16

12

14・峠

22
bS02  法華口



ポイントbヘ地図を一度削除した関係で不明確とポイントが抜けている


予想通りのシダヤブ漕いで、ヤット立ったよ法華口。

シダヤブ地獄に難関読図、乗越え進んで砕石場、これが無ければリタイヤしたかも・・・。

最後のピークは柴ヤブだったがショウジョウバカマに力を貰い、計画通りルート43(よんさん)




R=717〜町境界東進〜法華口(218.2m四等)〜近畿自然歩道横断〜町境界東進〜

207m〜196m〜札場砕石場〜R=43〜近畿自然歩道〜R=717。




◎所在地 : 加西市坂本町と加古川市志方町畑・大沢の町境界
             (法華山一乗寺の南から東境界尾根)

◎地形図 : 2万5千図   『笠原(かさはら)』

◎山行日 : 2007. 4. 8 (日)  曇り       

◎山行条件 : 単独      Age=60

◎コースの見所 : @法華山一乗寺 A(8)から法華山一乗寺遠望 

             B196m辺りから南北の展望 

◎走行距離 : 往路 19・4km  往復 40.0km



自宅発(7:20)〜明姫ロード〜R=43〜R=515〜R=717〜1・(7:52 発8:05)〜

2・(8:31)〜3・法華口(8:52 発 9:10)〜4・(9:16)〜5・(9:25 発9:37)〜6・(9:42)〜

7・(9:50)〜8・自然歩道(9:55 発10:03)〜9・(10:19)〜10・(10:25〜発10:37)

〜11・(10:45 おやつ 発10:59)〜12・(11:08)〜13・(11:20)〜14・峠(11:33)

〜15・(11:42)〜16・(11:50)〜17・(12:00)〜18・(12:21)〜19・(12:34)〜

20・R=43(12:45 発12:50)〜21・石仏(13:10)〜22・(13:27)〜23・峠(13:36)

〜24・R=717(14:00)〜1・(14:13 発14:25)〜往路〜自宅(14:58)



今の時期、花を求めての山行きが最高かも知れないが、近くて遠い「△法華口」が気になってそこへ向った。今日も下山地点に自転車をデポ、と考え、車に積んで走っていたが自然歩道を使って歩きで周回する事にした。登山口に着いても、自宅を発つ時からたちこめていた霧はまだ晴れる気配がなかった。 1・(7:52) そんな中で支度を済ませて発った。 (8:05) 池の北側は竹林で未だ地表に出ていないタケノコを掘り起こして食べているのはイノシシだろう。ほぼ一ヶ月振りの山歩きもシダヤブを覚悟して上り始めた。

 
R=717沿いの池横に駐車(7:59)   (2)への上り目高で撮ったシダヤブ(8:23)
上り行く山は霧に隠れている

下草なくいい感じだったが直ぐにシダが出た。それも腰辺りまでの丈、それが夜来の雨で濡れていてアッという間にベトベトになってしまった。一段上りきってベストを脱ぐ、やけにカラスが鳴く、ミツバツツジは蕾と満開の木が入り混じっていた。 2・(8:31) ここからシダが疎らになったがそれも長くは続かなかった。しかし、傾斜が緩くて助かった。瑞々しい新芽に付いた水滴がキラりキラりと光り、ウグイスの本鳴きがあちこちから聞こえるも、山陽道を走る自動車の走行音が耳障り。

シダを分け上って「そろそろ石標が・・・」色あせた測量用のポールが二本無造作に放置された所に石標が建っていた。 3・法華口(8:52) 霧のため視界が無かったが、ここに来てこの後辿るだろう尾根先の小ピークが霧の中にうっすら見えた。シダから開放されホッとしながら長い目の休憩をとった。 発(9:10) シダはおさまったかに見えたが直ぐに復活『こりゃ参った』と思う間もなくシダは消えた。 4・(9:16) 

今までに比べれば天国だったが次第に復活して尾根先に出ると前方が開け(以後で分かった)畑地区と大沢地区と高速道が走り、前方足元は深い谷筋、そこからの上り返し山肌は一面シダ地獄だった。『これを上るのか・・・どう考えてもそれを上ることは不可能』と、判断すると共に地図と地形が合わずしばらく???時間が経過した。 5・(9:25) 

現在地確認するとそのシダ地獄は方向が違っていてホッ。現在地あいまいなままコンパスが指す方向を信じて下り始めた。直ぐに正面樹間から大きなお寺の屋根が見え一乗寺と分かり、方向は合っていた。しかし正面地形が地図と合わず???結局かなり進んでいると思っていたが一つ手前のコブに立っていたと分かり、コースを修復して左に一乗寺を眺めながら (6) へ向った。

 発(9:37) 
シダと新芽が開き始めたサルトリイバラに悩みながら進んで 6・(9:42) ここはシダがなかった。△法華山歩きの時、この辺りを眺めて「複雑(私的)な地形」と思っていたがその通りだった。

 
(6)へ向いながら眺める一乗寺(9:36)左上は△法華山    △法華口(8:51)

下り切るまでは比較的楽だったが上りは丈が胸辺りまでのシダとの戦い。 7・(9:50) 左谷側がヒノキ林になってシダを避け、右雑木林との界を下ったせいか、下山地点はやや北に振っていた。 8・自然歩道(9:55) 上り取り付きの確認に手間取ったが確定して上り始めた。 発(10:03) シダは無かったが直ぐに急登になり、右突き出た小尾根はマーク通りの崖だった。町境界はザレの激登りで登れそうに無く左へ振って登った。

尾根近くなるとシダが出て、シダを掴みながら登り切った。 9・(10:19) 展望が得られ、法華口から (7) への尾根と、その南、東西に延びる尾根は高木雑木部分がかなりあって心惹かれた。シダの丈は膝上ぐらいだったが密生していて楽には進めず。207mから南に延びる小尾根は木は生えているが岩塊だった。横ばいになると同時に、ほぼシダが消え、ますます西から南への展望が良くなって法華口から大沢地区への山塊を一望。207mからは北から東も全開し善坊山の岩稜尾根が霞みながらも確認できた。 10・(10:25)

霧は (5) 辺りから晴れ始め、もうすっかり上がっていた。ミツバツツジの群生は見られなかったが点々と咲き、雑木の新芽がとてもきれいだった。進行方向の彼方(東)を眺めると礼場の砕石場が予想を大きく越える規模で見えた。『もし、最終ピークまでシダヤブが続くならとても歩ききれない』と思った。さて、進むコースは・・・今日二度目の難関を迎えた。地図では簡単に見えていたが現地ではそう簡単でなくしばらく思案した。 発(10:37)

 
(10)207mから12・13・14の眺め(10:26)    (11)の大岩(10:42)

控え目になったシダを分けながら下り、とても判り辛かったコルに着いてコースに自信が持てた。 コル(10:42) 上りからシダが消え上り切った。 11・(10:45) 最高点には大岩がドスンと置かれていた。ここでおやつタイムに入ったが、このピークの周辺は岩の気配が全く無かったのに突如現れた大岩を見て「念力によって空を飛ばし、ここに置かれたのでは」と想う。高さ2m足らず周囲は6m位だろうか。

ここからも採石場が見え膨大な規模だった。高速道路の走行音が耳障りだったがおやつを食べて発つ。 (10:59)そこそこ歩けた界尾根も次第にシダの丈が高く(身丈)なり歩けず、控え目な尾根左下を進んだ。 12・(11:08) シダ丈がやや低くなって界に戻ったが思うように距離が稼げなかった。

そして、次の上りで胸丈のシダが待っていた。ここまで来て後にも退けず少しずつながら上り切った。 13・(11:20) 展望なし。次のコルは予想通り峠だった。 14・峠(11:33) 右加古川市側へはジグザグ道の形跡がハッキリ残っていたが加西市側へは消えかけていた。

上りに掛かるとシダ地獄、今日最大のピンチとなった。引き返して峠から加古川市側へ下るか・・・(後日分かったが加西市側へ下れば直ぐににR=717へ下れたと思う)中程で南視界が全開、麓の高木雑木が美しく一本の山桜が彩りを添えていた。砕石場が近い事もあってここも頑張って上り切った。 15・(11:42) ここからも続いたシダは丈が低くなり気持ちにややゆとりが出た(視界なし)。と言うのも、もう少し頑張り耐えれば砕石場に着き『シダから開放される』と言う希望があったからでもあろう。

上方が明るくなり短く上ると、葛・枯れ草が覆う右下がりの広大な更地に「黄金ヒバ?」が植えられていた。 16・(11:50) 『やれやれ着いた』町(市)境界から加古川市側が削り取られ段差はあるが更地は長く東へ延びていた。更地との境界上を歩いて進んでいると左樹間から善坊山の岩稜尾根が霞みながらも全望でき、先端に立つ。 17・(12:00) 

 
(16)更地に植られた黄金ヒバ:南から(11:50)    最終ピークへ向う作業道から(12:03)黒いピーク

(17)先端は崖になっていて右下(南)の作業用の広い道に降りて最終ピークへ向った。R=43から見たときは、これほどまで大規模に掘削されているとは想像すらしていなかった。テクテクぶらぶら歩いた。道の左右は松が植えられていた。道の先端で一段下の道に降りて最終ピークを目指した。道はピークの中ほどまで付いているように思え、境界も削られてしまいハッキリしなかったのでそこから上り始めようかと思って歩いていてが思いとどまって出切るだけ下から山へ入ることにした。 18・(12:21) 

シダは無かったが柴ヤブっぽい急上りだった。自然歩道の所でも数株見かけたショウジョウバカマがここでも咲き始めていた。靴の紐が緩んでいたし、腹も減りかけていたのでおにぎりを食べようと思ったが、上りの途中だったので紐を締めなおし少し休んで発った。 (12:25〜30) 上り切ると横ばいになったが柴ヤブが続いた。 19・(12:34) 方向を確認しながら進んで下り始めたときR=43沿いに在る「駒乃爪碑」が見えた。ここに下れば界から南に外れるが界の最終辺りは高い法面マークがあるので駒乃爪碑を目指して下ることにした。

下り初めはシダ柴ヤブだったがやがて消えて下り切った。 20・R=43(12:45) ここを通る度に一度見たいと思っていた「駒乃爪碑」に寄って見ると「法道仙人駒乃爪」と彫った石碑が建っていた。その横の板石碑に書かれた碑文は風化し剥離し全体は読めなかった(してなくても読めない)が碑文の終わりごろに「千弐百七十年以前也」等と言う文字が読めた。 発(12:50)

  
駒乃爪への下り始めで(12:36)     ショウジョウバカマ(12:21)

R=43を歩いて自然歩道入り口に向った。R=43沿いに「自然歩道」との道標を見かけていたが何処まで歩いても見つからず『この辺りだったはず』と思うところから畦道へ入っていった(家を発つとき自然歩道を歩く計画を立てていなかったのでこの辺りの地図はコピーしてなかった)。すると直ぐに道標が立っていた「法華山一乗寺3.4km 城山七ツ池1,5km」。 (13:08) それに従って山裾へ一直線、そこにも道標が立ち、向かい合ってコンクリート祠とその右外隣にも石仏が祀ってあった。 21・(13:10)

山裾を北へと巻いて歩き高速道路のトンネルの上に着いた。 22・(13:27 この辺りは地図あり) ここから峠越えの山道を上る。かなり踏み込まれていて難なく歩け、峠に着く。 23・峠(13:36) 峠を越えると、ごく緩い下りで静で木々の瑞々しい新芽を愛でながら朝方横断した地点に着いた(この辺りまでは昔々?やって来たことがある)。 道と池(砂防ダム)の間は2〜3mを保って並行するがその間に五輪塔の上部が建っていた(記憶あり)

何故ここに?想像では、ダムが出来る以前山道の何処かに建っていたのをここに移動したかも・・・。頭上、左右と相変わらず何か新発見が無いかと見ながら歩いていると『アリマシタ!!』落ち葉にほとんど埋もれた状態で五輪塔の上部が(写真)『このままでは間もなく人知れず埋もれてしまう』と思い掘り出して道端に移そうと思い起こしていると、手からこぼれた球の部分がコロコロ転がって池の中へはまってしまったか。

サー大変。このままだと、それこそ人知れず埋もれてしまう。鉤になった枝で何とか手繰り寄せて拾うことが出来て『目出度し・めでたし』よく見える所に復元し安置しょうとしたがどうやら二体分?のようで建てる事が出来なかった。また、離れた所で立方体に近い加工された石(25×25×20cm)も見つけた。

 
(8)砂防ダム上流から(13:46)     五輪塔にはこの様な球状の石は使われていないと思うが・・・

R=717に出て一乗寺の桜を見るとチラホラ咲だった。 24・(14:00) 今日は寄り道をせず車へ向った。 1・(14:13) とうとう「おにぎり」を食べないまま無事?車に戻ってしまい、池の堤で木々の息吹を感じ、散り始めた山桜を観ながらおにぎりをたべた。今日をもって今年の「シダヤブ紀行」はおしまいにしようかと思っている。 発(14:25)

※このコースはシダ藪多くお薦めできません!!念のため。 


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法華口・3→
218.0m

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9・
207m

196m
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