bS29  坂の辻峠〜三辻山〜宮野〜三辻山〜およね山/黒滝/977m。
          (大河内町物語その8



スッキリ天気を狙って行った峰山方面小雨に煙る。

これはこれで良しと受け入れ、計画通り峠発つ。上り切った横ばい尾根は感激感動赤松林。

クロモジ・きぶし淡き花色、未だここは早春か。

その後は左右植林帯も何故か落ち着くシットリ天気。

二度目の三辻、宮野とも視界の悪さは変わり無し。幹線道路に降り立てば、天候回復視界良好。

前回を、遥かに凌ぐ視程の良さに四国までも見えて満足。

三辻山に三度立ち、およね山(977m)に足を延ばし、帰りは古来の縦走路、

今も在りてか残りしか探索するも見つからず。  
 



坂の辻峠〜〜町境界南下〜三辻山(小原・3町境界・961.5m)四等〜町境界東進〜

825m〜境界外れる〜尾根東進〜宮野((911.4m三等)〜南東尾根下る〜

雪彦峰山幹線道西進〜820m〜ピンカーブ北尾根突端〜引き返し〜幹線道〜

町境界引き返し〜825m〜三辻山(小原・3町境界・961.5m)四等〜町境界西進〜

およね山(黒滝)977m〜引き返し〜阪水林道〜雪彦峰山幹線道〜坂の辻峠




◎所在地 : 神河町・夢前町・一宮町町境界(3町境界)の周辺山域

◎地形図 : 2万5千図   『長谷(はせ)』  『寺前(てらまえ)』

◎山行日 : 2008. 4.19 (土)  小雨〜晴れ         

◎山行者 : 単独     Age=61

◎コースの見所 : @(3〜5)赤松林は感激感動 A三辻山から南面180度展望は感激感動 

             B宮野からの南面180度展望は感激感動 

             C977mから西面180度展望は感激感動  D「冬そなコル」
 C

◎走行距離 : 往路 63.3km  往復 130.4km



自宅発(7:45)〜播但道〜神崎南LP(8:37)〜R=8西進〜1・坂の辻峠(9:00〜9:26)〜

2・(9:32)〜3・(9:39)〜4・(9:46)〜5・(9:50)〜6・(9:55)〜7・(10:05)〜

8・(10:12)〜9・三辻山登山口(10:17)〜10・(10:26)〜11・三辻山(10:30)〜

12・(10:40)〜13・鉄塔(10:47)〜14・鉄塔(10:57 おやつ 11:08)〜15・(11:13)〜

16・分岐(11:18)〜17・宮野(11:24)〜18・(11:33)〜19・幹線道(11:32〜11:37)〜

20・(11:52)〜21・820m(11:55)〜22・(12:13 おにぎり 12:26)〜引き返し〜

20・(12:34)〜16・(12:43)〜14・鉄塔(12:51)〜13・鉄塔(13:00)〜12・(13:12)〜

11・三辻山(13:24〜13:31)〜23・(13:34)〜24・鉄塔(13:44)〜

25・冬そなコル(13:45〜13:53)〜26・977m(14:00)〜引き返し〜

25.冬そなコル(14:11)〜24・(14:21)〜23・(14:27)〜古道探索に入る〜

27・源頭(14:37)〜28・坂水林道(14:47)〜29・幹線道(15:00)〜6・(15;35)〜

1坂の辻峠(15:15〜15:45)〜往路〜神崎南LP〜播但道〜自宅(17:00)



朝起きて外に出て見ると最近では稀に見る空気の澄みよう『山へ行こう』。行先は二匹目のドジョウと再び火が付くか、「大河内町物語」地域。迫力の展望に感激感動が未だ覚めぬ三辻山へと向かった。播但道の花田料金所を出ると左右の山肌をいつも眺める。特に素晴らしいのは秋の黄葉。今日感じたことは「山が笑い始めたな」だった。豊富から見る七種山方面の山の頭は雨雲の中だった。『こりゃまずいなー』展望どころか歩けるかどうか分からない状況を察するもとりあえずスタート地点の坂の辻峠を目指した。

南小田地区に入ると桜と梅の花が同時に咲き、ミツマタも満開に近づいていた。それらを見るフロントガラスには雨が落ちていた。坂の辻峠から雪彦峰山幹線道に入って二つ目の広場に車を止め、歩く支度に入った。 1・坂の辻峠(9:00) 『まっこれ位ならカッパ無しでも歩けるやろ』と発った。 発(9:26) 車を止めた所は、界尾根に乗るのに絶好のポイントだったが「我慢」で先端まで戻って上り始めた。植林帯尾根には下草無く歩き易かった。 2・(9:32) 

次の上りは急登で左(東)から冷たい風に乗って霧雨が舞い込んできた。少なくとも巣立ってから二年は経過していると思う今まで見たことが無い大きさと作り方の鳥の巣が落ちていた。とてもシッカリした巣作りをしていた(写真)。  『こんな天気で展望も無いし、ほぼ同じコースなので今日のレポは無きに等しやな』と思いながらジグザグ急登で上り切るとその美しさに感激感動の赤松林が在った。それは尾根と東面に在りしばらく続いた。3・(9:39)


(3)から進行方向(9:41)        (4)辺り尾根東山肌(9:46)

『これは予想外の展開になってきた、皆さんに紹介しなくてはもったいない』と思いながら進んでいると正面樹間から三辻山と思うピークが覗いた。 4・(9:46) 東の山肌下は伐採地で地肌丸出しのハゲ山と化していた。松林は尾根右のみになり続く。 5・(9:50) 横ばいを行き松林は右へ下り左右ヒノキ林になると急下りが始まる。間もなく下方に舗装路が見えてきた。 6・(9:55) ここから先程の禿山へだろう林道が入っている。 上り返しに入る。始めは植林の緩い上り、やがて左が赤松林になるが (3〜4) の太さに比べると子供か孫のような樹齢。短急登を終えて 7・(10:05) 

尾根西面は笹ヤブ(下の方はヒノキ幼木)も尾根は快適に歩ける。やがて植林帯となるが何時もはいやいや歩くが今日は小雨のせいかゆったり気分で歩けた。ここに来て『やっぱり柳の下に二匹のドジョウは居らんのか』と思った。 8・(10:12) 丘ピークを越え、峠(幹線道)東寄りに下りた。樹高4・5mで淡い黄色の花はネコヤナギの花だった。西に移動して 9・三辻山登山口(10:17) 前回は蕾だった雑木の芽も開き始めていた。

 
(9)三辻山登り口(10:19)        (3)への上り:落下鳥の巣(9:35)

発(10:20) 二度目と言うこともあり、さっさと変化なきヒノキ林を上る。 10・(10:26) 倒木で左が開け小雨が吹き込んで来るも歩くのに支障は無い。上るにつれ倒木の数が増えてくるが問題なし。 11・三辻山(10:30) 南面大展望も今日はOut。鉄塔だけが見える。


(11)三辻山から南展望(10:33)   三辻山からの巡視路(10:39)

休むことなく、晴れる可能性に一途の望みを掛けて△宮野方面へ旅発つ。プラ階段の急下りが終わりかけると北からの倒木で尾根を塞いでいた木がラッキーにも道の部分が切り取られると言う処分が入っていて非常に助かった(切り口から想像すると今年に入ってからの様に感じられた)。これが無ければ大変だったっと思う。 12・(10:40) 方向が大きく変わりスギ林を下る。横ばいに入ると右(南)が混生林になる。樹間から高場山が覗く。少しづつ天候が回復していた。 13・鉄塔(10:47) 晴れていれば南に七種山方面が良く見えるだろうに・・・。鉄塔は825mの南山肌に建っていた。

緩い上り尾根を歩いたが鉄塔前は鹿網で歩けず、素直に巡視路を歩けば良かった。 14・鉄塔(10:57) 。南展望は霞んでいたが好展望への希望を感じながら北風が冷たくて上着を着込んでおやつを食べる。 発(11:08) ここからは巡視路が無く、ススキと笹ヤブになったが直ぐに解放された(巡視路は何処へ行ったか確認するのを忘れていたが北の幹線道と繋がっているかも)。

横ばいからの上りは倒木が出て通過できる所を見極めながら上って行く。 15・(11:13) 幅広尾根の右寄りを通過するのが賢明だろう。そこには太い樅の木が群生している。尾根の倒木に前回下見で巻いた布が目に入りそこを通過して 16・分岐(11:18) ここまでくれば大丈夫。△宮野を目指しコブを越えて行く。清掃されて気持ち良さそうに石標が立っている宮野に着いた。 17・宮野(11:24) 少し下ると展望に感動感激した所。展望は海の方が線状に光っていてかなり回復しつつあった。


(17)宮野:西から(11:24)       宮野先尾根(11:24)

今日の計画は引き返さず尾根をそのまま下って幹線道へ下る事にしていた(前回下見の状況から下れると思っていた)。霞んでいて足を止めて展望するまでもなく進み尾根肩  18・(11:33) 開きは続いていてホッ。下っていると右(南)の笹原からメス鹿二頭が尾根に出て下って行った。不法侵入の人間に驚いたのだろう。この肩から東へ下れば幹線道を横断して△日和362へと下れるが幹線道法面が崖で直にはその尾根に乗れないかも知れない。

東山肌は混生雑木自然林右がヒノキ林の界を下る。結構きつい下りになる。間もなく幹線道の法面の上に出た。高さは5m余りで『下れるかな』と、思案する位の傾斜だったがコンクリート吹き付けで無かったので何とか下れた。 19・幹線道(11:32) ちなみにこの幹線道は垂直高さ10mを超す所が多々あるし、むしろ崖状で無い所がめずらしいくらいと思っていた方がよい。△日和への取り付けをもう一度確認するため、逆方向へ歩き確認して(入口までは行かず)引き返した。 (11:37) 

空は青空が見られるまでに回復し、820mへ向かっていると左樹上から澄んだ空気の中に△高場山の右に明神さんが見えた。少なくとも好展望コブと思っている820mに立つまでこのままの天候であってくれと祈りつつ早足で進んだ。道の左には蕾硬いタニウツギ、とにかくキブシとクロモジの花が美しく、瑞瑞しさが体の中に浸み込むように感じた。道が大きくうねって広場もある所に着く。 20・(11:52) 

          
(20)手前から(11:50)左カーブ先に右写真のゲートが有る   (21)へのゲートと(21)の伐採地(11:52)

前回横目で見ながら通過していた短いながら町境界が通過している伐採ピークは鹿網で囲まれて入れない。何処かにゲートが有るはずと網に沿って歩いていると直ぐあった。伐採地には雑木と松が植えられていた(東面も)最近はスギやヒノキは控えめになっているのが嬉しい。 21・820m(11:55) 高場山鉄塔の左遥か奥には七種山山塊そこへ繋がる△僧屋敷・大戸・亀ヶ坪・大中山など一望。更に奥には瀬戸内海の上に四国がハッキリ見えた。


(21)から南展望(11:55)        (11:58)ピークからの眺め(11:58)右コブを通過して22番へ行く

町境界を歩いて次のゲートから出る。境界は道と重なっているよだが尾根先端に少し残っているので拘りでそこに立つべく幹線道を横断し、ゲートを通過して続きの尾根に乗って先端へ向かう。以前道から見る限り猛烈な笹ヤブと思っていたが難なく先端に立つ。高場山(柳谷)方面から二度上って来た地点を見下ろし「満足満足」  22・(12:13) 見事に尖がる明神山などを眺めながらおにぎりタイムに入った。

先端から少し右へ回り込むと、三辻山から三辻山方面が見えた。 発(12:26) 引き返しは尾根通しで 20・(12:34) 前回と同じコースで町境界へ上り返した。中ほど尾根左から14鉄塔・13鉄塔・三辻山から三辻山が見えた。 16・(12:43) 往路引き返す。 14・鉄塔(12:51) 往路とは打って変わって物凄い視程で家島本当の奥に四国がハッキリ見えた。

(14)鉄塔からの眺め(12:48)右ピーク三辻  尖り明神山その右奥に家島と四国が見えた

北は、坂の辻峠から暁晴山への伐採地。東へ展じて夜鷹山がスッキリくっきり見えた。 13・鉄塔(13:00)〜12・(13:12) 三辻山へ最後の上りはプラ急登。 11・三辻山(13:24〜13:31) 展望よし。車に戻るか「およねさん」に会いに行くかは現地判断にしていた。ザックをデポして空身で往復とも考えたがもう一人の自分が許さなかった。横ばいからプラ急下りを終える。  23・(13:34) ここでうまい具合に前回歩き終えてから気が付いた『昔の峰山から雪彦山への縦走路の確認』を想い出し尾根から北へ入って見たがその形跡なく、また帰りにと思い先を急いだ。 24・鉄塔(13:44) 展望よし。

鹿網を出ると直ぐに前回は無かった鉄板製プレート(下写真)が掛かっていた(ここの一枚だけだった)。「ど根性の木」は未だ新芽が出ずエネルギーを蓄えているかに感じた。そして「冬そなコル」前回に比べると落ち葉の層が薄くなっていたがそれでも感動的なロケーション。 25・冬そなコル(13:45) 『そうや、ここで馬場さんが鹿の角を拾ったな、もう落ちてないかなー』と辺りを探していると、なんと右の角が落ちていた。

『左の角も落ちていたら一対でええのになー』これまで何本も拾ってきたが対で拾ったことは一度も無い『それは無いやろ』と思いながらうろついているとなんと左の角が落ちていた。『奇跡が起きた』鹿の角など興味が無いとか気味が悪いとか言う人が居ると聞くが私は拾って帰っている。写真を撮って発つ。 発(13:53)


一枚きりの案内板(13:43)       ど根性の木(13:43)


(25)冬そなコル(13:50)       左右鹿の角と守り刀(13:49)

コース状況は前回と変わりなく977mに立つ。  26・977m(14:00) 先ずは「水剣山」を同定した。808mに建つ反射板は目視でき、水剣山は黒尾山に次ぐ分かり易いピークだった。西から北にかけて暗雲たち込め掛けていた(地図ではこのピークの北面を昔の縦走路が横断している)。引き返し (25) への下りかけに笹ヤブに分け入り、古道を探したが微かなる形跡すら見当たらなかった。 25.冬そなコル(14:11) ここに古道は合流しているが形跡見当たらず。「ど根性の木」の所の東側25の岩の上に立つと977mが良く見えた。そのまま尾根越えをして見ると今の時期は多少難あるも歩けた。南を眺めると視程は悪くなっていた。 24・(14:21)

(23)への下りでも古道を探したがここにも見当たらず。 23・(14:27) 諦めかけていたがどうしても確認したく最後の手段、北の山肌へ踏み込んだ。『たとへ道が無くてもここへは戻ってこん!!』入口は笹ヤブだったが植林帯に入ると下草皆無、何本かの踏み跡が在ったが獣道か古道跡かの判断は出来なかった。それでも古道(破線)が通る高度と地形を読みながら『これかな』と想う踏み跡を辿り支尾根を巻いて行ったが獣道としか思えなかった。4か所の源頭が在る所から阪水林道へ下った。 27・源頭(14:37) 

コース状況は前回と変わりなく977mに立つ。  26・977m(14:00) 先ずは「水剣山」を同定した。808mに建つ反射板は目視でき、水剣山は黒尾山に次ぐ分かり易いピークだった。西から北にかけて暗雲たち込め掛けていた(地図ではこのピークの北面を昔の縦走路が横断している)。引き返し (25) への下りかけに笹ヤブに分け入り、古道を探したが微かなる形跡すら見当たらなかった。 25.冬そなコル(14:11) ここに古道は合流しているが形跡見当たらず。「ど根性の木」の所の東側25の岩の上に立つと977mが良く見えた。そのまま尾根越えをして見ると今の時期は多少難あるも歩けた。南を眺めると視程は悪くなっていた。 24・(14:21)

(23)への下りでも古道を探したがここにも見当たらず。 23・(14:27) 諦めかけていたがどうしても確認したく最後の手段、北の山肌へ踏み込んだ。『たとへ道が無くてもここへは戻ってこん!!』入口は笹ヤブだったが植林帯に入ると下草皆無、何本かの踏み跡が在ったが獣道か古道跡かの判断は出来なかった。それでも古道(破線)が通る高度と地形を読みながら『これかな』と想う踏み跡を辿り支尾根を巻いて行ったが獣道としか思えなかった。4か所の源頭が在る所から阪水林道へ下った。 27・源頭(14:37) 

 
(26)977mから(14:02)中央尖り水剣山  (28)100年の森看板広場下山階段(14:47)

細流の谷を下る。左からも合流し水暈が増える。歩くのにほとんど支障なし(谷の北側だと柴笹ヤブで傾斜もきつく大変だった)下れど下れどなかなか林道に着かなかった。しかし地形から間違いなく「100年の森」看板地点に下っていると確信していた。やがて作業道が出て予想通りの所に出た。 28・坂水林道(14:47) 後は林道を歩くだけ 29・幹線道に合流(15:00)〜6・(15;35)〜1坂の辻峠(15:15) 着替えていると、ロードレーサ(自転車)に乗った人が私には気付かず走り去ったが雪彦山の方からやって来た。と言うことは賀野神社前の激坂鬼坂を乗り切ってきたと言うことであろう『なかなかやるな』と心の中で『頑張れよ』 発(15:45) 往路で帰路に就いた。


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