384  笠形山(オリジナルコース) 


笹ヤブ覚悟で入って見れば、こっちにも在ったよ「あまのじゃく」。

尾根に残る原生林(尾根と尾根北面)に感動しながら進む尾根に

点々倒木出るものの、苦無く乗り越え8・1・2。

デッカイ露岩で西に向き変え、超切れ落ちの尾根下る。

少々不安もあったけどピッタリ着いたよ3合目。
  




Gエコー笠形〜滝見台分岐〜滝見台〜3合目〜4・5・6・7・8合目〜

町境界尾根〜笠形山(939.4m一等)〜西尾根〜912m〜3合目〜

滝見台分岐〜滝見台〜偏妙の滝〜オウネンの滝〜Gエコー笠形。




◎所在地 : 神河町根宇野(みよの)地区と多可町八千代区大屋との境界尾根

◎地形図 : 2万5千図  『粟鹿町(あわがまち)』
   
’94.9.18 ’98.12.5 ’06.8.5
’96.4.20 ’00.12.2 10
’98.2.7 ’03.6.8 11
’98.8.22 ’03.10.26 12

◎山行日 : 2006.8.5 (土) 晴れ        

◎山行条件 : 歩き/妻      Age=59

◎コースの見所 : @扁妙の滝・オウネンの滝  A笠形山から360度展望 

             B「あまのじゃく」から北の眺め 

             C笠形山から812m経由3合目への原生林尾根

◎走行距離 : 往路 52.5km  往復 105.5km

                      播但道:神崎南L・P往復 1400円



自宅発(7:40)〜姫路B・P〜播但道神崎南L・P〜R=312〜R=8〜

Gエコー笠形1・(8:44 発9:05)〜2・(9:22)〜3・滝見台(9:38 おやつ 発9:51)〜

4・3合目(10:10)〜5・5合目(10:22)〜6・(10:44)〜休み(10:55〜11:02)〜

7・町境界/笠の丸コース合流(11:11)〜8・笠形山(11:25 おにぎり 発12:50)〜

9・あまのじゃく(12:57 発13:02)〜10・(13:17)〜11・(13:21)〜

12・(13:27)〜13・812m(13:33)〜14・(13:40)〜15・(13:52)〜4・(14:05)〜

3・滝見台(14:12)〜14・扁妙の滝(14:20 発14:31)〜オウネンの滝(14:35)〜

1・(14:51)〜風呂等〜発(16:11)〜往路〜自宅(17:18)



天下台山で遭ったヤブで、道無き所の山歩きが怖くなってしまったのが本心。そんな中で何処に行くか迷った果てにここに決めた。遊歩道とも言える道が付いているものの急登が在り、距離もそこそこ、日陰も十分で水にも接しられる。ピストンもあり得るが長年考えながら実行に移せないでいる一つのコース(今回のコース)も案に入れて発った。

テニスコートやログハウスへの丸太階段の入り口(貯水タンク前)に車を止めて支度に入った。 1・(8:44 発9:05) いきなり加工丸太の階段は中上りであったが一気に汗が吹き出た。 上り切るとログハウスの泊り客が朝食中だった。 2・(9:22) 登山口からも樹林の中の道を上るので日陰ではあったが暑い!!。 1合目(9:29) 次第にガラ場、凄い岩塊流帯を通過。 2合目(9:37) 滝見台分岐(9:41 滝見台まで0.1km) 横ばいで滝見台に着く。 3・滝見台(9:38) 滝を見たり西面を眺めたりしながらおやつを食べる。西遠くに入炭山から大嶽への尾根が霞んで見えた。 発(9:51)

 
(3)扁妙の滝(落差65m)滝見台から(9:42)  炭焼き窯跡で見た変形マムシグサ

何回目の登山だったか3合目からここへ下って来たが今日は3合目へ向かって尾根を上った。滝へ下り口 (9:53) 次第に険しくなり大きな岩頭に立つ。 (9:55) 滝は見えない。間もなく本コースに合流。 4・3合目(10:10) その後は横へ横へ・・・右下から水音と時々鳴く鹿とウグイスの声を聞きながら進んだ。大きな谷筋には少量ながら水が流れていた。右下からの水音が次第に大きくなっていき、谷に接近した所からはほんの少しだったが沢上りをして東屋に着いた。 5・5合目(10:22)

谷を渡って上って行く、右の杉林に光芒が美しかった。やがて二度目の急登に差し掛かる。桧林を一段一段、一歩一歩人生?を感じながら上る。 6合目(10:33) このコースで笠形山に初めて上った時、すでに字が消えかけていた鉄板製道標が一枚残っていた(41.5×12cm)当時はブルーの下地に白字で「登山道」か「笠形山」と書いてあったと思う。又は「笠形山登山道」か・・・。横ばいで湿地帯に入るとクリンソウが数株生えていたが天然では無いだろう。そして尾根を越える。 6・(10:44)

  
鉄製の道標 (10:35)   鉄製の道標先の登山道 (10:37) 

後は谷筋、尾根を交互に通過して行く。何回歩いても現在地の把握が曖昧になって次には不明になってしまう。 7合目(10:47) 木製のベンチが在る所、以前は「アセビの森」とかでなかったかな。 (10:51) その先で下ってくるご夫婦(40歳代)に会う。『扁妙の滝でも上られたのですか』と声を掛けられた。ヘルメットに派手な服装からクライマーかとも思われたのだろう。『いいえ、歩きたいと思うところを歩く方なのでこんな格好をしてるんです』。

手や顔を洗うに十分な水が流れる谷筋でおやつを食べることにした。 (10:55) 頭にも水をかぶったりして一息ついた。何時もと同じ量のお茶を持っていたが天然水が飲めると判断した時はできるだけそれを飲んで手持ちの物は後の為に残すことにしているので今日もそのようにし、しかも半分になった腰のボトルのお茶にその水を追加して発った。 発(11:02) 深い谷筋を何本か通過して 8合目(11:05 頂上まで1.0km) 間もなく町境界、笠の丸からのコースに合流。 7・町境界(11:11 頂上まで約25分)

直ぐ先のコブが9合目で頂上直下の急登のV字道がより深くなっているように思いながら頂に出た。 8・笠形山(11:25) 1合目辺りで追い抜かれた人(30歳代男)ともう1人その人と同年代の男性が鉄の東屋の下で会話されていた。木製の東屋は屋根の天から北側半分位が風に飛ばされたのだろう無くなっていた。『暑いですねぇー』からの挨拶で始まった会話から、2人とも主に県内の山に登っておられるようだった。展望は霞んでいて明神山は全く見えず、知っているからこそ妙見山や篠ヶ峰がどうにか同定できる程度だった。
  
 
屋根の半分が飛ばされた木製東屋東から(11:29) 金属製の東屋(12:33)

通称龍ヶ滝コースの方から男性(50歳代)が上がってこられ、その後ご夫婦(50歳代)が、続いて40歳代の婦人が私と同じ方から上がって来られた。ご夫婦は金属製の東屋の人と仲間でそちらへ入られ、ダブルストックで颯爽と上がって来られた40歳代の長身の婦人は私達の方に入られ会話になった。婦人は『日本アルプス(山名は不明)の山に上る前のトレーニングでここに3回程上ってから行く』とも言われ、千ヶ峰や雪彦山のヒルのことも話題になった。住まいは瀬加地区の人で『余りに暑いから笠形神社で頭から水をかぶって上がって来た』と言うかなり山好き山慣れされた人のようだった。

その人が下山されて私達も下山に向かった。私は長年歩きたいと思いながら歩けないでいる笠形山から812mを経由する尾根を歩くか否か未だ迷っていた。とりあえず一般道に妻を送り出し、改めて地形と距離を地図で確認した。大きな上りは無くほぼ下り勾配で少々の笹柴ヤブでも歩けそう。とは言っても今日は家に鉈を忘れて来ていてこれが心配だった。『ヤブで進めなくなれば左(西又は南)へ下れば一般道へ出られるから』と思い、笹ヤブに突入した。 笠形山発(12:50)

獣道にしては明るすぎる位の踏み跡が付いていてその跡を下った。始めは西へその後北寄りの尾根に乗るつもりが少し西へ下り過ぎて引き返して正規尾根に乗った。雑木林に疎らになった笹が生える尾根で『これ位のヤブなら問題無しや・・・』と思いながら下った。間もなく『ヤブっぽい尾根肩は左(西)をトラバースして・・・』と思うも尾根肩の先端が開けていたので『これは寄って見なくては』。そこには直ぐに行けた。 9・あまのじゃく(12:57) 

先端手前に丸太が立っていて、下部に浮彫で「市川町青年団」上の方には板が釘付けされていたのだろう釘だけが残っていた。板には何が書かれていたのだろう・・・。こんな所に人工物が有るとは夢にも想っていなかった。しかも「市川町青年団」と言う昔懐かしい固有名詞?に会えて何とも言えない気分に浸った。板状摂理の大岩も在り先端に立つと笠形山頂上は見えないが高坂峠へとこの後歩く812mピーク先までの尾根が見られた。もちろん切れ落ちの北面から生野高原方面は全開。

 
(9)「あまのじゃく」南から (13:00) 「あまのじゃく」から西の眺め左ピーク13番

妻と別れて歩いていたので長居は出来ない、引き返しに掛かった時に丸太の根元に朽ちかけた板を発見、しかしそれには何も書いてなかった。もしかして・・・と思い裏返すと「あまのじゃく」と彫られていた。釘の所に合わせて見ると立派な案内が復元してカメラに収めた(写真)。大発見をした気分になった。『これは何時頃立てられ、その頃には、頂上と「天邪鬼の挽き岩」と共に多くの人が立ち寄っていたのだろう』と思いながら後にした。

尾根の右(北)は切れ落ちに露岩が続き、ほとんど下草無く軽快に下れた。横ばいに入ると太い樅の木が目立ち始め、左(西)は桧林が延々続いた。展望無く、地形変化無く、露岩は消え現在地が曖昧になるもコブに着く。 10・(13:17) 妻に遅れまいと早足で通過する。左右対称的な地形を行く、左の桧林は何処を歩いても楽勝。間もなく方向転換地点に着いた。 11・(13:21) 展望無し

(10)への横ばい尾根(13:10)
下草無き原生林尾根が続く

570mへの北尾根も興味あるが今日は第一候補の西尾根の812mへ向かう。所々で倒木に遭うが多くても数本程度で難なく進めた。鉈が無いので心配していたがここまでは問題が無かった。トランシーバーで妻に呼びかけると6合目を通過中とのことだった。以後は5・4・3合目に連絡を約束してコブを越え明確な小ピークに当る。左右が急斜面で背の低い笹が生える特異な感じを受ける素晴らしいピークだった。 12・(13:27) 


(12)東から(13:19)      (13)横ばい尾根東から(13:32)

(12)ピークも展望無し、すばらしいピークだったがアッと言う間に通過してしまった。下ったコルにも大きな株立ちのソヨゴが倒れていた。点々と露岩が出てやや右(北)に巻いて上り切る。 13・812m(13:33) 展望無し。自然林の尾根は左右切れ落ち、この尾根にも背の低い笹が生えていた(上写真)。尾根先端に着く。

左尾根急斜面を下れば3合目先に下れる近道だったが思い止まって計画コースを進む。先端からは大きな露岩が続き (14) 地点と思う所に着く。 14・(13:40)ここには一層大きな岩が重なり合って立っていた。雑木林でその岩に上がっても展望は無し。740mから674mへの北尾根も早くから気に掛けている尾根。

その尾根を覗くと少し下が明るく開けていたので、そこへ下って開けた樹間から見ると3合目への尾根が飛び出ていて現在地も確認できた。元に戻って3合目へ下り始めた。やや柴ヤブっぽい尾根を下った。尾根左には太い赤松が群生していた。視界は閉ざされたまま下っていると岩場の尾根肩に着いて足元から北が全開した。

切れ落ちた谷底に赤い屋根のドームと野球場等も見えた。 15・(13:52)妻から5・4合目と連絡があり、3合目に着いたと連絡が入った。露岩の割合が大きい中下り尾根を、感覚では間もなく3合目と思う位下った所で肉声で妻を呼んでみたが応答は無かった。更に下った所からは応答があり待機する様に言った。

上りの時チラリと見えていた大きな立ち岩の上に立つと滝見台は続きの尾根に隠れて見えなかったが妻と会話が出来る位置で3合目は直ぐ下に在った。柴ヤブから抜け出て3合目に降り立った。 4・(14:05) 私は滝の麓に立った事が無かったので私だけ滝に向った。滝の下で水遊びで生気をを取り戻して下った。オウネンの滝は優しさを感じる滝でここまでは多くの人が上がって来ていた。

テントサイトには多くのテントが張られて楽しげな人の声や姿が見られた。車に戻ってその後、風呂に入って帰路に就いた。今日のコースは秋に歩けば最高!!春先に歩けばここで私は見たことが無いが笠形山にも咲くと言うアケボノツツジが見られるかも知れない・・・。暑くて疲れた。


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@

10

8・
 939.2m
11
12
13・812m
14

ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている

15