319 羅漢の里〜金出地越〜峠〜町界南下〜
小河地区〜近畿自然歩道〜羅漢の里
三濃山への遊歩道は、自然の猛威で荒れに荒れて、道はえぐられ寸断したり。
金出地越は更に険しも、3度目だから歩けたものの町界たどりで悪戦苦闘・・・。
中程立った崖の下に、アサギマダラとカケス舞う。
今日一番の興味ポイント、コース外して踏まずに下山。
羅漢の里〜三濃分かれ〜金出地(かなじ)越〜峠〜町界南下〜
広根と小河地区とをつなぐ破線を下る〜小河(おうご)地区〜近畿自然歩道〜羅漢の里
◎所在地 : 相生市矢野町瓜生と同町小河の北山域
◎地形図 : 2万5千図 『二木(ふたつぎ)』
◎山行日 : 2004.10. 10 (日) 曇り後土砂降り
◎山行条件 : 歩き/妻 Age=57
◎コースの見所 : @羅漢の石仏 A感状山城跡
B(10)から西面展望(必見)
◎走行距離 : 往路 51.2km 往復 98.6km
自宅発(7:23)〜加古川・姫路・太子B/P〜福田L・P〜R=5〜真広交右折〜
羅漢の里1・S/G(8:29)〜発(8:53)〜2・(9:12)〜3・三濃分かれ(9:39)〜
発(9:44)〜4・(10:00)〜5・峠(10:14 おやつ 発10:29)〜6・(10:39)〜
7・(11:00 ルート確認 発11:10)〜8・(11:35)〜9・(11:53 おにぎり)〜
発(12:20)〜10・(12:25 発12:30)〜11・(12:50 ルート探し)〜
鉄塔下(13:08)〜12・429m(13:45)〜13・(14:00 引き返し14:09)〜
12・(ルーと探し&現在地確認)〜14・(14:56)〜15・(15:16 発15:21)〜
16・林道(15:30)〜17・分岐(15:45)〜18・ダム(16:15)〜19・橋(16:08)〜
20・峠(16:20 羅漢まで2km 土砂降り)〜1・S/G(16:40)〜
JA(16:45 発17:03)〜往路〜自宅(18:25)
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さて、羅漢の里への峠への入り口は・・・ここの峠は少なくとも3回は越えているので焦りは無かった。峠への案内に沿って曲がって橋を渡る頃ポツリと冷たいもの・・・雨が降りかけた。 19・橋(16:08) 薄い記憶をたどって山道に入る、入り口から少しは明確でなかったが植林帯に入ると階段が出て本来の遊歩道になった。次第にランプを出そうかと思案する位に暗くなっていった。
雨も次第に本降りに向かっているようだった。峠に着く寸前左山肌に石をくり抜いて作った可愛い祠があり、中には大師坐像が祀られていた。 20・峠(16:20) 羅漢まで2kmの案内を読んで所要時間を計算しているといきなり土砂降りの雨になり急いでザックカバーをして(カッパは着用せず)下り始めた。道が荒れているために慎重に下って行く、『もう濡れてもいい』と決めたら土砂降りの雨もまた心地よく感じるから不思議なもんだ。池の横を通過して集落を抜けて車に戻った。 1・S/G(16:40)
ずぶ濡れのままとにかく車に乗って着替えの出来る所を探しながら走っていると交番所近くでJAの大屋根が在ってそこで着替えさせてもらった。 JA(16:45 発17:03)〜〜往路〜自宅(18:25)
小河地区へ下った所・奥左の谷を下ってきた
(16)林道へ下り着く前の倒木大塞がり
(10)からの展望で植林帯は無いに等しく伐採地も見られず、今年のように台風が来て葉擦れが起きていなかったら素晴らしい紅葉や黄葉が楽しめるだろうと思う。去り難い岩壁を後に妻の後を追う。 発(12:30) 右の崖下を探索したりしたが新発見は無かった。凄い切れ落ちが続いた先で西尾根を下りかけたが難を逃れ界にうまく乗れた。左の小ピークを同定して右へ緩く曲がって行く、そろそろ180度折り返し地点。切り開きが在るもその方向は折り返し地点と距離が合わず悪戦苦闘が始まった。11・(12:50 ルート探し)
結局切り開きを辿る事にして下って行き、北に向きが変わって”しばらく”(これがこの後迷走の始まりとなる要因だった)歩いて切り開きからほんの少し北へ入った所に鉄塔が建っていた。 鉄塔下 (13:08) かなり北向きに歩いた事から地図上で南西に向きを変える地点辺りに居ると思い込んで(巡視路は先へと続いていた)元に戻って南西に下っていった。方向もバッチリだった。コルに着くと右の谷に道らしきものが在って(コルだけにマーキングもあり)探索に入ったが「大雨による道かも知れない」と思った。緩く上っていると立ち枯れのクヌギに『マンネンタケ』が5〜6本生えていた。
正規界に比べると次のピークへの距離が長すぎて次第に???が始まった。それでも巡視路は続いていて快適に歩いていた。 12・429m(13:45) 妻を待って巡視路を下り始めたが展望する山並みと谷筋は高低の判断がつかず、どちらに下りれば何処へ下れるのか分からなかったのが本心。方向が全く合わないまま下る。「この下コルが龍野古道の峠かも知れない」と間違いを信じきってはいなかった。コルに着いたが峠の様相は無く左右とも藪っぽい潅木帯だった。 13・(14:00) 南に下れば(進めば)どちらかの林道に出るのだから思い切って谷を下ろうかとも思ったが思い留まって引き返す事にした。 (14:09)
下りは早いが何時もながら引き返しの上りほどしんどいものは無い、12・(ルート探し&現在地確認)ここから西向きに下り始めたが間もなく激下りになって引き返し逆戻りしたりしたが最終的に巡視路を辿って下山する事に決めた。 14・(14:56) ここから北東の尾根へ現在地確認に行きかけた時思いもしない出迎えを受けた。小形のイノシシで一瞬にらめっこしたがイノシシは素早くUターンして姿を消した。尾根先に鉄塔が建っていて送電線の方向もバッチリで現在地グッド。
快適に巡視路を辿って今度は三本線が集まる鉄塔へ向かった。 15・(15:16) 北西からの線がここで終点になっていた。その少し手前から林道へ下る巡視路(激下り)が付いていてそれを下った。 発15:21) 林道近くで凄い倒木が道を塞いでいた。16・林道(15:30) 林道は奥へと続いていたがどの辺りまで上がっているのだろう・・・地形を見る限りではほぼ峠近くまで上がっているように思える。楽しみにしていた峠を踏めなかったが次の課題。谷両脇の山肌のほとんどが岩盤で右を流れる小河川は澄んでいてかなりの水量だった。
倒木が水を堰き止めている所でその堰を開放したりして(遊び)下って先行の妻の後を追う。妻は林道分岐で待っていた。 17・(15:45) 延々くだり続けて 18・ダム(16:15) やがて集落が見え始めるがもう夕方の雰囲気、しかしここから羅漢の里へ帰るには峠を一つ越えなければならなかった。
(10)からの展望
←池
6
↓
三濃山
↓
白旗山
↓
西尾根
道の左側多くの杉がなぎ倒されたり折れたりしていた。やがて杉林も消えて自然林に変わっていく。本流は右の谷へ、地図破線は左尾根に付いているがこれまで同様何処を見ても形跡無し。破線尾根の右の谷(正確には正面尾根左山肌)に付いたふみ跡をジグザグと上った後、谷を上って峠に着いた。 5・峠(10:14) 上ってきた谷から霧が上がってくる中でおやつを食べてお地蔵さん(トタン屋根で1m×1.2mのお堂に大師像が安置されている)にヒサカキと饅頭をお供えして辺りのゴミ拾いをした。(心と時間に余裕がある時に行う)。 発(10:29) (三濃山方面へも明るい切り開きが在るが池の北辺りは複雑で藪っぽい)
辿る界尾根にも切り開きがある事が分かっていたが何処までのものか・・・と思いながら上って行く。中ほどから右へトラバース道在り、私はそれを歩いて尾根に出たが先行した妻は町界に沿って歩きコルで合流した。 (10:34) ここからの上り返しは地肌の短急登でズルズル滑りながら上った。 6・(10:39) 歩いてみたいと思う西尾根にも踏み跡が在ったがここは間違う事無く南へ折れた。
峠からの植生は自然林が続いてこの後も変わりなかった。緩下り緩上り、左下谷から水音がしていたので下りて見ると滑ら滝(岩盤谷)が在った。界には確かな道が付いていたが右(西)に折れる地点を見逃さないように進んで、ここと思う地点にマークして前方に在る尾根まで上った。大きな岩盤尾根で前方が全開して何本もの鉄塔が見えた。そして尾根の左右共に踏み跡が在った。 7・(11:00)
地図を見ていると東(左)のca437mから南のca400m〜357.3m(中筋・なかすじ・4等・自然歩道から踏んでいる)〜203.0m(小河・おおご・4等)〜R=5へ下る何ともストレートな尾根が読めて『近い内に歩きたい』と思った。(ルート作りの達人かも・・・と自己満悦)
実際は心にこんな余裕が無く、ここから西尾根を行くか・・・戻って先ほどのマークから西へ進むか・・・悩みながらルート確認をしていた。結果引き返して西へ向かうことにした。 発(11:10)) 入ってみるとしっかりした道が在って直ぐ先右(6)方向にトラバース道あり、また広根方面「つづら谷」からのものかマークが上がってきていた。そんな時アサギマダラ?を見かけた。軽快に進んでいると尾根右にドーム状大岩盤に出て(6)地点から自然林の西尾根が望め(6)右尾根上には三濃山が覗いていた。 8・(11:35)
広い頂で尾根がハッキリしなく西へ下りかけたが地図と地形が合わなく、引き返して方向を確認すると進むべき界尾根が在った。 発(11:43 シバハリを少し採る) コルからは今日初めてシダ・柴藪っぽくなる、と言ってもバイクを連れていないのでドンと来い!!中上りで左がチラチラと開けるが止まって眺める程のものでない。 9・(11:53) ここでおにぎりを食べたが動きを止めるとヒンヤリとした。発(12:20)
何故かここから歩き易くなって 10・(12:25) 尾根正面から西(左)へかけて地図の等高線では考えられない大岩壁(切れ落ち)になっていて未だ止まぬ冒険心が湧いてきた。先ず尾根右が気になって下って見ると、直ぐに大岩壁、そこに立つと足元から全開、岩壁の高さは十数メートル。北に三濃山やあの気になる(6)からの西尾根その左方奥に白旗山から西方面、足元の谷は深い「つづら谷」その下流に「さんげん家」の在る池、この後辿る界尾根だろうか凄い岩壁の上に鉄塔が建っていた。そんな時岩壁下空中を実に気持ち良さそうにアサギマダラが滑空し舞う、美しい色彩のカケスも右から左へこれまた滑空して行く。(カケスを俯瞰できるとはラッキイー) 発12:30)
数箇所で道を塞ぐ倒木(4)辺り
三濃分かれの惨状 左へが金出地越
センターを過ぎると歩道は落ち着きを取り戻し、砂防ダムは何もなかっったかのように土石の堆積も見られなかった。 2・(9:12) この先からの歩道は荒れに荒れて目を疑うほどの悲惨な状況が続いていった、それとはうらはらに右を流れる谷はここも水に洗われて凄くキレイだった。谷と言う谷は相当な雨水が流れた痕が残っていて、右の谷からは未だ水が流れ落ちていた。そして 3・三濃分かれ(9:39) 惨状は写真の通りで復旧するのは何時になるか・・・。 発(9:44) 金出地への道は歩いたことがあるから踏み込めたものの初めてだとおそらく『諦め』の境地か・・・。ある所で道は谷に変わり、ある所で道は寸断され、ある所で道は倒木で塞がれていたが本流に沿って上って行った。 4・(10:00)
二本目送電線下辺りの遊歩道も谷川に・・・
センター手前右の谷
今月始めに龍野古道を見つけて、これの探索を兼ねて歩きたいと思った。さて、どんなコース設定をすれば効率よく歩けるかあれこれ考えた結果二本のルートが決まった。(この時間帯も山歩きの楽しみの一つ)羅漢の里〜金出地越〜阿曽山(425.9m)〜三濃山〜感状山城跡は’01.2.4に歩いているので
、一本目は金出地越から南の町界を辿って龍野古道の峠に出てそこから小河へ下って近畿自然歩道で羅漢に帰ることにした。(ちなみに二本目はコースbR20を計画した)
とは言っても私の読図力では少し難しそうな地形に思えた。龍野から相生に向かっては何処の神社も秋祭りでそれぞれ人が出ていた。中でも真広交差点を右に曲がって直ぐの神社前では獅子舞のような神事が行われていた。羅漢の里入り口の駐車場に着く。
1・S/G(8:29) 横を流れる鍛冶屋川も川の高い所まで洗われ川床も凄くきれいになっていた。 発(8:53) キャンプ場手前から何箇所か護岸の石垣が流され、研修センター手前右の谷はX字と言うかU字と言うか深い溝になっていた。
←妻