10:20) ここには現役の夢前町CATVアンテナが立っていてケーブルは西尾根をトラロープと共に直に下っていた。アンテナ設置のため南が伐採されていて展望良し。七種山や薬師が全望、手前には下山尾根が下っていた。
(7)からの眺め(10:14)奥左七種山右七種薬師 ケーブルはこのホース(径≒10p)中に?(10:18)
(7)から先は凄い柴ヤブで『どうする・・・行くしか無いやろ』突入すると、まだ痛んでいないアンテナが廃棄されて野積みされていた。そしてヤブは直ぐに消えてコルには倒木が出たが難なく進め,上って行く。
8・620m/太郎岳(10:34) 展望なしか・・・と思いながら見渡していると左(東)下に開けた所があった。『もしかして・・・』と思い少し下って見ると岩盤になり南北東方面が全開した。迷わず『ここでおにぎりタイム』妹が作り送ってくれた「鯖の姿寿司」を広げた。三辻山・僧屋敷・禿・大中山・七種山・薬師で南端の明神山までの範囲が見え、展望も腹も満腹。
発(11:00)

8・620m/太郎岳から奥左七種山・右端薬師 左尖がり立船野・明神山
頂きに戻って横へ進むと黄ビニテープに「太郎岳」と記されていた。正式名称か否かは不明。下りに掛ると明るい踏み跡が在り、明神山の方からコースが出来ていて残念な気持ちになった。 (9)は2004年に△立船野から眺めて惹かれ続けていた岩稜(崖)でこれまた大展望。先程の展望に加え明神山から西も全開で西の明神・ナイフエッジ?尾切れ?・明神湖などや他にも大岩盤尾根?も丸見えにやっと積年の胸のつかえが下りた。

(9)からの展望(11:15) 手前立船野・奥明神山 左明神山・右小明神山

(10)から(9)方面を振り返る(11:19) △立船野(11:42)南から
岩稜先端からの下りは崖になっていてトラロープが設置されていたが色は風化して白っぽくなっていた。下ってからはしばらく岩稜が続き、東側は数か所、垂直の崖の所も在った。10・(11:22) 振り返ると (2・3・4・5)ドーム状の急登と先ほどの崖が対象的な姿を見せた。更に岩稜が続き短急登で左がヒノキ林になる。尾根または尾根近くに生えるヒノキは、伐採されていた。もしかして切り開きか・・・。全く難なく歩け 11・(11:34)左(東)が開け、禿から七種山辺りまでが見えた。視界塞がるも快適に歩けたが疲れ気味。 12・立船野/三郎岳(11:47) ここは、三郎岳と記されていた。
では、二郎岳が何処かに有るのか・・・。私が2004年に掛けたプレートが残されていた。「04.2.2(火)はれ 11:14 明神山から至る 今日は鉄人加藤さんと歩きで楽しんでいます。引き返して△北山から新庄へ下ります」と記していた。休むことなく進む。少し下った所から眺める明神山は威圧感あるほどに尖がっていた。『一度歩いた道(尾根)』と、快適に進んだ。『こちらからだと、右に折れて明神山左に折れて下山方向尾根』04年の記憶を元に頭に思い浮かべながら歩き『ここっ』と、思う所が来た。
13・(11:55)その尾根には進入を防ぐロープが張られていたが無視して入って行く。踏み跡はしっかりついていた。『山猿の下りは風が吹き下ろす如く速い』なんて得意げに小走りでくだった。『こんなに下ったか?』と思いながら・・・。まだ下りは続き間違いに気が付く『このまま下ってしまおうか』とも思ったが思い留まり上り返した。14・(12:07)何時もしんどいが今日の上り返しは急登でもあり特にしんどかった。13・(12:20)やれやれ。そして今度は間違いなく明神山分岐に着く。 15・明神山分岐(12:25)下山尾根へ向かう。大きなアップダウンも無く進む。前回巻いた紐が残っていてホッ。 16・(12:32)
左(北)側が崖になったり凄い切れ落ちも立木が有るので怖さも険しさも余り感じない。 前回もやらかしたオーバーランを繰り返し引き返す。 17・(12:45)布を二本巻いて正規尾根に入る。視界全く無し右植林帯との境を進み 18・(13;00)展望なし。余力があれば先の668mまで行って岩頭に立ちたかったがその元気も無くここから下ることにした。ここにも布を二本巻いて下る。 19・(13:10)少し下ると岩稜になった。 (7)から対峙するこの尾根を眺め、予想した通り自然林だったがなかなか面白い岩稜や岩場とも言える所も有りこれは、全くの想定外の喜びだった。
(19)辺りの岩稜(13:04)
やがて岩稜から地道になって左右植林帯になると視界が塞がり下るだけになる。 20・(13:23) 横ばいになると再び自然林になり踏み跡もしっかりしてるものの視界なし。 21・(13:25) ここからも尾根通しで下るつもりだったが右(東)に振りすぎて杉林の急斜面をズルズル下り、何度か尻もちを付いた。谷筋に着くとソマ道が出たがガラガラで歩きにくかった。ガラが無くなると間もなく里に出た。 22・(113:40)川を渡って対岸の道に乗ったが川を渡る時、乗った石が滑って川にハマリそうになったがそこは山猿、何とか回避できた。その滑稽な動作を見ていた下校中の小学生の団体に大きな拍手を頂き『危なかったな〜』と笑顔で返し車にもどった。
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