道は緩く大きな左カーブを描いて少しずつ高度を上げて行った。いつの間にか杉の植林帯の谷を歩いていた、道が水平になった所で、本流を渡って間もなく林道終点に着いた。 6・林道終点(10:32)深い谷が3本集まっていてどれを上るか・・・。まず正面の谷を覗き込むと一見『上れない』で、終点手前に見つけていた明るい踏み跡を選んで入りかけたが方向を確認すると南を指していた。(仏岩への最短コースと思われる)
『上れない』と判断した谷がルート設定の谷だった。倒木の多い谷だったが意を決して入った。すると踏み跡があってホット安心する。しかーしそれもつかの間で激斜面が待ち受けていた。谷筋は凄い倒木、それを避けて右尾根に向かってじぐざぐと上ってそのまま尾根にと思っていたが尾根は柴ヤブで右の尾根下をズルズルと滑りながら上った。杉林で下草皆無が災いしてとにかくよく滑った。
踏み跡は所々で消え、探し出しては上ったがどうやら獣道のようであった。源頭を確認する事無く、何処に出るか心配やら予想地点に出るか楽しみやら・・・。そして傾斜が緩んで計画通りの地点の見覚えの有る雑木尾根に出た。(私にしては上出来でした) 7・(11:10)
ここに立つのは往復も入れて4回目、少し休んで仏岩を目指す。写真のように実に伸びやかな雑木尾根である。上り切ってからはバイクに乗って走るとアッと言う間に (7−1) に着いた、ここから南西に延びる尾根に「仏岩」の名の由来となった柱状の露岩が立ち並ぶが見えない(トップページ参照)ここからススキ原となり咲ききってはいるがススキの穂の白い海が美しい。
鹿網が出てその左側の腰高さの笹原を行く、初めてだと一寸ちゅうちょするだろう。途中で網を越えて仏岩を見ようと探ってみたが結局見ることが出来なかった。曇天の下粟鹿山の鉄林は相変わらず。 8・仏岩814m(11:22)三国岳・方須張山・カヤマチ山・岩屋山範囲は同定出来たが遠望はモヤに消されていた。
さてここから長年思い続けていたルートに乗る。暫く身の丈を越すススキに埋もれて掻き分けながら進む、と言っても尾根左の桧林に逃れるとルンルン気分で進める事も可能です。コルからは笹原に変わって歩き易くなってコブの上 9・(11:30) 右前方の赤松の緑と一面白銀に光るススキ原にしばし見惚れる。
bQ79 フカサコ(管理道)〜仏岩〜ダンノ〜惣持(そうじ)
のどかな集落稲土抜けて管理道のフカサコへ、
水音風音小鳥の囀りハラハラ落ちくる色葉身に受け、延々上って仏岩。
青垣町で想いもよらぬブナを見て,
ダンノの先でルート外し滑りスベリ下った所は・・・。
氷上郡青垣町稲土〜浄丸(じょうまる)神社・浄丸の滝〜フカサコ(管理道)〜
仏岩(814.0m)〜708.0m〜ダンノ(722.4m3等)〜惣持への尾根〜511.0m〜
林道〜惣持地区
◎所在地 : 氷上郡青垣町大稗・小稗・惣持・北主尾根
◎地形図 : 2万5千図 『矢名瀬(やなぜ)』 『大名草(おなざ)』
◎山行日 : 2003.11. 16 (日) 曇り
◎山行条件 : MTB/単独 Age=56
◎コースの見所 : @浄丸神社・浄丸の滝 A仏岩のススキと露岩
B11〜13間の雑木 Cダンノ手前のブナ
◎走行距離 : 往路 81.3km 往復 159.5km
自宅発(7:20)〜R=175〜西脇市〜R=427〜中町〜加美町〜播州トンネル〜
青垣町稲土地区奥1・S/G(9:04)〜発(9:25)〜浄丸神社(9:28)〜
2・フカサコ分岐(9:50)〜3・(9:57)〜4.(10:02)〜5・(10:08)〜
6・林道終点(10:32)〜発(10:40)〜7・(11:10)〜8・仏岩814m(11:22)〜
9・(11:30)〜10.(11:45)〜10−1(11:55)〜10−2(12:10)〜10.(12:13)〜
11・(12:25 おやつ)〜12・(12:40)〜13・ダンノ722.4m3等(12:55)〜
発(13:12)〜14・(13:25)〜C・(コースアウト)15・(13:50)〜16・林道(14:25)〜
1・S/G(14:52)〜発(15:22)〜R=427〜加美町〜中町〜西脇市〜R=175〜
高畑〜自宅(17:22)
妻が実家(福岡県)へ帰省したので単独の山行となる。このコースは3〜4年前に計画し、忘れることなく年月が経つ。そして今日やっとその計画実施の日となった。98年3月14日小稗から仏岩を経て粟鹿山へ上った。(大稗から仏岩を経て粟鹿山へは96年11月9日)その時の下りは無線中継所管理道をMTBでビユーンと下ったがその時に見た深い谷の入り口に『フカサコ』の名札、今日はそのフカサコから入って行くことになる。
加美町経由で稲土地区に入って駐車地を探すが見当たらず結局当地となった。(車が4〜5台は止められる広場)近くを流れる稲土川の清流が心地良い水音を発てていた。 1・(9:25) に発って間もなく浄丸神社前に着く (9:28) 入り口に生えるイチョウの木が黄色い葉を路面に落とし辺り一面眩いばかり.。バイクを押し、清流に魚影を探しながらフカサコを目指した。
初めに直面するピンカーブの所がフカサコである。 2・フカサコ分岐(9:50) とりあえず方向を確認していよいよ管理道へ入って行く。雨それとも露なのか路面に落ちた色とりどりの落ち葉は濡れていた。瀬音や梢を渡る小鳥の囀り、風に吹かれて落ちる木の葉の音、その中を行く我が身が幸せだった。
緩い上りが続いてやがて方向が西よりに変わると次第に傾斜がきつくなって行き、右に左に折れはじめる。 4・(10:02) 5回折れて再び緩くなったが谷は深く、道は急斜面の岩盤山肌を砕いてつけられているので自然林が残って紅葉も楽しめた。
14
13・ダンノ・722.4m
12
朽ち落ちて用を足さなくなった鹿網に沿って歩く、左は桧の美林右は上の写真右の植生の界を行く。この後向かった(10)地点でコースを外してしまった。 10・(11:45) と言うのは島田君なら分かる『丹波森の径(非売冊子)』の地図をコピーしていた関係で(10)地点が挿入文字で曖昧になっていた事も間違った言い訳の一つ。
広尾根を右寄りに下っていく鹿網に沿って進んだ事もコースを外した要因だった(相変わらずやってます)横ばいから下りに入って急傾斜になりおかしい事に気が付く、確認すれば地図の破線を下っていた。10−1・(11:55)
ここは引き返さないで桧林をトラバースして設定コースに復帰した。 10−2・(12:10) そこは明るく開けた尾根だった。早速バイクを置いて (10)地点に引き返してルート確認した。 (10−2) 辺りからはダンノ方面から北面が全開で辿る尾根が延々とうねっていた。
C
9
10
8・
814m
6
5
4
3
16
11
10-1
5−1
7
(7)尾根道に出た所
(4)のピンカーブを通過して間もない辺り
粟鹿山
↓
←フカサコ
↑
仏岩へ
16
東に素晴らしい尾根を確認した記憶は有るがここで西向きのこれまた素晴らしい尾根に乗ってバイクで下ってしまっていたのである[後で考えるとこの時点では(C点)を多分(14)と思っていたと思う]左に見頃の紅葉を見ながら植界を下って 15・(13:50) ここが(C)点だと思い地図の等高線と。照らし合わすが全く違う・・・現在地確認に手間取る。又もやコースアウト。
もう引き返す気力も体力も無く、有るだろうか?と思う破線に向かって滑りながら下って林道の途中に出た。16・(14:25) 林道を下って猪垣を出ると惣持地区で、周りの景色を見ながら「この山域にも宿題を残したな〜」と思いながら舗装路を走って車へ向かった。
緩く下って上って水平尾根のナラ林でおやつを食べる。 11・(11:25) 北風が寒い、A点南尾根に巡視路あり、ダンノの方へも案内が有った。B点から東尾根にも巡視路あり、裸木の間から大稗地区が見えた。ダンノへの上りは急だったが植林帯の中につけられた巡視路(一部プラ階段)を使って上りきった。そこには再度水平尾根が座していて北斜面にはなんと青垣町で初めて「ブナの木」を見た。
目高で一抱え位の太さで梢は繊細に枝分かれして見る者に凄活力を与えるに十分な樹勢だった。何本生えていたか確認しなかったが「あちこちに生ええている」 と言った感じだった。ブナの感動を胸に横ばい雑木尾根を行った。その先端に三等標石が静かに頭を出していた。
13・ダンノ722.4m三等(12:55) おにぎりを食べながらゆっくり休む東直ぐ下に鉄塔が建っていてその切り開きで展望得られて千ヶ峰・大井戸山・篠ヶ峰・竜ヶ岳・三国岳などが同定できた。 発(13:12) 見るものも無くしばらくバイクに乗って下る、小稗と繋がる破線は見当たらず。 14・(13:25) ここから東尾根を下ると車に直行だ・・・なんて思ったが下る訳なし、バイクで植界を下って行き問題の(C)点に着いた。雑木の間から粟鹿山と仏岩から辿ってきた尾根の殆どが見えた。
↑
仏岩へ
粟鹿山
↓
←フカサコ
仏岩から粟鹿山を眺める
(9辺りから)10−1尾根方面を見る
R=427
↓
10−2手前からの展望 ダンノの直ぐ右に建つ紅白鉄塔は出ていない(12)からは矢印の植界を行く
ダンノ
↓
大箕山
↓
←19
12
↓
ムカエ山
↓
オオジャレ
↓
⇒
ダンノ 東より写す
(C)点の西谷間で緑色はシダ