bR10 祇園嶽〜大成山〜市野保


この暑い時期、欲張りすぎたか今日のコース。

きつい傾斜に耐えて上った祇園嶽は大展望。

亀岩、亀の池、新池は多くに知れてる自然歩道。さてそこからの尾根縦走は・・・。




市野保〜祇園嶽(340.4m三等)〜亀の池〜新池〜

大成山(おおなりさん)388.4m四等〜市野保(いちのほ)340.2m四等〜八幡神社。



◎所在地 : 揖保郡新宮町市野保から新宮と龍野市の境界・新宮町善定と大屋の南尾根

◎地形図 : 2万5千図 『龍野(たつの)』  

◎山行日 : 2004. 7.18 (日) 薄曇り すごく暑かった

◎山行条件 : 歩き/妻・井上夫妻      Age=57

◎コースの見所 : @ 越部八幡神社toてんかさん(市野保地区内)  A祇園嶽と展望 

             B 蛙岩to亀岩・水争い遺称地 C 点名市野保の岩稜と展望  

◎走行距離 : 往路 43.5km 往復 117.0km



自宅発(6:57)〜姫路BP〜R=29〜追分交左折〜R=724〜觜崎橋(7:45)〜

市野保グランド1・S/G(8:10 発(8:38)〜てんかさん(8:45)〜発(8:50)〜

2・橋(8:59)〜3・登山口(9:05)〜4・峠(9:45)〜5・祇園嶽(10:00 おやつ)〜

発(10:30)〜4・峠(10:35)〜6・(10:43)〜7・(10:57)〜8・(11:00 〜

発(11:07)〜9・(11:08 おやつ)〜10・水争跡(11:26)〜11・東屋(11:45 おにぎり 

発(12:00)〜12・大成山(12:27)〜13・峠(12:45)〜14・(13:13)〜15・(13:18)

〜16・(13:25 休み)〜発(13:30)〜17・(13:48 石垣)〜18・(13:58 おやつ)〜

発(14:08)〜19・328m(14:14)〜20・(14:34 まむし)〜21・(14:50 岩山)〜

22・市野保(15:00)〜発(15:07)〜23・(15:20)〜24・(15:24)〜25・(15:33)〜

26・271m(15:52)〜27・(16:05)〜28・(16:20)〜29・八幡神社(16:26)〜

1・S/G(16:46)〜発(17:20)〜R=26〜山崎町兄の家(17:40)〜発(18:24)〜

中国道〜播但道〜御国野町姉の家〜自宅(19:45)



今日のコースは井上さんの案により実施に至った。コースを見たとき直勘で『これは長い』と思った。一番暑い時期でもあり腰が退けたが『歩き』だから何とかなると思って発つ。待ち合わせ場所の觜崎の磨崖仏前の広場に着くと井上さん夫妻は来ておられた。

横を流れる揖保川では鮎かけをしていて、遠望すると初めに目指す祇園嶽から鶏籠山に至る稜線が険しくも懐かしい。ローソンで地図のコピーをして市野保地区へ向かう。車は地区入り口に在るグランド横に止めさせてもらった。ここには市野保を起点にした、的場山・城山城から大成池周辺のコースとコースタイムが入った実図の看板が設置されていて参考にする。(必見価値あり)市野保グランド1・S/G(8:10)〜発(8:38)


市野保集落外れからの祇園嶽(尖り)

井上さんは住民(80歳近い男)と祗園嶽へのコース等を話されていた。祇園嶽を見上げながら私達の準備が終え、井上さんの案内で先ずは「てんかさん又はてんかさま(藤原定家ゆかりの人で定家が訛ったそうだ)」へ向かう。(井上さんは以前祇園嶽から亀の池を経て搦手道で下山)収穫前のブドウ畑の間を通って行くので一寸気がひける。案内がなければ分かりにくい所に大きくないが立派な社に祀られていた。

(越部禅尼の墓)引き返して枯れ谷に沿って橋まで南下し、橋を渡って北上する。 2・橋(8:59 祇園嶽まで50分) 草が伸びて道らしくないが進んでいると山へ入って行く明るい道が出る。緩く上りきった所に登山口の案内がある。 3・登山口(9:05) 尾根をジグザグと上って初めの緩みから尾根を右に外れて急登が続く。とにかく暑い、間もなく右の雑木林の間からゴッツイ岩塊祇園嶽が見え隠れする。

休み休み上って峠に着いた。 4・(9:45) 西の谷から風が吹き上がって来ていて生き返る。5分休んで発つ。中上りから横ばいになって岩盤が出ると間もなく西が全開し頂上に着く。5・祇園嶽(10:00 おやつ)  標石の横に立つ石柱に「水布弥神社跡地・越部八幡神社へ遷座」等が刻んであった。

気になる点名市野保の尾根を見ると岩場も見え、藪らしき様相あり。井上さんの山座同定に目を向ける。北から東に向かって高倉山の奥に水剣山・黒尾山・暁晴山・明神山。屏風岩から北山への山塊尾根・南西に龍野市で一番高い大倉山等360度の展望を堪能。冷たいおやつも食べてお茶を飲もうと容器(800ml)を出すとなんとキャップの緩みで3分の1位漏れていた。

ここで気が付いて良かった、もっと減って気が付いていれば水不足で計画コース変更せざるを得なかったと思う。 発(10:30)峠に戻ってからの上りで振り返ると祇園嶽が見えた。ピーク西下をトラバースして 6・(10:43) 左に亀山を見ながらデコボコと進んで横ばいに入ると馬立コース分岐 7・(10:57) 供養塔・蛙岩を見て近畿自然歩道に合流して亀の池へ向かう。 8・(11:00)

  
供養塔 高さ1.8m   蛙 岩               亀 岩 

的場山から辿ること3回、今日で4回目となる新池の堤に座り込んでおやつタイム。 何時もは静かな池なのに水音が激しい、井上さんによると今日から放水との事。山上の池なのに水面を沢山のツバメが飛び交っていた。 9・(11:08 おやつ発(11:17) 放水の関係で水争い遺称地まで滑ら滝が続いてキレイだったが残念ながら水が腐っているのか異臭がしていた。 10水争跡・(11:26) 

井関神社は前回寄ったので過ごして行く。市野保と中垣内分岐 (11:36) 前回曖昧だった町境界は所々倒木有るものの開けていた。 11・東屋(11:45 おにぎり) ここでおにぎりタイムにする。東屋が建っていて新池側に桜の幼木が植えられていた。一本々に児童の名前の札が立っていたのでその子達が植えたのだろう。

東屋は完成しているかに見えたが開放されていなかった。(設備事業費は日本ハム提供?)的場山と大倉山方面がみえるが新池は見えなかった。私のお茶漏れ(残量)や残りコース距離、体力、暑さなどを考えながら以後のコース検討に入る。計画では大成池の西端から町界へ上って北東界尾根を辿って市野保へ下る予定だった。

ここに立つ案内によると破線で谷筋を下っても市野保まで80分大成池まで20分となっていた。破線利用に決まりかけていたが井上さんの案で大成池経由をパスして市野保へ下る界峠から計画の尾根に乗って市野保へ下る事に決まった。私は夏冬問わず1.3Lのお茶を持っているが今日は「茶漏れ」の事があって、自販機も期待できない山の中で精神的にもプレッシャーを受けてのスタートとなる。 発(12:00)

 池の堤の方に下っていて引き返し市野保への方向へ進む。12・大成山(12:27) 直ぐに池の端に出て界から外れて峠へ向かう(地図破線通り)途中右上に在る大成山四等を男だけで踏む。道に戻って難なく界峠着 13・峠(12:45) 尾根へも開あり直ぐに乗ったが乗った地点が西にずれていてルートに乗るのに少し手間取る。

広尾根から確かな尾根に乗って方向もばっちり、しかし直ぐに複雑な地形に踏み込む。私は地図に在る山の上の池(寺床池)に興味があって、この池の探索に入る(これが分かれば現在地も分かる)段状の谷を少し下って行くと多くは無いが水が湧いていた。水溜りは無いが湿地が在った。池はもう少し下かも知れなかったが引き返し皆と合流する。 14・(13:13)

下草皆無ルートが分かればどんどん進めるがもう少しの我慢。そして地形に特徴のある(15)に着いた。 15・(13:18) 切り開きとマークは西に下っていたが反対の東の横ばい尾根を行く。地図通り北面は物凄い切れ落ちで大岩や岩盤あり。期待の展望は東屋から今も無く混生林が続いた。 16・(13:25 休み 発(13:30) ここも注意地点、休みを入れて方向確認する。北に下ったヘソ先から善定の石切り場が見える。

やや東に振って尾根に乗ったが右に尾根が見えて尾根違いかと思ったが間違っていなかった。緩く上ったピーク南向きに幅1mで2段積みの石垣が2段在った(辺りを探索したが他には無し)一体何が在ったのだろう・・・。 17・(13:48) 下ってコブを越えた所、上りの前におやつタイム 18・(13:58) 発(14:08) 長い?急登に耐えて 19・328m(14:14) 

下草にシダが出て左側が桧林になって展望が利き始める。次の上りも急登?で中程で休む。上りきって北へ向き、尾根から右に外れて祇園嶽を眺める。少し上ると 20・(14:34) 井上さんも上がってきてザックを降ろす、私は岩の上に座って西側を眺めていると、奥さんがいきなり『あっマムシやほれ、ほれ、しっぽ短いしこれマムシや』=これは私がレコーダーにタイムを入れている時だったので奥さんが言われた実録です。

マムシは一人前?の大きさで井上さんのザックの下辺りから出てきて東面へゆっくりと逃げていった。もし踏み付けていたら被害に遭っていたかも知れないが無事で一安心。左桧林の界を下って横ばいに入ると右に祇園嶽が見え始め、その形は小猿の顔に似ていると感想が一致。(初めはゴリラだった)やがて岩稜になって展望とその素晴らしさに歓声が止まない。何事も苦あれば楽あり・・・。これまでこの展望を目にした人は何人いるだろう・・・なんて思いながらも随分軽くなった残茶量も気になる。

  
(17)謎の石垣  (21)西面の崖に藤の実  (21)岩峰に立つ井上夫妻 西から

岩質は屏風岩と同じで節理も棒状で酷似している。展望は遮る物無く、360度で目新しい所は何と言っても祇園嶽から大倉山そしてここに至る尾根筋。時間があれば長く居りたいが見える下山尾根は不安になるほど長かった。 21・(14:50)


(21)からの展望左尖がり祇園嶽・その右亀の山方面・最奥大倉山・中央谷搦手谷

直ぐ先の三角点市野保へ向かう。低い立ち木の中に石標が立っていた。 22・市野保(15:00) これまで見ていると井上さんの水分補給もかなり多いと思い何度か残量を尋ねるが「大丈夫」の返事が返ってきた。奥さんが主人優先に考えている様子が感じ取れたが・・・。 発(15:07) 下りはは短く藪っぽい、24・(15:26) 岩盤尾根右が開けて搦手谷も奥まで見えていた。

その後問題なく進んで最後の難関?(26)に取り付き、上り始める。上り切ると左桧林になって藪っぽくなる、横ばいで先端まで進んで後続を待つも展望無し。井上さんが来て水残量を尋ねるとボトルの中でチャプちゃぷと音がしていたが私の方は殆ど音がしなかった。 26.(15:52) 緩く下って 27・(16:05) 市野保地区が見えて私達の車も見えた。

長い目の急下りをしてコルに着くとヒョウタン池の形をした大きなヌタバが在った。右は雑木林に笹藪。その先今度こそ本当に最後のコブに立つ。 28・(16:20) 尾根筋を下る予定だったが笹藪っぽかったのと正面山肌が桧林で下り易そうだったのでこれを下る。桧林が終わると混生林になって、道も出てほぼ直に下って神社裏に出た。29・八幡神社(16:26)

皆が揃ったところで「よく頑張りました」と称えあって達成感に浸りながら車へ向かう。朝出会った人にまた出会って、私はあの石垣の事を尋ねるとご存知無かったが搦手道に残る人権に関わる悲話を聞いた。そして朝だったかハッキリしないが『山へ登ってくれてありがとう』と聞いたと思う。こちらこそ山を歩かせてもらってありがとうございました。井上さん読図ありがとうございました。そしてお疲れさんでした。


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19・328m
16
17

@

14
15
12・大成山
13
11
10
5・祇園嶽
10−1
18
24
23
25
22・市野保
21
29
20
28
27
26・271m