bR46 トンガリ山〜白髪岳

完周コース、トンガリ山から白髪岳。既に、多くの人が歩いたと思う確かな踏み跡たどり、
着いた白髪は貸切ピーク。今日も目を惹く山容は、頂とんがる虚空蔵。
何時頃付いたか登山道、岩場を巻いて下って行けば薄い記憶の尾根分岐。
現地確認してみれば計画尾根の南尾根、わずかな距離で復帰できるも意見が一致
そのまま下り、着いた谷間でイチゴ狩り。
四斗(しと)谷地区公民館〜妙見堂跡〜トンガリ山(620m)〜570m〜607m〜旧町境界〜
644m〜689m〜白髪岳(721.8m二等)〜南へ下る〜四斗谷地区への破線へ下る〜
四斗谷地区公民館。
◎所在地 : 篠山市今田町四斗谷地区突き詰め谷までを取り巻く尾根
◎地形図 : 2万5千図 『谷川(たにかわ)』 『篠山(ささやま)』
◎山行日 : 2005. 6.14 (火) 晴れ
白髪岳・松尾山
@’95.6.24(住山〜白髪岳〜松尾山〜文保寺)
A’96.11.17(住山〜白髪岳〜松尾山〜不動滝〜住山)
B’00.8.9(住山〜白髪岳〜松尾山〜五つ辻〜首なし地蔵〜住山)
C’05.5.14(小峠〜白髪岳〜松尾山〜大峠)
トンガリ山
@’99.4.25(四斗谷〜トンガリ山〜西寺山〜四斗谷)
◎山行条件 : 歩き/マイカー登山(CL川上:馬場・北村・大柿) Age=58
◎コースの見所 : @ トンガリ山からの360度展望 A 白髪岳からの360度大展望
B 白髪岳頂上南の岩場
◎走行距離 : 往路 66.5km 往復 136.5km
自宅発(7:00)〜JR西明石駅(7:35 発7:45)〜R=377〜R=378〜田井畑交左折〜
R=175〜小野市中古瀬交右折〜R=567〜R=372〜篠山市今田町上小野原交左折〜
R=292〜1・四斗谷公民館(9:30 発9:45)〜2・妙見堂跡(10:10 発10:15)〜
3・(10:30)〜4・トンガリ山620m(10:45 発11:00)〜5・西寺山分岐(11:05)〜
6・(11:13)〜7・570m(11:30)〜8・(11:42)〜9・軽岩場(11:48)〜
10・(11:58 おにぎり発12:04)〜11・(12:45)〜12・旧町界(13:05)〜13・(13:12)〜
14・689m(13:22)〜15・展望(13:45 発13:53)〜16・白髪岳(13:57 発14:12)〜
17・分岐(14:23 発12:28)〜18・展望あり(11:50)〜19・(14:58)〜20・(15:19)〜
1・四斗谷公民館(15:40 発16:07)〜往路〜JR西明石駅(17:37)〜自宅(18:06)
今日は平日だけど会社の仕事に少し余裕ができ、リフレッシュ休暇を頂いてマイカー登山の例会に参加した。仕事を休んで山歩き(遊び)を楽しむなんて事は今までに記憶が無いと思うが・・・。平日と言うことで市内から抜け出るのに時間がかかったが意外と早く四斗谷に着いた。
1・四斗谷公民館(9:30) 車は薬師堂に置かせてもらう予定だったがそこへの入り口に在る近年再建された新しい公民館の広場に置かせて貰った。(近くの畑で作業されていた人(60歳?男)に快諾を得る)そこからは、初めの目的地『トンガリ山』が尖がって見えていた。準備をすませて今日のCL川上さんの合図で出発する。
発(9:45)
この集落の道は通過道路で無いので車も少なく、実に長閑でゆっくり感を心身に受けながら薬師堂の横を通過して妙見宮に着いた(“宮”だったと思う)。何故かここでストレッチが始まる(トイレも)紫のウツボグサが咲く道を上っていると宝塔(南無妙法蓮華経と彫られた石碑)が建ちならんでいた。ジグザグと上っていると、道端右の岩場のくぼみ、膝下高さの所に苔で作った小鳥の巣が有った(少し古い)。こんな低い所に巣を見ることはこれで2回目。やがて石垣が見えてきて旧妙見堂跡に着いた。
2・妙見堂跡(10:10 発10:15)

旧妙見堂跡
6月14日の写真は遠景が無かったので、
’99.4.25(四斗谷〜トンガリ山〜西寺山〜四斗谷)の写真を挿入した
妙見堂跡からは傾斜が一層きつくなって行く。展望も風も無く汗が出る。傾斜が緩み始めると、道は尾根の右下に外れ雑木林を上る。ギンリョウソウを見たりして上り切る。
3・(10:30) 緩く下っていると、トンガリ山が覗く、上り返し途中から、道は尾根の左へ外れて行く。川上さんと馬場さんはそれで上り。若者?の北村さんと私は尾根直登(旧道?)をする。やはり直登は早く、軽岩場を越して先に合流点に着いた。
(10:41) 振り返ると西寺山・虚空蔵山などが美しく見えた。
一度緩んだ後、汗びっしょりで小さな祠があるトンガリ山に着いた。
4・トンガリ山(10:45) おやつを食べながら、先ずは白髪岳と松尾山方面を展望。次は白髪山からの下山尾根、この尾根の中ほどに大きな岩が座っていてその上に立つのが楽しみだった。その次は白髪山への長い長い尾根を目で辿る。’05.5.14(小峠〜白髪岳〜松尾山〜大峠)に歩いた町境界までもかなりの距離を感じた。町境界尾根の遥か北に夏栗山と黒頭峰の間に三尾山が覗いていた。南には西寺山・虚空蔵山がきれいに見え、西へ展じると西光寺山・高山・猿藪が尖がっていた(99年の写真には明神山や七種山塊・笠形山も写っている)。
発(11:00)

トンガリ山からの展望 (霞んでいる)右から松尾山・白髪岳
白髪山へ向かって長い歩きが始まる。軽岩場を下ったコルは旧峠のように思え、直ぐにコブに着く。 5・西寺山分岐(11:05) 95年に付けた私のマーキング(布)がいい状態で残っていた(この時すでに北尾根にマーキングありと記録している)。幅広で黄色のビニテープが巻かれ「四斗谷」と書かれて矢印が入っていたが方向がハッキリしていなかった。次のコブ 6・(11:13) 西尾根にも微かな踏み跡が見られた。ここに、こんな長い横ばい尾根が何故在るの??と思いながら最後尾を歩いていた。右からそよ風が吹き始めて口々に“えー風やなー”。展望なき雑木帯を行く、樫の木の落ち葉が重なってスベスベ道。緩い丘ピーク (11:21) 等高線に合わぬ急上りで 7・570m(11:30)
川上さんが現在地を的確に確認されて行かれるので私は後に付いて行くだけの気楽な山歩きをしていた。 8・(11:42) ここから右が15年位の桧林になった。緩く上っていると岩盤が出て、短い崖だったが全員がそれを登る。 9・軽岩場(11:48) 振り返るとトンガリ山と西寺山が見え、東には白髪岳がやけに近く見。“ここでお昼にしょうか”との話も出たが食べて直ぐの上りはきついのでもう少し先で食べることになった。次のピークは東20mくらい下をトラバースして 10・(11:58) 展望は塞がっていたがここでおにぎりタイムになった。頭の上でヤマガラやシジュウカラがしきりと囀っていて間もなくヤマガラが姿を見せた。川上さん達は羊蹄山(北海道)へ行かれるらしく、その話などをしながら食べ終えた。 発(12:14)
左が桧林に変わって下って行く、尾根は変わらず歩き易く、緩いコブを越えて行く。右桧幼木の間から白髪岳が見えていた。そんな時、北村さんの右足にアクシデント発生。ストレッチと川上さんが携帯していた特効薬の醤油(ほんまやで)を飲んで回復。等高線が詰んだピークは左側に明るいトラバースあり、馬場さんはピークを越えるべく上って行かれた。トラ道は北の谷へ下っていそうで心配したが川上さんのリードでトラ道を行く。尾根を歩いていた馬場さんが携帯電話を拾って下りてこられた。カメラ付きだったからそんなに古い型で無かったがバッテリー切れでモニターは見られなかった。心配したトラ道は川上さんが思っておられた通り先のコルに着いた。 11・(12:45)
このコルは旧峠道で北へはハッキリしていたが南の四斗谷へは消えかけていた。低いコブを越えると手強い上りが待っていた。左太い桧、右は若木桧、尾根は急登で下草生えて歩き難そう。川上さんが道が無いか探す、私たちも探すがここには無かった。馬場さんはここも直登で、私達は川上さんの後について左山肌を斜め上って行った。そして着いた谷筋から尾根を目指して上っていくと馬場さんが緩んだ尾根で待たれていた。再度傾斜がきつくなって上る切ると歩き易くなり、5月14日に歩いた町境界に着いた。 12・町境界(13:05)
後はコースも明るくペースも上がる。 13・(13:12) 今日も四斗谷への矢印を見てその道を探したが無かった。直ぐ先の644mは南下に在るトラ道で行き、尾根に乗って上る。 14・689m(13:22) 白髪岳が近くなって来た。コルに着いて新道で上るか直登か・・・新道で上ることになった。白髪岳到着予定時間の14時を頭において、直下の岩場でしばらくの展望。 15・(13:45) 頂上南の岩場の方から人の声がしていたのでオーイと声を掛けたが返答は無かった。西寺山・虚空蔵山・松尾山などがやや霞みながら見えた。 発(13:53)短い急登で、予定時間より少し早く白髪岳頂上に立った。 16・白髪岳(13:57) 頂きは私達だけで展望したりおやつを食べたり記念写真を撮って下りに入った。 発(14:12)
白髪岳頂上 西から
後左馬場 右大柿 前左川上・右北村
白髪岳登山で一番の見所、岩場を下っていると岩場の東面に丸太階段で道が付けられていた。それは岩場の終点まで続いて従来の道につながっていた。間もなく下山尾根分岐と思う所に着いて、皆で方向と現在地を確認する。 17・分岐(14:23) そこは尾根肩で、私も見覚えの有る地点だった。私も下山尾根分岐に居ると思いながらも歩いた距離(感覚)が少し長いと思い、少し開いた西樹間を覗いて見ると明確な尾根が見えた。皆に『下山尾根はあの尾根とちがうん』と問いかけた。再確認すると、見えた尾根が下りに計画していた尾根だった。(新道はここから北の谷へ下っていた)
少しの引き返しでその尾根に乗れたが、相談の結果、このまま下る事になった。 発(14:28) 実はこの下山尾根は白髪岳に始めて上った時に見て以来気になっていたし、99年にトンガリ山に上った時、四斗谷の地元の人に林道終点から白髪岳に上れる事も聞いていたので、私としても願ったり叶ったりだった。下った尾根道は今ではほとんど使われていなかったが、中ほどまではなかなかいい感じの雑木と露岩尾根道だった。左右雑木帯から右が桧林になった頃、正面が開けて西寺山と四斗谷地区の一部がみえた。 18・(11:50) 傾斜が一段と厳しくなって間もなく下り切った。 19・(14:55) 枯れ谷で、そこから少し下ると林道終点だった。 (14:55)
広い車回しとなっていてそこの周辺には完熟の甘い甘い黄色のサガリイチゴ(私の田舎での呼び方)が沢山生えていて、川上さんと私は特に喜んで沢山口にした。下山尾根を違えていなければこのイチゴを口にすることが無かったのではと思い、『イチゴが食べて欲しくて、いやいや、いちごが有ることを教えたくて導かれたのかも知れない・・・』なんて言う私達だった。こういうことを喜び合えるメンバーであることを嬉しく思う。 20・(発15:00) 食べても食べても食べきれないイチゴを後にして、小鳥の囀りも聞きながら簡易舗装された林道を歩き、四斗谷地区へ下ったがイチゴは道の両側に長い間見られた。振り返ると谷間の上に白髪岳の険しい岩場が見えた。 (15:10)

甘い甘い『サガリイチゴ』だった 公民館に戻ってきた(手前北村、馬場さん)
地図では池の南で本道に合流するようになっているが現地での林道は池の北に付いていた(池は草に覆われて判りにくい)。本道に出ても車も通らずのんびりと右や左を観察しながら歩いた。間もなく在る大きな池には小振りのスイレンが咲き、池に垂れ込むようにして咲いている白と赤紫の花が気になって双眼鏡で見るとヤマボウシだった。(トンガリ山に上った時ここに来て池の下の広場で休んだが、その時母親と女の子2人が自転車でやってきて川原で遊んでいる懐かしい写真も残っている)そして公民館に戻ってきたが心地よい疲労感と充実感が長閑な景色の中で味わえるのが嬉しかった。私はこういった時間帯が好きで出来るだけ持つようにしている。CLの川上さんお世話になりました。皆さんお疲れ様、楽しい山歩きありがとうございました。
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