さて激上りを何処から上り始めるか、何処かに道が無いかと探すがそれらしき物は無い、見つけた獣道を辿って上り始める。今日二度目の激上りをして 8・(11:40) 背の低い笹が生えていた。少し休んで発つ、下り始めから次第に笹の丈が高くなって身の丈位の中笹薮になった。それを掻き分けながら進んで上り返しから右桧林の中にヤブ椿が沢山生えていた。

尾根肩から下草も絶えて植林尾根を上ると 9・(おにぎり 12:08) F側と西の谷が自然林に変わった。その谷側木立の間から広く黄色に見えていたのは色付いた稲だろう。ここでおにぎりやおやつを食べる。そして(12:30)発 太い角プラ杭は明るい切り開きの植界に下っていて迷うことなくそれに沿って下った。

しかし尾根肩に着いてどうも様子がおかしいと地図とコンパスで確かめると南尾根を下っていた、とは言えここまで続いてきた太い杭はこの尾根に打ち込んで有る・・??随分悩んだが(9)へ戻ってコンパスを信じて西向きの緩い尾根を下った。(13:05)ほぼ横ばいで少しヤブっぽい尾根を進んで 10・390m(13:23) 等高線から見て府県境界に乗っている事を確信する。

H側樹間から田園が覗くが視界が狭く集落は見えない。下草絶えて 11・(13:27) 北に向きを変えて植林帯尾根を下る 12・(13:30)ここでも西向き尾根に下る杭に惑わされ、下りかけしまうが気が付いて引き返し界に乗った。H側の谷は高木雑木が美しかったが間もなく薄暗い植林帯に変わる。(16)手前コルに法用からだろう道が上がって来てH側へ下っていた。

上り返し途中から左にトラバース有ったが過ごしてピークに立つ。 13・399m(14:00) F側に孟宗竹を見るが集落から根を張り巡らせて来たのだろうか・・?法用がチラリと見えた後小さく上り下りして 14・(14:10) 尾根先下を覗くと梨木峠が見えていた。滑りながら下って終点の梨木峠に着いた。 14・(14:15) 島田君は’01.9.1にFの法用から上がって来て峠を越している。

近年全く使われていない峠道を下って行くと左に畑跡が出る。更に下って笹原の中を流れる細流に架かった太い丸太橋を渡ると広い地道に出た。そこには太い百日紅(さるすべり)の根元に手作りの小さな祠が有って、中には道標石仏が祭ってあった。石仏には『右ふくち山 左やまみち』と彫ってあった。
bQ76
塩久峠〜榎峠(点名)〜榎峠〜梨木峠
15
16
14
10・
390m

榎峠
344.0m
13・339m

@

 塩久峠と梨木峠をつなぐ界は樹木に阻まれ展望疎ら。

短いけれど激登ダブル、短いけれど激降トリプル。

自然林と植林帯が半々位の府県境。



塩久峠〜府県境西尾根〜榎峠(344.1m 3等)〜榎峠(R=429)〜

府県境西尾根〜390m〜梨木峠



◎所在地 : 福知山市談と法用to氷上郡青垣町奥塩久と中佐治の府県境尾根 

◎地形図 : 2万5千図 『福知山西部(ふくちやませいぶ)』

◎山行日 : 2003.10. 12 (日) 晴れ

◎山行条件 : MTB/妻      Age=56

◎コースの見所 : @ これといって無かった。

◎走行距離 : 往路 73.7km  往復 155.2km



自宅発(7:30)〜R=175〜西脇市〜氷上町稲継交左折〜R=7〜

青垣町『道の駅あおがき』から右折〜奥塩久1・S/G(8:58)〜発(9:20)〜

2・塩久峠(9:45)〜発(9;50)〜3・(10:00)〜4・(10:16)〜5・峠(10:25)〜

6・榎峠344・1m三等(10:55おやつ)〜発(11:15)〜7・榎峠(11:25)〜

発(11:30)〜8・(11:40 休み)〜発(11:50)〜9・(12:08 おにぎり)〜

発(12:30)〜9−1・(ルート間違)〜9・へ戻って発(13:05)〜10・390m(13:23)〜

11・(13:27)〜12・(13:45)〜13・339m(14:00)〜14・(14:10)〜

5・梨木峠(14:15)〜16・峠口(14:26)〜17.妻と別れる(14:50)〜

1・S/G(15:15)〜18・妻と合流(15:28)〜19・パラスクール見物〜発(16:23)〜

R=427〜播州峠〜加美町〜中町〜西脇市〜R=175〜自宅(18:46)



初めに : F=福知山市  H=兵庫県


この辺りの分水嶺界は、殆ど島田君が走破しているが私もこの目と足で確かめたく(季節や天候が変われば山も変わる)3回連続でこちらへやって来た。少し飽いた感じを持ちながら走って奥塩久に着いた。 1・S/G(8:58)〜発(9:20) 変わらずのどかかな環境に発つ前なのにノンビリモードにしたった。気を取り直して峠を目指す。

林道が3方向に分かれる所で前回は直登したが今回は右の道を上った。その道は迂回して予想通り直登コースに合流していた。今日は峠に近付いた辺りから、「峠にお堂が在ったとしたら瓦片でも落ちている筈」と思い、入念に見ながら歩いていると10cm角位の瓦片が3個落ちていた。果たしてこれがお堂の屋根のものだったかは少なすぎて断定できなかった。 2・塩久峠(9:48)

府県境界東西共に短いながら急登であるが西の榎峠への方がきつかった。それを上り切って 3・(10:00) 妻を待って、休んでから発った。笹の小ヤブを抜けてコブに着く。切り開きと赤プラ杭が南尾根に下っていて誘いこまれそうになったが界に乗って下る(4)への界は凄い笹ヤブになって、先行き非常に危ぶまれた。

これが続くとなるとMTB共では進めない、「ここでリタイヤか」とも思ったが界右の植林に逃れてヤブが途切れた所で界に戻った。今日もここで30p位のマムシを見た。(4)南山肌に良く踏み込まれた道が先ほどのヤブの方に向かって付いていたがヤブでプッツリと消えていた。 4・(10:16) 下草の無い西の広尾根にプラ杭が打ち込まれていて杭に頼って歩いていて引き込まれてしまうところだった。

ヤブっぽい界を北に折れて緩く下ると間もなく急下りとなって破線が通るコルに着いた。 5・峠(10:25) そこにはよく使われていたと思われる道が残っていた。水平に伸びたF側への道を辿って見ると尾根を回り込んだ先辺りから倒木もあり道は次第に消えているように見えた。H側も長年使われたような形跡が無く倒木で塞がった道が緩く下っていた。

ここからの上りから赤松主体の混生林になって上り切ってからは、その赤松の倒木が多いものの開いた界を行く。地図ではほぼストレートで三角点となっているが実際はクランクルートでコブを一つ越して上り返したピークが 6・榎峠344.1m三等(10:55) F側桧林、H側南面は桧で他は混生林で展望の無い頂だったが目高幹周り一抱えくらいの色付き始めた一本のイヌシデが目を惹く。カケスとホオジロがしきりと鳴いていて、それを聞きながらおやつを食べて発つ。(11:15)
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12

11

百日紅の根元の石仏より右へが峠への入り口
地道の北に在る山一帯は遊歩道が巡らされた公園になっていた。地道は直ぐに舗装路に変わって道の下に青垣町リサイクルセンターが在った。更に下ってごみ処理場を右に見て正面に大箕山を仰ぎ見ながら歩いて(17)で妻と別れ、MTBで走って車に戻り、折り返し妻と合流して(18)近くに在る(19)パラグライダーのスクールを見ながら休んだ。

帰りは加美町回りで帰った。余談:数年前になるが私は岩屋山からタンデムでパラに乗せてもらい安全山の北まで飛んだ事があります。怖さは全くありませんでしたが楽しむ余裕が無い内にスパイラルのランディングに入って酔ってしまった経験があります。
梨木峠(F側から)峠のサイズはMTBと比較で分かる
榎峠でH側からF側を見る
榎峠でF側からH側を見る
S.51.6に基本測量が実施されていた。おやつを食べて発つ(11:15)高さ肩まで位の笹小ヤブを抜けると前が切れ落ちで見えない位の桧林の激下りが待っていて、ズルズル滑りながら下って発って直ぐに出た高さ肩まで位の小笹ヤブを抜けると、切れ落ちて前が見えない位の桧林の激下りが待っていた。

ズルズルと滑りながらジグザグに下って(道は無い)薄暗いR=429一車線の舗装路に下り立った。 7・榎峠(11:25) 一車線に国道の標識・・?あまり記憶に無いが良く有ることなのか・・。昔の峠のお堂か石仏でも残っていないかH・F側とも探したが見当たらなかった。
榎峠(点名)西から写す。奥から辿ってきた
(5)を上り切ってからの倒木尾根

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