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間もなく薄暗い檜林の中を流れる細流に沿って上って行く。傾斜が次第にキツクなっていき、谷筋から北の山肌に移ってジグザグと上って尾根に乗る。植生がアベマキ主体の雑木林に変わって上っていると展望所に着いた。 2・(10:40) 全員汗びっしょり!!展望していると多田さんが冷たいブドウを振舞ってくださり、皆でおいしい美味しいと言って頂く。
展望は、白山・篠ヶ峰から竜ヶ岳その奥にマタニ山から三国岳・手前には弘狼山・安全山から水山。トンネルが通過している城山がなかなか確認出来なかったがこんな所にこんなに展望出来る所が在るとは・・・。10分休んで尾根を上り始める。やがて傾斜が緩くなって段状の所も在り明らかに郭(曲輪)と思える地形になった。再び急登になるとトラロープが張られていた。(阪神タイガース優勝を記念して??)それ位傾斜がきついと言う事。
上り切り間近の緩みで二度目の休みとなった 3・(11:10) がそこでの談『駐車場の絵看板では全くのファミリーコースの様相で一寸あなどっていた感あり』と口々に声がもれる。さて出発と言う時、多田さんが、知る人ぞ知るあの実に綺麗な「カケス」の羽根を拾って私に下さった興味の無い人には「ただの羽根」でしかないらしい。多田さんありがとう。ちなみに私は色んな物を拾って帰っています。例えば珍品で(中国人民銀行の紙幣・年代物の缶ビール・レキのスーパーポール・昔なつかしいヤクルトの瓶・いろんな色や形の石・・etc)
さて本題に戻って、上り切った所が珪石山 4・珪石山(11:30) ’98に上った時に麓の人にに聞いた話=戦時中溶鉱炉に使う「硅砂(珪砂)」を掘って公園の方に(現公園奥の開けた所か?)運び出して石生駅から搬送したとのこと。(’98 柏原高校〜譲葉山〜珪石山〜柏原高校の時珪石山の柏原側には運び出し用の発動機やレールが残っていたのを見ている。)またこの山は「けんび山」と言っていた等を聞いた。ピークを南北に二分する形で掘り込まれてその為に痩せた北肩を辿って直ぐにある清水山分岐に着く。そこから珪石を掘りとられて出来た掘り切りのなかを通って尾根に乗って清水山へ向かった。
だらーっと下って短中上りで反射板のある清水山に着いた。 5・清水山(11:50 昼食〜発(12:13) ここでランチタイムとなる。反射板の柵に足をかけて北東を望むと、奥に三岳と西ヶ岳その手前に三尾山や黒頭峰を同定。眼前には譲葉山からこの後辿る町界への尾根がうねっていた。反射板の右は東から南が全開で白髪・松尾山・トンガリ山を中心に多くの山が見えた。それぞれ日陰に座ってエネルギーの補給をして(12:13)に発つ。
’98.5.5(火)曇り Age51 これは、私が初めて向山から清水山に上った時のデータです。この頃は地形図の入手が出来ず道路地図を頼りに上っていた。従って事前にルート把握が出来るでもなく(したくても出来なかった)上っていた。向山登山口をやり過ごして左の谷筋へ入って行き、MTBを担いで柴藪の激上りをして三ノ山の北の亜炭層の所に上り付いたと記録が残っている。
今日は地形図も有るしベテランと一緒なので何の不安も無い。山行を存分楽しませてもらおうと家を発った。吉野家で、今日のリーダー馬場さんが乗って駅前の待合場所へ行く。少しすると、多田さんが朝の挨拶と共に笑顔でやってきた。やがて集合時間の7時30分がきてそして過ぎて行くが残る長友さんと森さんの姿がなかなか見えない。
馬場さんと多田さんがそれぞれにTELで確認をとる・・・。長友さんは集合時間を8時30分と思い込んでいた。森さんは6時30分と思い込んでいて其の時間に一度来て他のハイカー姿の人が車で発ったのを見て「おいてけぼり」にされたと思い込んで帰宅したとの事だった。2人が着くのを待って全員揃ったところで発った。
走る車の中ではこのハプニングの話がしばらく続いた。馬場さんにR=377で行くコースを教えてもらって走ったが車も少なく快適だった。(従って復路も使った)黒田庄町の中央橋交差点直近のコンビニで買い物をして水別れ公園着。(9:58) 色々あったが予定時間通り着いた。駐車場に前回は無かった向山連山登山コースの絵看板が立っていて、いかにもファミリー向きコースであるかの様に描かれていた。
時計回りで上るものと思っていたがその反対だった。発って間もなくの所に在る『日本一低い分水界』を皆で覗き込み「ほほーここがそうか・・・」と関心しきり。公園内を直進して公園から離れて行き、鹿防柵ゲートを通過して更に奥へと入って行くと前方が明るく開けて「水分れ公園登山口」に着く。案内に従って右の谷へと入って行った。 1・水別公園登山口(10:23)
bQ73 水分公園〜珪石山〜清水山〜向山〜観音堂
日本で、一番低い分水界を見んな揃って覗き込む。
振り分けられた水を見て、人生の運不運も是に似たりか。
公園奥から珪石山へ郭も残る尾根直登は、2段構えの胸突き八丁。
清水山から向山への岩場に群落ヒカゲツツジの葉先の上から大展望。
◎所在地 : 氷上郡柏原町と氷上町と春日町の境界尾根
◎地形図 : 2万5千図 『柏原(かいばら)』
◎山行日 : 2003. 9. 7 (日) 晴れ 清水山・向山2回目
◎山行条件 : 歩き/マイカー登山例会 (担当=馬場)長友、多田、森、大柿 Age=56
◎コースの見所 : @日本一低い分水界(水分れ公園) A珪石山の珪石採石跡
B清水山からの展望 C向山前後のヒカゲツツジ大群落と
岩場からの展望
◎走行距離 : 往路 80.9km 往復 161.7km
◎風呂 : 山南町和田薬草薬樹公園 『不老長寿の湯』 500円
自宅発(7:00)〜明姫幹線〜JR西明石駅(7:20)〜発(8:?)〜R=377〜
西区神出町田井交〜R=175〜山南町〜柏原町水分れ公園(9:58)〜発(10:00)〜
1・水別公園登山口(10:23)〜尾根(10:35)〜2・展望所(10:40 休み)〜
発(10:50)〜3・(11:10 休み)〜発(11:20)〜4・珪石山(11:30)〜
5・清水山(11:50 昼食)〜発(12:13)〜4・(12:24)〜6・(12:27)〜
7・譲葉分岐(12:35)〜8・蛙子峰(がえるごみね)12:37〜9・展望岩(12:40 休み)
〜発(12:55)〜10・五ノ山591m(13:05)〜11・向山 三等569m(13:20)〜
12・深坂北峯(13:28)〜13・松の台展望台(13:35 休み)〜発(13:40)〜
14・松の台展望台(13:55)〜16・三ノ山(14:00)〜
17・二ノ山(14:15)〜18・観音堂(14:30)〜1・S/G(14:36)〜発(14:44)〜
山南町和田(長寿風呂)15:07〜発(15:40?)〜往路〜西明石駅(17:30)〜
発(17:35)〜自宅(17:57)
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直ぐに上り返して三ノ山
16・三ノ山(14:00) 展望なし。ここからは急下りが始まるが下り始めて間もなく岩座展望所(岩場の上)が在り、私だけ一寸立ち寄って見ると、清水山から四ノ山までが見えて足元には車を置いている駐車場から高見城山の方までが丸見えだった。急いで皆の後を追う。薄暗い混成林を下り続けて
(14:08)いそ部神社へと観音堂(滝山古墳)の分岐を通過して二ノ山(滝山古墳)
17・二ノ山(14:15) そこに立つ看板には『昭和33年に偶然発見された箱式石棺内部から40歳位の男性人骨と鉄剣等が発見されたがそれらは持ち出されて所在不明・・・・』等と記されていた。
展望の無い下りが続き皆んな飽き飽きの心境なのか「しつこいくだりやなー」とついこぼしながら下った。そして左が杉林になった所で少し休んで下ると下方が明るくなって観音堂に着いた。
18・観音堂(14:30) お堂は入り口辺りを改装中だったが堂内を覗くと確か2体の仏像が安置されていたように思う。そこから間もなく車に着いて着替えることなく山南町の和田にある薬草薬樹公園の長寿風呂に入って心身共にリフレッシュして帰路となる。

展望所前後はヒカゲツツの物凄い群生だ。よく踏み込まれた尾根道を辿り四ノ山へ上っていると今度は「松の台展望台」があった。 13・松の台展望台(13:35) 北から東にかけて足元から全開で粟鹿山から五台山・黒井城址・妙高山等が見えた。ここで馬場さんに2度目のおやつ「冷えた桃」を頂く。そろそろ疲れが見え始める。
四ノ山の標示点は横ばい尾根の中程に在った。 14・松の台展望台(13:45) その先尾根肩から直に三ノ山へ向かうのでなく町界を辿って下り緩みから谷筋へ回り込んで尾根に乗った。そこが亜炭層展望所だった。 15・(13:55) 98年には公園からMTBを担いでここへ登りついた。そのヤブ激斜面を覗いて「未だ元気一杯だったからこそ成し得た事」と思いなが目を上に展じると清水山から向山への稜線が深い谷の上に横たわっていた。
清水山分岐に戻って 4・(12:24) 向山方面へ向かう。『柏原高校へ下る道(正確には柏原八幡神社か南多田へつながると思うその道の途中から東奥に下った)はもう自然に返ってしまったかも知れない』と思いながら歩いた。分岐からの界はイヌシデやナラが生えるお気に入りルートで界右が杉林になってコルに着いた 6・(12:27) コルから少し上るとルートが曖昧にになったが一本は横ばいで、譲葉山への界につながっていた。
二手に分かれて歩いて直ぐに合流して3町境界(譲葉山分岐)に立つ 7・譲葉分岐(12:35) そこから間もなく扁平な蛙子峰(がえるごみね)とルビがうってあった 8・蛙子峰(12:39) この先で夫婦のハイカーに出会い続いて岩尾根になって展望岩 9・展望岩(12:40) 岩の上に腰を下ろす。多田さんに2回目のブドウを馬場さんには冷えたパイナップルを頂く。東展望は舞鶴自動車道の春日ICとそこから和田山町へつながる工事中の道路を見下ろす。
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展望岩前後にはヒカゲツツジが群生している。西も開けて展望良好で公園からの激上り尾根や篠ヶ峰方面まで見えた。さて次は向山連山の最高峰「五ノ山」へ向かう。岩尾根を行って少し上ると着いた。 10・五ノ山591m(13:05) ここは東から北が開けていて、黒井城祉から千丈寺山・五大山・鷹取山。五台山の山塊が展望できた。今度は三角点の有る向山へ向かって水平尾根を行く。ミツバツツジ・ヒサカキ・ツゲが主な植生だった。そして向山に着いた。三等569m 11・向山 (13:20)
平地なので気を付けていないと通り過ごしてしまうかも知れない。ここも北のみ展望あり。ここで馬場さんが一言『ポイントごとに休んでいたら遅れてしまう』と。そこから緩く下って「ツツジが岡展望所=多分このように書いてあったと思う」 12・深坂北峯(13:28) 尾根先で展望抜群。この後辿る四ノ山・三ノ山へと続く尾根とその左下に私達の車も見えた。遠望では篠ヶ峰や粟鹿山までが同定できた。
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公園駐車場に建つ絵看板
日本一低い分水界で(右)日本海(左)瀬戸内海に流れ込む
4・珪石山ピーク清水山分岐側より
黒
頭
峰
↓
三
尾
山
↓
三岳
譲葉
清水山から北東の展望
四ノ山
三ノ山
天王坂
↓
粟鹿山
↓
ツツジが岡展望所から 天王坂は「大石りく」が京都の更科から豊岡の実家へ帰るときに越えた峠
←松の台展望所
亜炭層展望所からの眺め
清水山
↓
向山?
↓
珪石山
↓
展望岩にて南から写す
左から
森さん
長友さん
馬場さん
多田さん
三ノ山