bQ74 東芦田〜穴裏峠(古道)〜蓮根峠〜奥塩久
23回折れて曲がって穴裏峠。
マムシを見たりアケビを食べたりコースアウトを2度やらかして
小ヤブを抜けたら蓮根峠。
吼子尾山(くずおさん)への分岐ピークでおやつを食べて辿ったコースは
塩久峠への県境だった。
氷上郡東芦田〜穴裏峠〜福知山市榎原・樽水と氷上郡東芦田・奥塩久の県境尾根
(452m〜467m)〜蓮根峠〜吼子尾山分岐ピーク〜奥塩久
◎所在地 : 福知山市榎原・樽水と氷上郡東芦田・奥塩久の県境尾根
◎地形図 : 2万5千図 『福知山西部(ふくちやませいぶ)』 『黒井(くろい)』
◎山行日 : 2003.9.28 (日) 曇り〜雨〜晴れ
◎山行条件 : MTB/単独 Age=56
◎コースの見所 : @特に無かったがコースに点在する高木雑木帯
◎走行距離 : 往路 74.2km 往復 146.2km
自宅発(6:50)〜R=175〜西脇市〜氷上町〜青垣町東芦田1・S/G(8:33)〜
発(8:50)〜2・穴裏峠(9:15)〜発(9:20)〜2ー1・鉄塔跡(9:23)〜3・(9:30)〜
4・(9:45)〜5・(9:52)〜6・(10:05)〜7・峠跡(10:20)〜発(10:25)〜
8・(10:30)〜9・(10:34)〜10・ルート外して(10−1まで行き引き返す)〜
10・467m発(10:52)〜11・(10:57)〜12・(11・06)〜13・蓮根峠(11:13)
〜発(11:20)〜14・(11:28)〜15・(11:43 おやつ)〜発(11:45)〜
16・(12:10 おにぎり)〜17・(12:25)〜18・(12:35)〜19・(12:50)〜奥塩久〜
田井縄〜1・S/G(13:26)〜発(13:48)〜往路〜自宅(15:41)
今日のコースは、今年の8月3日に歩いた「クロイシ山〜穴裏峠」の続きの県境を西に向かって歩き、途中から外れて吼子尾山(くずおさん)を目指すこと。このコースはHP「yama−aso」の島田君が今年の4月11日に辿ったコースのtraceですが吼子尾山からの下りは3本のコースを計画し、現地に立ってから残る体力と時間を考慮して決める事にした。
穴裏峠へのあの急登をMTBを担いで上ると思うと気持ちが重かった。また、これまで体調を崩した事など無かった妻が金曜日の朝から急に、立って居られない位頭が痛くなり、私一人の山行となった。(今は元のように元気になっています)妻の事を心配しながら走っていると、もう一つ不運が重なった。
と言うのは、天気予報では雨の心配ゼロだったのに西脇市に入ると奥の方は黒い雲が立ち込めて今にも雨が降りそうだった。 気温17℃肌寒く車にヒーターを入れる。やがて心配と言うより降るだろうと思っていた雨が降り始め、氷上町に入ると本降りになった。妻の事もあり、「今日の山行はキャンセル」とも考えたが時間が経てば「雨は上がる」と運を天に任せてとりあえず現地に向かって走った。
勘は当たって東芦田に着く頃には雲が切れ始めて青空さえ見えてきた。これはlucky!!そして駐車地点に着く。 1・S/G(8:33)サテ、穴裏峠を目指してバイクの担ぎ上げが始まる。気温が下がったせいだろう担いだ感触は「これならいける」だった。桧の植林帯で薄暗いガレの山道を右に左に折れながら登る。
斜面は始めこそ緩いが直ぐにキツクなる(ここは「上る」でなく「登る」を使う)曲がった数を数えていたら23回だったと思う、やっと峠に着いた。 2・穴裏峠(9:15) まだ薄霧が残っていて、それが福知山側に残る雑木林の間を漂っていた。少し休んだが心配していた程の疲れは無かった。前回確認しているし、島田君のrepoも読んでいる事でコース状況に不安無く峠を発った。
緩く上って直ぐの所を通過している送電線は鉄塔もろ共基礎部分を残して撤去され、その廃材が束ねられて置かれていた。何れヘリで搬送されるのだろう。(8月3日に送電線を確認できなかったので少なくとも8月3日以前に実施されている)ここからは南が開けて台形の山容「栗栖」の左肩に安全山や水山等が見えた。北も開けて(何れも送電線用の切り開き)福知山市の榎原地区を展望。
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10・457m
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少し上ると明るいルートは次の(3)ピークの右下を通っていたが私は界を忠実に辿りたくヤブ状の中を上っていった。朽ちた松の倒木を越えながら上っていると、頭を打ち砕かれて余り経っていない25p位のマムシが横たわっていた。たとえマムシとは言え「死」と言うものはもの悲しいさを感じる。ピークに近ずくとヤブは開け頂上に着いた。3・(9:30)
そこからの下りは開けてトラバースルートに合流した。福知山市側は(以後Fと記する)高木雑木兵庫県側は(以後Hと記する)松・ソヨゴ・アセビ・ヒサカキ・ナラ等の混生林の界を行き 4・(9:45) 東尾根にも踏み跡あり。丘ピークの 5・(9:52) かなり涼しい。ほぼ横ばいで 6・(10:05) 頭上が開けてイヌシデの8本かぶ立ちが生えていた。
この先で注意マークを入れていたのに少し南尾根に入ってしまい引き返して界を下る 7・峠跡(10:20) 地図に破線が通って峠になっている所。F側にはそれを見たがH側は切れ込んだ谷に倒木いっぱいで自然に返ってしまっていた。上り返して間もなく今度は生きているマムシがいた(大きさ同じ)この界はマムシの巣か・・・?。(8)を越えて今年初めてのアケビを見つけ、口にすると記憶に有るほろ甘い味がした。 9・(10:34)
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先のコルは緩やかで(10)に着く。明るい横ばい植界尾根に誘われ、向かった方向が南向きの尾根(10−1)まで行ってしまって引き返した。(それにしても、島田君は「タイシタモンダ」コンパスを持たず地図だけでもコースを外さず吼子尾山に着いている) (10)から下って(11)辺りでF側に消えかけた昔の作業道を確認した。
その辺りから笹でルートが塞がり気味になったが次のコルから開けて雑木林で平面の(12)に着いた。12・(11・06)界は何故かピークから少し外れている。広尾根でしかも小柴ヤブのうえルートもはっきりしない、不安も有ったがピッタリとヌタバのある蓮根峠に着いた。13・蓮根峠(11:13) F側の破線は道幅1m位だったか完全に残っていたがH側はハッキリしなかった。
峠の写真を撮ったが露出不足で載せられないので「やまあそ」でご覧ください。(私はいまだにデジカメの操作が覚えられず不便をしています) 峠を発って直ぐのコル上で島田君も見た大型獣用の罠を見た。ステンレスワイヤーに専用寄り戻しや、らせんバネを応用したものだった。その辺りで、植林の上から今日2度目のH側の樽水がみえる。
やがて雑木尾根になってコブを越えて行き(15)ピーク取り付きに着く。H側に水平ルートあり、それはF側へと回り込んでいた。私はヤブっぽかったがピークへ上っておやつを食べた。15・(11:45) もう吼子尾山への尾根に乗っていると思っていたらしい。
シジュウカラ類のサエズリが絶えない。イヌシデやウリハダカエデが少し秋を感じさせてくれる。そしてそこを発った。左植林滞に変わった尾根を行き間もなく左の尾根に乗って下った。「傾斜が急過ぎる」 「おかしいぞ」と思い地図を見ると方向が違っていた。 16.(12:10) そんな時右の樹間遠くに大きなピークが見えて、それが目指す吼子尾山と思ってしまう。
さっきおやつを食べたばかりであったがおにぎりを食べて腹ごしらえをし、その方向へ向かっている獣道で(17)へ着く (12:20) そしてその大きなピークへ向かう。界は笹ヤブっぽくなってきた。地図を見ると北向きに歩いていて決定的な間違いをしている事に気がついた。 18・(12:35)「猿勘も鈍りがキツクなったもんだ」と情けなくなった。
そのまま塩久峠も考えたが笹ヤブっぽさと妻の病状を考えると早く帰宅したかったので、吼子尾山への尾根に復帰する事に決めて、コンパス通り南に向かって山肌をトラバースして行った。しかし凄い傾斜に朝方の大雨でズルズル滑って体力の消耗が大きく尾根復帰を断念して谷に下った。 19・(12:45) 始めは獣道程度だったが間もなく林道になってやがてのどかな奥塩久に出て車に戻った。 1・S/G(13:26)
汚れたMTBを洗う所がないかと横の谷川を探していると『少将の切腹岩』なる所が在った。道の直ぐ下で1m四方位のほぼ平らな自然石でそこには行政が建てたものか磨き花崗岩に『少将の切腹岩』と彫ってあって花筒も無いまま花が供えられていた。手を合わせてそこを離れたがどんないわれが有るのか知りたい気もした。 『今度は塩久峠から必ず吼子尾山へ立つ』を誓って東芦田を後にした。
(6)手前の横ばい雑木尾根
まだ霧が残る穴裏峠(古道) H側から
(2−1)鉄塔跡に残る材料
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鉄塔跡から(3)への上り尾根
←蓮根峠
クロイシ山→
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