339 天狗岩〜高星山 


天狗岩と高星山、やっぱりベストはこのコース。だんだん深みにはまりそう・・・。

ツツジはまだまだ蕾固しも、今年はこの時期アセビが満開。




生野学園〜天狗岩〜923m〜高星山(たかぼしやま)1016.4m三等〜

生野町・大河内町境界南下〜614m〜生野学園




◎所在地 : 朝来郡生野町栃原西の大岩峰と同地区と神崎郡大河内町の町境界
         (生野学園北西山塊)

◎地形図 : 2万5千図   『生野(いくの)』  『長谷(はせ)』 

◎山行日 : 2005. 4.24 (日) 快晴       

◎山行条件 : マイカー登山(9人)岩崎、馬場、安藤、藤原、北村、森、
  
           神尾、生田、大柿(CL)     Age=58

◎コースの見所 : @ 天狗岩とその周辺の岩峰
             (天狗のクグリ岩、龍頭岩含む)とその上からの大展望 

           A天狗岩周辺からフトウヶ峰と達磨ヶ峰がすっごくきれい等の遠望  

           B 923mから高星への尾根に生えるアセビの花とミズナラ等の群落

           C 高星山から砥峰方面の展望(雪の氷ノ山も見えました)
 
           D 町界南下中に在る空中庭園と岸壁等々

◎走行距離 : 往路 75.0km  往復 150.0km  
          播但道=往復1400円



自宅発(6:45)〜生田宅(7:15)〜土山ながさわ(7:20 Fさんと合流)〜B/P〜

別所PA神明組みと合流(7:40)〜播但道〜神崎南L〜R=8・404・39)〜

1・S/G生野学園(8:36 発8:50)〜尾根(8:58)〜Ca480m休み(9:05 発9:10)〜

2・古道Ca520m〜Ca580m休み(9:25 発9:30)〜3・岩場(9:50 おやつ 発10:14)〜

4・(10:32)〜5・天狗岩(10:55 発11:00)〜6・923m(11:16)〜

7・高星山1016.4m三等(11:50 おにぎり 発12:35)〜8・(12:51)〜

9・空中庭園(12:52 発13:00)〜10・(13:08)〜11・尾根分岐・界外れ(14:05)〜

12・林道(14:23)〜1・S/G生野学園(14:35 発15:00?)〜往路〜以後データー不明



初めて歩く山も楽しいけれど、わいわいガヤガヤ話ながらの山歩きも楽しい。今日のメンバーは総勢9人。神明地区のメンバーは神尾さんにお願いして神尾さんの車に同乗してもらって、別所PAで合流した。ここで私の車が3人では淋しいと安藤さんが加わった。いつもながら山の話でいっぱい。私以外は県外の山登りが多いので、私とは話が余り合わないが共通点は多い。播但道から見る七種山山系は今日も目を惹く。生野地方にしては雲一つない稀に見る好天で澄み渡っていた。 1・S/G生野学園(8:36) 

Pには軽トラが一台無作法な向きで止まっていた。運転席の山に関する広告を見て山登りに来ているのでは?と生田さん。(後日思ったがこの人がコース整備されていたのかも知れない) 軽くストレッチをして、ベテランの岩崎さんにサブをお願いして発った。 発(8:50) 今日のコースは、昨年(5月2日)と同じなので心配なかったが只昨年の台風被害の倒木が心配だった。時間には余裕があるのでそこそこで遊びながら?登ろうとの計画。

道の直ぐ際に「高星山」と書かれた板が立っていた。道が出来たのか?と思いながらそれを歩くと谷を横断して学園の裏の谷へ真新しい道が付けられていたが尾根を回りこんでいて先は不明。私達はその谷を上って行く。植林帯に入ると倒木が出たが切断されていた。間もなく右の尾根へ這い上がる。 尾根(8:58) この尾根に上がると太い赤松が群生しているし樹間から展望が利くのでお勧めです。しばらく我慢したが早くも休憩に入る。 Ca480m休み(9:05 発9:10)

 
登山口の道標              初めの休憩(9:05 発9:10)

赤松尾根の急登に入ってイバラは変わりなく元気?に生えていた。小岩場の上が古道の横断する所。 2・古道Ca520m 急登とイバラは続くも、クロモジの薄黄緑の花が瑞々しく目に心に染み込む。左倒木に動くものあり、見るとリスだった。皆に知らせる。リスは桧を登って梢の方で姿が見えなくなった。急登とイバラは続き2回目の休みに入る。 Ca580m休み(9:25 発9:30) 間もなく雑木帯に入り、イバラが猛威を振るう。西の尾根を上ってきた人が付けたのだろうマーキングが出た。

とにかくイバラが多く、鎌で切り払いながら上り、それが消える頃に歩き易くなった。目配りしていると初めの岩頭が左手に見えて来てその頭に出る。怖い人は手前で待機して本格的な休みとおやつに入った。 3・岩場(9:50)周りには未だヤブ椿が咲いていて(群生)雑木の新芽も美しい。生野学園やグランドや私達の車も見えた。南は市川に滑り込む尾根が重なり、八幡山の稜線も長く延びていた。勿論下山に使う界尾根も西に見る。そして見上げると、直ぐ上にもう一つ大岩頭が待っていた。おやつを食べたり写真を撮ったりして 発(10:14) 

発って直ぐ誰だったか私のザックから『水が滴り落ちている』と声を掛けられた。降ろして中を見ると、昼食時にコーヒーを飲んで貰おうと思って水を入れていたプラ容器(専用容器1.5L)が割れて半部に減っていた。ペットボトルの方は助かったが、結果これによって人数分がなくなってコーヒーを作ることなく残り水と共に家まで持ち帰った。どうやら、岩の上にザックを降ろした時に岩の角に当って容器が割れたようだった。

今日は前回も見て気になっていた直ぐ右上に在る山猿命名「天狗のくぐり岩」をくぐろうと近付いて行く、手がかり等くぐれるか見極める。全員がくぐれるかと言うと無理があると判断してその右を巻いた。しかしこことて同じくらい厳しかった。(昨年はここも右下を巻いて上った)この岩の上からの展望も足元から北の方も開けて達磨ヶ峰方面も全開。先ほどのが「西の覗き」とするならこちらは「東の覗き」と言える。さて岩を伝って上り天狗のくぐり岩に着く。空間は高さが2m余り幅1m位だったか、下を覗くと深い谷底まで見えた。浮世絵師の安藤広重も描いた丹波市柏原町と篠山市追入との境に在る金山の「鬼の架橋」とは比較にならない小規模ながら必見ポイントと言えるだろう。

  
「天狗のくぐり岩」         金山「鬼の架橋」 ’98.6.7    「東の覗き」から・奥達磨ヶ峰 

別ルートで上ったメンバーに上から声を掛けられる。もう一つの西の覗きは必見ポイントなるもすんなり通過した。 4・(10:32) 松が倒れて、早くも昨年は見えなかった「龍頭岩」が見えた。横ばいで鞍部右に古道(荒れているかも)を見て天狗岩へ向かう。出てきた大岩からも空気が澄んでいて見える見える何処までも・・・。朝来町の行者山から尖がった上生野がスッキリと。龍頭岩は天狗岩のテッペンからより少し下からの方がよりリアルに見える。天狗岩には夫々が登れそうな所を選んで登ったが北面は岩にへばり付いて生えていた木が根こそぎ剥がれたり、それによって岩が崩れたりして荒れていた。 5・天狗岩頂(10:55) 展望満喫 発(1:00) 

右の斜面に生えるミズナラは未だ芽を出しかけ、今年に期待したアセビも花を付けていなかった・・・。立ち木が倒れていたりする。 6・923m(11:16) 緩い上りになって少しづつアセビの花が目立つようになった。右ミズナラの白っぽい裸木、左はアセビの緑の間を進む。ミズナラの間から「平石」が見え始めると尾根にもアセビの群落が出て期待した花がどの木も満開。“きれいきれい”と声が上がる。尾根に生えた太い樅の木が根こそぎ倒れたり根だけ残って付け根からボキッと折れたり、太いアセビも沢山倒れていた。そんな尾根から右に避けて進む。やがて一面シダ原になる所に今はシダのゼンマイが少し頭を出しかけていた。そんな北面のアセビは健在で満開の花を付けていた。


 
等高線が広い辺りを歩くメンバーと近くの風景     緑の木に白はアセビの花(尾根から北に外れている)

『自然の猛威と美しさ』の両面を感じながら進んで 7・高星山(11:50) 先ず目に付いたのは白く塗った板に高星山と彫り込まれた大きな看板(53×37×4cm)はお見事!!。砥峰高原や、暁晴山の中継搭もスッキリハッキリ見えた。その左に見える大きな池(上部調整池)を見て「平荘湖がえらい近くに見えるなー」との声???勿論冗談です。昼食を摂りながらあっちを見たりこっちを見たりしていると北に白く長く光る氷ノ山(三ノ丸)も見えた。 発(12:35)

 
後左から:北村・藤原・生田・森・岩崎          町界から外れる所の道標(東から)
前左から:馬場・安藤・神尾
 (後は砥峰高原:東から)

町界から外れる所にも分り易い道標が掛けられていた。少し下った尾根肩に「足尾滝」への案内も有った。昨年以来、ここから南西に在る966mから810mを通過して足尾滝へを考えていたが、多分これと同じルートになると思った。初めは島田君達が歩いた足尾滝コースを考えていたが「マーキングをしないで欲しい・・・」と言っていたので考えたコースだった。さて、空中庭園は・・・と思いながら界東に在る高木雑木帯に感動を受けながら下る。左の谷から春先のやさしい水音を聞きながら下る。やがて、下方がより明るくなってきた頃谷を渡り空中庭園に着いた。 9・空中庭園(12:52) 眺めて受ける思いはやはり皆同じようだった。広っぱに腰を下ろす人遠望する人、私は大岩の上に上がって全体写真を撮る。X字の谷から見える一番奥に笠形山が見えた。 発(13:00) 

  
(9)空中庭園・最奥笠形山         庭園先の案内約30×10cm)


 (12)への下りでヒカゲツツジ

庭園を発って西の薄暗い植林帯に入ると高星山への案内板(写真)が掛かっていた。左雑木林との界を上って 10・(13:08) ここから激下りが始まる。こんなに左右切れ落ちたヤセ尾根は他に在るかな・・・左右樹間からの展望も今なら得られる(期間限定)。傾斜が緩んだりもしながら下って、西に出っ張った岩頭(必見)に立てる人は立ったりしながら下る。間もなく天狗岩が見えてくるがそれを見て誰かが「カラスの頭」と言う。私は天狗にちなんだ「カラス天狗や」と言う、もしかしたら「カラス天狗が展じて天狗岩に」とも思う位良く似ていた。これは龍頭岩との合作ででしたが見方によって他の物にも見えるかも・・・。

 
こちらから見た龍頭岩 天狗岩(13:13)   左写真ポイントから下って(13:38)

更に下るが、私は出来るだけ岩頂を伝って下っていた。岸壁に「セッコク」を見つけた。ここでの面白いおもしろいハプニングは紹介出来ない(手書きで残す)時期的なものか澄んだ空気の効果か分らないが何かにつけて昨年よりも良く見えた。皆でしゃべりながら下ったので詳しい通過ポイントは不明のまま下って 11・尾根分岐(14:05) 計画では界を下ることにしていたがここから正面が桧林で界の桧が倒れて界が塞がっていて計画変更して谷寄りの尾根を下ることにした。(これは天狗岩方面から見た時に大方決めていた)

植界を下ると、終盤は桧林に入ってより急下りになった。ここで二手に分かれてしまったが下で合流して高木雑木に肩高さの笹原を横断して林道に出た。 12・林道(14:23) 後はガレ状の林道を下って車に着いた。 1・S/G生野学園(14:35) な隣を流れる清流に飛び込んで汗を流すところだがまだまだ早い、空には薄雲が出始めていたが全員無事下山できた安堵感と好天に恵まれた喜びの中、しばらく会話して帰路に就いた。


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7・高星山・1016.4m
6・923m
5・天狗岩

9・空中庭園

生野学園

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