bS13  坂戸山〜大師山


今日の町界『帯に短し 襷に長し』どうしたもんかと思案を胸に地形図見てるとあったアッタ。

それも意味あり△大師山。即決コースに線引けば、初めてと思う三菱歩き。

「これでグッド」と踏み込めば、予想を超える難コース。ラッキー無ければリタイヤ止む無し。




田口地区(近畿福祉大学の北町境界)〜町境界東進〜224m〜坂戸山(316.2m三等)〜

尾根南下〜大師山(277.7m四等)〜引き返し〜坂戸山〜町境界東進〜R=405。



◎所在地 : 神崎町長野・福田・山崎地区と市川町坂戸地区に挟まれた山塊

◎地形図 : 2万5千図   『前之庄(まえのしょう)』 『北条(ほうじょう)』

◎山行日 : 2007.12. 9 (日)  晴れ〜曇り       

◎山行条件 : 単独    Age=60

◎コースの見所 : @△坂戸山から北面270度大展望  A(15〜17)雑木尾根 

             B(17)から北面180度展望 

◎走行距離 : 往路 @38.3km  A 43.0km    往復 88.5km

◎播但道料金 : 往路:福崎北L200円   復路:市川南L250円



自宅発(7:42)〜明姫R〜播但道〜福崎北〜R=312〜月見橋〜R=405〜

1・自デポ(8:30〜8:45)〜坂戸地区内〜2・田口地区(9:00〜9:15)〜

3・城跡?(9:26)〜4・(9:30)〜鉄塔(9:32〜9:35)〜5・(9:40)〜6・(9:46)〜

7・坂戸山(10:10〜10:17)〜8・注(10:25)〜9・(10:35 おやつ 10:40)〜

10・(10:50)〜11・(10:55)〜12・大師山(10:59〜11:11)〜引き返し〜

11・(コースアウト10m)〜9・(11:26)〜7・坂戸山(11:38〜11:40)〜13・(11:49)〜

14・(12:05)〜15・(12:11 昼 12:20)〜16・(12:24)〜17・(12:28〜12:36)〜

18・(12:38)〜1・自デポ・(13:29〜13:49)〜2・田口地区・車(13:39〜13:49)〜

近隣のコース下見/奥地区(発14:35)〜往路〜自宅(13:34)



昨日は「マイカー登山」の例会で(カニワ渓谷〜三辻山〜鉾立山〜△雪彦山〜千畳平)だった(12月は他に1日と15日)。連絡は早くから受けていたので参加したかったが、最後の一歩が踏み出せず当日まで悩んだ結果断念し、このコースを歩いた。播但道の花田LP先の左山肌の黄葉は未だ綺麗に見られた。

福崎町山崎への月見橋を渡って直ぐの所から今日歩く山塊を眺めていると、自転車に乗った人(80歳代男)が通りかかり『この道は甘地へ抜けていますか』『抜けているけど狭いぞ』川沿いの道を走っていると広い道 R=405 に合流した。市川町・福崎町の境界標識の所に、自転車をデポするに適当な所が在った。 1・自デポ(8:30)


月見橋から(8:25)左奥△坂戸山・手前尾根14・15・16番など

とりあえず下見に入る。播但道を走る時は、何時もここを眺めながら『最後の下りはどんなんやろ』と思っていたが現場を見ると『これはちょっとエゲツナイワ』と唸ってしまった。線路際の笹と葛とイバラに見える猛烈なヤブに線路と道との間には魔の水路。ここのは前回の美佐のより幅が広く側溝も深くフエンスも張られ絶対に渡れない。今日は事前に渡れる所を探した。ヤブの横移動は出来ないし、神崎町(元)八幡山の時の線路歩きで大目玉を食ったことがあり、その記憶も生々しい。

上流は高いネットでアウト!!下流へ向かうと、30m位の所に水門が在り問題は解決。と言っても線路歩きは止む無しか。忠実に界を下るか、最終尾根肩から北への206m尾根に逃れるかで、しばらく思案したが町境界を下る事に決め、自転車をデポして発った。 発(8:45) 左に206m尾根を見ながら走った。甘地駅周辺の道は狭くよく曲がって分かりにくい、救いは車が少なかったこと。大師山への尾根以外がほぼ全望でき、△坂戸山が北面伐採地で尖がり、何と言っても(15〜17)の高木雑木尾根が前半の緑一色に比べ魅力的だった。

町境界の標識が無し。また有ったとしても笹ヤブ(メダケ)でとても踏み込めなかった。そうこうしてる内に峠を越えてしまい(100m)引き返し、ここしかないと言う所の空地に車を置かせてもらった。 2・田口地区(9:00)  『’04.5.30に△田口(374.2m302) から下り付いた所はこんな所だったのか』と数軒の民家を見ながら準備に入った。 発(9:15) 笹ヤブに『何となく隙間が有るみたいや』と見ていた所へちかづくと、最近行われたばかりの切りが開きあった。今日のラッキー始まりの一つ目だった。

界には鹿網、赤プラ・コンクリ柱。その左右はヒノキ林だった。等高線で読み取れなかった急斜面にマイッタ!!。 3・城跡?(9:26)展望なし。 小規模ながら三段の形状は城跡か?緩く下り切ると、直ぐ上に建つ鉄塔からの巡視路があり東の谷に下りていた。 4・(9:30) 鉄塔からはお決まり通りの展望あり。西は棚原山や大倉山(直近には近畿福祉大学)、東は市川町市街の最奥に笠形山を同定。


鉄塔から西(9:32)左奥棚原山・尖り山明神山手前建物近畿福祉大学近畿福祉大学 鉄塔から北東(9:32)中央奥笠形山

巡視路は西向きの尾根へ向かう。尾根はヤブで心配したが直ぐに開いた。 5・(9:40) 東からの黒色鹿網でダブルネットになる。左ヒノキの幼木帯はヤブに埋もれ気味。△坂戸山の上に太陽があり眩しかった(この時点では△坂戸山を意識してなかった)。 6・(9:46) 左(東)の谷へ道が在る。ここからの登りがキツカッタ。明るくは無いが開いていて助かった。今日二度目のラッキー!!これが無ければ登り切れていなかったと思う(それぐらいウルトラ急登)。

右黄土色の網に沿って登っていると、中頃から伐採地になり(網の右は雑木柴ヤブ)左から後方が全開した(途中から黒色鹿網は左へ外れていく、この方が歩き易いが界に戻らない「上から見て分かった」)。耐えて登るにお釣りが来るくらいの展望だった。七種山と薬師は登れば登るほどに姿が大きくなっていった。「そうびろ山」右肩の薬師が頭から顔になり、七種山も上半身を見せてきた。槍は初めから全身を見せ、誇らしげに座っていた。気の毒だが笠形山方面は軽視、それらを見ては登り休んでは登った。 7・坂戸山(10:10) 


△坂戸山への登り途中(10:52)主尾根左から三枝草・三谷奥・明神山・そうびろ・薬師・七種ヤマ・槍

登り切った所に、デッカクはないが白っぽい露岩がある。今度は東が開け、笠形山から△深山までが見える。激下りの後、激登りの先に第二ステージの山塊が足元を見せずに座っていた。やや下り気味に進んでいて(20m)ハッと気が付いた。『そうや大師山へ寄るんやった』大師山への尾根が無いかを見ながら引き返す、結局白い岩の所に戻ると、そこから柴ヤブの中に尾根が見えた。『これや!!』丁度網がたるんでいて難なく越えて尾根に乗った。 発(10:17) 

『こんな所に朽ち掛けた紅白の測量ポールがあるわ(△坂戸山にまだ気が付かず)』と思いながら柴・イバラを切りながら進んでいると間もなく露岩稜になり西面180度が全開した。左ヒノキ林右は柴だったと思う。イバラは消えないが苦にするほどで無かった。 8・注(10:25) 西尾根へ網が下り、開きも明るい。右高木雑木・左ヒノキ林の界を下り、やや右へ曲がっていく。横ばいから上りに掛かると左が開け(14〜16)が深い谷の向こうに全開した。 9・(10:35) 低木松林で視界閉ざされる。コーラのビンが二本落ちていた。 おやつに「栗みかさ」一個食べて発つ。 発(10:40)

松と柴が邪魔して少し歩き辛い、前方に鉄塔建つ大師山方面が見え、尾根東側は緑一色。尾根から右は赤松林。左が低木で開け谷の池も見えた。上りからPPひもが出る、止め山とも入山禁止とも表示は無いがマッタケ山だった。 10・(10:50) ここからは北から東の眺めが良い。左右尾根ごとに道とテープが下っていた。視界は閉ざされるが松や雑木の落ち葉を踏みながら進む。青と白のテープがうるさいほど張られている。 11・(10:55) 東尾根に巡視路が下る。鉄塔下を通過し緩く上って大師山に着いた。 12・大師山(10:59)


(9)手前から(10:34)左奥笠形山手前左から14・15・16番  大師山(10:59)北から

「大師山=祠」と想っていたが何も無くやや開けた頂だった。東赤松の間から次に踏み込む山塊を眺め『あそこに△坂戸山が在るんか(まだ勘違いしてた)』その遥か彼方に、釜坂峠から深山への水平林道が痛々しく見える(ちなみに我が生まれ故郷の飯見(いんみ)の上方にも尾根裏から無用の長物と思える林道が延びてきて、美しい山肌を傷つけながら横断し始めている)この頃歳のせいかボヤキが出るな〜。踏み跡が更に南へ続き、麓へつながっているのでは・・・と見ているとその方から人の声がしてきた。

待っていると20歳半ばの男性で4・5歳の男児を連れていた。麓にある運動公園からだった。昔は?小学校の遠足山で道も整備されていたとのこと。『麓の何処かにお大師さんが祭られていますか』『それらしき所はありますよ』地図のお寺マークかも知れない。『向こうの山塊へ行くんですけど、下から眺めた感じでは、素晴らしい雑木尾根でもしかしたら遊歩道が在るかも・・・』子供はここが初めてではないらしく一人で先の方(私が来た方)へ行ってしまい、男性は名前を呼びながら後を追う、私もその後に続いた(大師山からお寺マークに向かって道が付いている)。 発(11:11) 

二人は鉄塔の所で写真を撮っていた。二人が行き過ぎているのではと思い『ここは下山道でないですよ』と言うと分かっているとの事だった。二人と別れて直ぐ先 (11) で、私は東への巡視路を下っていた。前方樹間に見えるはずが無い山塊が見えて気が付いた。『他人ごとどころではないな』と思いながら引き返す。僅か10mくらいだったがこれは、何時のときもしんどいことである。 11・(コースアウト10m) 

本道から外れないよう用心しながら歩いて 9・(11:26)〜7・坂戸山(11:38) △石標のことは全く気に留めてなく、そのまま先へ進んだ(△に気が付いたのは (15) だった)。伐採後に伸びたイバラ・草・で歩き辛い。網から少し右(南)に外れ、直にバリバリ下りをしてると中頃で右に明るい作業道が上がってきていた。それは丁度終点で踏み跡に変わって大師山の方に向かっていた(獣道かも)。その道をジグザグと下ってコルに着く。 13・(11:49) 北の谷筋は風倒木?が放置されて見苦しい状態だったが大きく開け、市川市街の奥に大嶽から八幡山への尾根が正面に見えた。

道は南の谷と進行界尾根にも付いていて所々に階段だったのだろ加工丸太が用を足せなくなって散乱していた。『やっぱり遊歩道が在るかも』と思いながらの激登(等高線には表われていない)だった。道は界尾根からスギ林の南山肌へ回り込んでいく。界はと言えば、つい最近切り開かれたばかりだった。今日三度目のラッキー!!この切り開きが無ければ先へ進めたかどうかどちらとも言えなかった。へばり掛けていたこともあり、この展望良き所でおにぎりタイムにしょうとザックを下ろした。


(14)への登り途中一度休んだ所から(11:55)左坂戸山・奥左から、そうびろ・薬師・七種山

が、ここで休むと例の歩き始めの“激辛”を思い出し『よっこらしょっ』ザックを背負った。見たところ刈り払いが入って一周間も経っていないだろう切り開きが無ければ、山猿だろうが鉈を持っていようがとてもとても歩けたものでないほどの芝草笹ヤブだった。ほぼ登り切った所からは刈られた葉が相当枯れていたから、つい最近つながったのだろう。塞がっていた視界が開け、振り返ると七種山山塊が見え、麓の方から12時を知らせるお寺の鐘が鳴り始めた。傾斜が緩んだが展望は無くなる。 14・(12:05) 

下りに入ると左が高木雑木になり、丁度見ごろの黄葉が北風に吹かれハラハラと舞い落ちる。 コル (12:07) 遊歩道は付いていなかったが幅広尾根(尾根に限って)に積もった落ち葉を掻き分けながら「千の風になって」を歌いながら進んだ。 15・(12:11 おにぎり 12:20)) ここで、最後のウルトラ激下りに備えおにぎりタイムに入った。南樹間から瀬戸内海が光っていたが山座同定はできなかった。ここで『アレッ!!△坂戸山は?』てことになったが、ここに至ってはどうすることも出来ず、坂戸山の石標の顔は見ることができなかった。 

(15)手前の尾根(12:22)

雑木尾根は続いたがその中に、低木が繁茂して視界は良くなかった。 16・(12:24) ここは要注意と思っていたがそれほどでもなく無事通過。素晴らし尾根歩きはさらに続いたが大きな感動は受けられなかった。最後の下りが気掛かりだったからかも知れない。そして、とうとう尾根先端に立った。 17・(12:28) 先ず目に入ったのは廃棄TVアンテナ。ケーブルは北の206m尾根に埋設されていた。展望視界共に悪し。北の206m尾根を少し下ると左(西)の谷がヒノキ幼木帯に変わる。少しマンネリ化した七種山山塊と辿ってきた (5・7坂戸山(頭だけ)・14・15) が見えた


(17)からの展望(12:30)15・14番尾根  奥尾根七種山連山左からそうびろ山・薬師・七種山・槍

『サテ、いよいよ下りに掛かるか』と思いながらも、ほぼ全体が見下ろせた206m尾根に未練があった。『これで下れば切り開きもあるし・・・』 ※2案はこれで下って山すそをのんびり歩きで車に戻ることも考えていた。下り始めは尾根が無く、少しヤブっぽく尾根に乗れるか心配だったが直ぐ尾根に乗れてホッ。15センチ角コンクり柱が点々と立っていて?。 18・(12:38) この横ばい高木雑木尾根は短いが感動もんだった。

(18)尾根下方から(12:38)
崩れそうな崖、岩場はコンクリートで塗り固めたり石を埋め込んで固めていた
したがってコンクりート柱はJRの崖崩れ防止対策道?標しのようだった。

この尾根肩から、ワクワク冷や冷やドキドキブルブル足がすくむ超ウルトラ激急斜面下りの始まりだった。始めの激急斜面は想定通りだったが、その後は想定外の激急斜面になった。危険だったのはザレで岩盤の所以外はズリズリ下りでスキー状態。山猿と言えど掴む物が無ければ100%下れないと判断した。

下方に岩棚らしき所在り、右へ回り込み岩棚を覗くと何と高さは測れない大岩壁だった(帰路R=312又は播但道から見えた)。ザックを下ろし探索に入ったが足元が滑って危険極まりなく早々退散。下りはそれからが一層滑って危険。滑った後のこと後々の足場や掴むものを見極めながら何とか下り激ヤブに辿りつきホッ。「激ヤブに辿りつきホッ」これも変な話だが事実。

激ヤブは想定内とは言えこれも厳しかったが線路恐怖症あり。「女竹と葛の砦を突破」と思いきや下見では気が付かなかった赤錆のネットが出た。それを避けて横移動などとてもできず、乗り越えてついに線路脇に立った。左右確認それらしき音無し、上り方向は遠方まで安全確認できた。

下り方向に神経を集中して水門目指して線路脇を走る(JRさん勘弁)走ると言ってもバラスで走りにくかったが水門に至りホッ。デポ地に戻り自転車の横でおやつを食べていると、派手な着衣で不審者と見てかスピードを落として伺う車数台(心配して下さってのことと思う)。1・自デポ・(13:29〜13:49)

そんな時甘地の方からカンカンカン踏み切りの警報機の音がしてきた。目前を車両が通過した。今日四度目のラッキー!!境界走破の達成感、無事下山に感謝、しながらペダリング縦走尾根を眺めながら走り、車近くの最後の上りに掛かったとき大腿がピクッ!!『攣ったぁ〜』2・田口地区・車(13:39〜13:49)


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3・224m

12・大師山・277.7m

14

15
@
18

16

17
13
7・坂戸山
  316.2m→

ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている