bR98   法華山



ポイントbヘ地図を一度削除した関係で不明確とポイントが抜けている

天気悪しも山へ行きたし、そんな訳で近場の山へ。

久し振りの3町境界、シダ柴ヤブにイバラの連続、おまけに霰が降り始め、

これなら大して濡れまいとヤブと戦い法華山。

遠望山並み墨絵の世界、浸る間もなき枯葉を鳴らす霰が雨に変わりゆき、

計画半ばで自転車デポ地へ。



飾東町小原新(新池)〜町境界東進〜峠〜R=372〜町境界南下〜

3町(市)境界〜町境界南下〜△法華山(243.3m三等)〜町境界南下〜

R=717〜法華山一乗寺



◎所在地 : 姫路市飾東町小原新・加西市坂本町・加古川市志方町の境界
                                          
◎地形図 : 2万5千図   『笠原(かさはら)』

◎山行日 : 2006. 2.17   (土) 曇り〜あられ〜雨       

◎山行条件 : 単独      Age=59

◎コースの見所 : @法華山一乗寺  A夕陽ヶ山〜善坊山など岩稜 

             B(10)から東西の展望 

◎走行距離 : 往路 @21.0km  A25.4km  往復 48.5km



自宅発(7:40)〜明姫R〜1・自転車デポ(8:18)〜2・(8:28 発8:52)〜3・(8:50)〜

4・峠(9:00)〜5・(9:05)〜6・(9:15 発9:19)〜7・(9:28 おやつ 発9:31)〜

8・(9:48)〜9・3町境界(10:10 発10:14)〜10・(10:19)〜11・(10:36)〜

12・(10:45 おやつ 発10:56)〜13・法華山(11:03 発11:13)〜14・(11:22)〜

15・(11:28)〜16・(11:42)〜17・(11:48)〜18・(11:55)〜19・(12:00)〜

1・自転車(12:07)〜自転車で走る〜2・(12:27 発12:35)〜往路〜自宅(13:16)



今年初めての山歩きをいつ何処にするか悩んでいた。日にちは決まったが天気の方が悪く、早ければ正午頃から小雨が降るとのこと。また、このコースの中程には3町境界が在る、そんな訳で近場のここに決めた。運が良ければ雨は夕方か・・・との期待を込めて自転車デポ地の一乗寺へ向った。 1・自転車デポ(8:18) 次に登山口へ向う。

登山口は374(06.4.8)の下山口の続きの町境界。大きなため池(新池)の周りは野焼きがされていた。車はその堤の下、左の小振りの稲荷神社(と思う)の前(下)に置かせてもらった。 2・(8:28) 池の北には、すでに やまあそ が通過している「△夕陽ヶ山」と言うロマンチックな名前のピークが在る。西から見れば見事に尖がっていたが南側から眺めると急斜面ではあるが平凡な山だった。

雨がいつ降り始めてもおかしくない天候の中発った。 発(8:52) 池の北を通過する町境界を歩くため堤に上がって見ると幸運にも側溝(幅1.5m深さ1.5m位?)と池の間に幅2m位の地道が付いていた。『もしかし峠を越えててR=372までつながっているのでは・・・』と淡い期待を抱いた。


池の左(北)側に付いた道(8:43)初めは快適正面ピークの左が峠になっている

快適な地道は池が終えると、次第にススキなどに被われ始め、イバラも多く出はじめた。歩くのにススキは支障ないがノイバラに悩まされる。やがて車回しとなり、 ここからはイバラの群生に、記憶に無い鋭い棘の在る木(例のえげつないイバラのサルカキイバラでは無い)が出る。それを避けようと側溝の中を歩いてみたがここにも生えていて大変だった。小さめの側溝が左右の谷筋に付いていてやがて右の谷へ太い側溝が入っていく。 3・(8:50) 

その溝を渡るとイバラからほぼ開放された。本谷は自然に戻り、左右はヒノキ林、谷の左を上っていると砂防ダムが現れる。2本目はかなり大きなダムでS・62年製、間もなく緩い傾斜で峠に着いた。 4・峠(9:00) ここまで特に感じなかった峠道がハッキリと現れ、それを歩いたが柴などが塞ぎかかっていた。人工で掘られたのか細く深い溝が道の左に見え隠れしていた。車の走行音が大きくなって大きく開けた所に出る。 5・(9:05) 自動車教習所のようなコース(使われてなく荒れ気味)が在り、西端に旧型の神姫バスが2台停まっていた。 


(5)西方向(9:05)左の中継塔は地図に載っていないここから町境界に乗るべくR=372から
山へ入った。

R=372を歩いて町境界への入り口を探した。南のピークに建つNTTドコモ中継塔の管理道の入り口横に建つ中継塔から山へ入った。 6・(9:15) 境界尾根裾は採土跡で10m位の崖になっていて、上部に丸い穴が一つ空いていた。これはヤマセミの巣だろうか・・・。町境界尾根である事と方向を確認して上り始めた。 発(9:19) 柴ヤブっぽくも『これ位なら』と思う程度だったがシダが出始め、やがてシダの丈が胸辺りまでとなり気持ちが暗くなりはじめた。

『初登山からこれか・・・』『マイナス思考はあかん!!プラスで行かな』『我は山猿、こいつは春から縁起が良いワイ』なんて、“攻め”の気持ちで上ったが直ぐにへとへとになった。一段上った所で早くも休んでおやつタイム。 7・(9:28) おやつを食べると言うよりこの山塊、延々続くと予想されるシダ柴ヤブに立ち向かう覚悟を固める時間でもあった。 発(9:31)

視界も無く、時に柴とシダを払い掻き分ける。股上げが続き、後日、相当な筋肉痛を覚悟した。左手視界が開き始めシダも少なくなってきた。 やまあそ が歩いている「夕陽ヶ山」から善防山への岩稜が横たわり心惹かれた。間もなく上り切って一つ目のピークに立つ。 8・(9:48) ここで、さほど日当たりも良くないのに、花弁は小さいながら二株のミツバツツジが咲いていた。右山塊尾根上に二基の中継塔が見え始める。遠くからも確認できていた中継塔と別にもう一本建っていた。

前方尾根上に最高峰の△法華山と思う頂が覗いた。『間もなく3町境界や』と思いながら上り、視界塞がる3町境界に立つ。 9・3町境界(10:10) いつか歩きたい中継塔を通過している西の町境界を確認したりして 発(10:14) 柴ヤブにシダとイバラがが出るも視界が開け、歩く尾根は目視できるようになる。腰辺りの高さのシダが続く、シダの葉の下には獣道のトンネルが出来ていて『歩けるならそれを歩きたい』とさえ思った。

    
(8)辺りからの眺め(9:48)正面ピーク△法華山   3町境界手前からの中継塔二基(10:08)
手前左3町境界

3町境界手前からの△法華山西の池(10:08)

尾根左右共にほぼ視界を得ながら横ばいを行く。 10・(10:19) 正面と尾根左が全開になり前方尾根左側は岩盤状の山肌、東から北へと目を展じると善坊山・笠松山などの岩盤山塊が美しかった。シダはほぼ消え柴ヤブだけになる。 緩く上っていると尾根右にコンクリート壁を見つけた。幅1m高さ40cm板がつながって、水平に尾根北に長く延びていた(総延長は確認せず) 11・(10:36) 傾斜が一度緩んで上り切ると『鳥獣保護区」の標識と今日初めての石標が立ち五二と彫られていた。

R=372からは町境界にも3町境界にも何の標もなく、この事も不思議に思えた。12・(10:45) 
おにぎりを食べながらふと目に入った物は、小枝にくっついた土の球体、昆虫の巣だと思うが生まれて初めて見た物体で、丸い穴が三箇所開いていた。大きさは特大の梅干位だった。そんな時パラパラと音がし始め、何かと思えば霰だった。『とうとうやって来たか』この時点では雨で無かったのでそんなに心配はしていなかった。 発(10:56) 

△法華山への上りで振り返ると(8・9・10)とピークが連なり3町境界の奥に夕陽ヶ山・藤ノ木山と重なり、その右奥に高星山のなるい尾根とその右肩に天狗岩が飛び出ていると見たがこれは定かでない。笠形山は何度も雲で見え隠れしていた。傾斜が水平になりシダに被われた平地に石標が立っていて、『もしかして奥の院跡?・・・』。 13・法華山(11:03) 展望なし。

    
法華山への上りで振り返る(10:57)       謎の物体(10:45)
3町境界.夕陽が山 藤の木山 6高星山?

 △法華山の石標:南から(11:03)

やまあそ がいつか、一乗寺から上ってここを通過し、中継塔へと歩いて『えらいシダヤブだった』とのレポをしていた事を想い出した。霰は雨に変わって先を急ぐ。 発(11:13) 危うく南尾根に誘い込まれそうになるも気が付いて界に乗れたが凄いシダヤブ、しかし、下りでラッキー。雨が摩擦抵抗を軽減してくれ、味方してくれた。視界が得られ前方尾根を眺めると、更に輪を掛けたシダヤブ地獄・・・どうする山猿・・・。
下り切ると、右池側は切れ落ちるもシダが無くこれまたラッキー。 14・(11:22) 柴ヤブもしばし治まり上り切る。 15・(11:28) 

下りからは右にエメラルドグリーンの水面と界尾根前方下に畑集落を見ながら下った。間もなく左下の深い谷に瓦葺きの建物がぽつんと在った。(自転車をデポしている近くに在る「隣聖院」と言うお寺で、この谷筋はここから界を歩いて一旦下山した後、上り返して一乗寺の南にある△法華口(218.2m)を通過して下る計画の谷筋だったが雨でキャンセルを決めた)

その△法華口を通過する尾根筋も確認できたがそう簡単に歩けそうでは無かった。間もなく尾根右の岩盤上を歩いて下った。右下に見える池は昨年の冬枯れの時期、何処かからの帰りに寄った時(下見)踏み跡が在り一周したことがある。雨は中降りも大して冷たさが無く、下山を急ぐでも無かった。 16・(11:42) 振り返ると (15) から現地、この先も池側は岩盤山肌だった。  

 
(15)から奥集落畑地区手前岩場は1・2番 (16)から振り返る(11:42)

(16)から下ると丈が腰辺りまでのシダヤブになる、濡れていたズボンはもう水の中に入ったかのようにボタボタ、でも冷たくも寒くも無いのは何故・・・。 17・(11:48) 界の方向が西に変わる地点を見極め急斜面を下ったがシダは直ぐに消え、木に掴まりながら谷に下り着いた。 18・(11:55) 谷の東に在った道で下流へ下り、小さなダムで谷の西の林道に乗って舗装路に出た。 19・(12:00) 

寒くないとは言え、自転車の雨中走行、車の飛沫を浴びせられがら車に戻った。記憶に無い長いシダヤブとイバラの多さで、お薦めできないがご希望ならば歩いて見てください。但し、イバラに耐えられる装備と引っ掻き傷覚悟で・・・この時期ならではのコースと思います。


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↓砂防ダム
9・3町境界

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13・法華山
  243.1m→
王神峯
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