bQ59 コケズラシ山〜親不知(おやしらず)〜クロイシ山

「親不知へはこのルート」ヤブを覚悟で入ってみれば整備されてルートは全開。
着いた「親不知」スッカリ開けてベンチと看板。
一人静かにゆったりのんびり天気は上々至福にしたる。
おっとどっこい先は長いぞ〃537から未知のルートも確かなマークに導かれ
久し振りの単独行で思うがままに進み行く。
大杉ダム〜遊歩道〜310.0m〜コケズラシ山(310.3m四等)〜467.0m〜
親不知(604.6m三等)〜福知山市と市島町の境界南西尾根〜537.0m〜447.0m〜
454.0m〜クロイシ山(555.9m四等)〜鴨内峠〜大杉ダム
◎所在地 : 氷上郡市島町徳尾と中武田の境界尾根から福知山市と市島町の境界尾根
◎地形図 : 2万5千図 『黒井(くろい)』 『福知山西部(ふくちやませいぶ)』
◎山行日 : 2003.3.30 (日) 晴れ
◎山行条件 : MTB/単独 Age=56
◎コースの見所 : @親不知からの展望 Aクロイシへ至る尾根に残る雑木林
Bクロイシ先からの展望
◎走行距離 : 往復157.5km
自宅発(5:48)〜R=175〜西脇市〜氷上町〜市島町八日市交差点左折〜R=282〜
徳尾の大杉ダム(7:25パンク修理)〜発(7:55)〜登山口探し〜1・遊歩道入り口(8:05)〜
2・(8:10)〜3・(8:17)〜4・(8:21)〜5・コケズラシ山310.3m四等(8:35)〜
6・(9:00)〜 7・(9:13)〜9・親不知604.6m三等(9:35)〜発(10:00)〜
10・(10:02)〜11・(10:10)〜12・(10:14)〜13・(10:17)〜14・(10:35)〜
15・(10:39)〜16・(10:51)〜17・(11:00)〜18・(11:08)〜
19.クロイシ山555.9m四等(11:25)〜発(11:30)〜20.鴨内峠(11:48)〜
21・駐車場(11:55)〜S/G(12:08)〜発(12:14)〜往路〜自宅(14:03)
このコースは、随分と前から考えていたがなかなか実現できないまま今日に至った。99年6月13日に「石像寺〜岩倉山〜コケズラシ山〜市ノ貝」がある。この時、大杉ダムの方から巡視路があったのでそれを使うことにしていた。(下山時にも都合が良い)午後から自治会の用件があるため早立ちをする。
山南町に入ると電光掲示板の温度表示は1℃外は寒い。大杉ダムのトイレが有る駐車場に着き車の外に出ると寒さで身が引締る。家を出るときMTBの前輪空気圧ゼロ状態。急ぐ為とりあえず空気を入れて発ったが見てみるとヤッパリ減っていた。早速パンク修理をする。そんな事をしていると地区の人達が草刈機を持って次々とやって来た。
今は蕾も固いが、やがて始まる桜の花見の準備のようであった。そんな人達に、ダムから親不知に登ることを言うと、そ中の一人が2本ある登山道を教えてくださった。1本は、近道となるダム奥にあるキャンプ場から、2本目は堤先の遊歩道から巡視路経由であった。キヤンプ場は近年整備されたようだが近道などする気はなく、お礼を言って巡視路の入り口を目指して発った。(7:55)
堤の上を通ってダムの向こう側にある登山口となる巡視路を探しながらMTBではしる。遊歩道は直ぐにあったがそれとは別に巡視路があるはずと探しながら走っているとナカナカ感じのいいオートキャンプ場に着いた。(一人がオートキャンプをしていた)巡視路が無いので引き返して遊歩道の入り口に立つ絵看板の有るところから上り始めた。
1・遊歩道入り口(8:05)
整備された道を緩く上って行くとやがて遊歩道は右の谷にある岩盤を流れ落ちる一筋の滝の下へと向う。そこには祠が祀ってある。親不知へは直登である。2度目の短急登の後緩くなり右の細流に沿って数段の石垣を見るが昔の畑跡だろうか‥?そして間もなく
2・(8:10)ここには巡視路と親不知登山口の案内板がたっている。プラ階段の急登が始まる。
斜面が緩み始めると間もなく尾根に着く。
3・(8:17)石像寺〜岩倉山からのルートに合流する。(多分遊歩道を辿ってもその先でもう一本の巡視路でここにやって来れると思う)左に折れると直ぐに鉄塔下に出ると東西の展望が得られる。東は竹田の市街地。
西は、親不知からの尾根に続いてクロイシ・五台山・鷹取山・五大山方面の山並みが次第に霞ながら見えてダムも一部が見える。ここからマッタケ山となるが、今の時期だと何の問題もない。また、親不知まで3Kmの表示がある。小さなコブはあるもののほぼ横ばいを進んでいると、いきなり小高いコブに四等三角点を見る。
前回辿り着いたコケズラシは、手前尾根はかなりきつい芝ヤブで尾根から左へ外れて笹ヤブを抜けて着いたので、なんの苦労も無く着いた三角点がコケズラシとは信じ難かった。しかし地図では、コケズラシしかないので信じる他無かった。だとすると、「市ノ貝へ下った尾根にマーキングがある筈」と探すと直ぐに見つかった。
大杉ダム湖畔のオートキャンプ場 (5)コケズラシ先の全開尾根
やはりコケズラシだった。
5・コケズラシ山(8:35)芝ヤブ状態だったコケズラシも明るく開けていた。その先尾根は「辿れなくはない」獣道程度のかすかな踏み跡だったが今は完全に切り開かれていた。以後ヤブの心配は全くなかった。その先直ぐのコルは峠になっていてダムまで0.5Km親不知まで2.0Kmの案内板が立ち市ノ貝の方にも明るい道がついていた。この尾根ルートは市ノ貝からのものであったらしく、昔整備された道があったと思われる形跡が残っていた。
右桧左雑木林の植界から左右共に雑木に変わり、しばらく中上りの後
6・467.0m(9:00)少し横ばいの後、上りかけて間もなく大岩が在り、辺りの太い雑木が切り倒されて言うところの展望所が出来ていた。その岩の上は平面でそこに立つと五台山〜五大山足元下に大杉ダム東は福知山市と市島町の界に実に形の良い
荒木山(416.0m)が見えた。ここから親不知まで1kmの案内あり。上りきると、いよいよ県境を辿ることになる。しばらく幅広の尾根を行き左植林帯の界を上る。2本目の踏み跡が左の山肌へとついている。
(8)ピークは左下をトラバースして先のコルに出て次ピークは右下をトラバースとなっていた。がそうそう巻いてばかりいると達成感が損なわれるのでここはピークを越えた。と言ってもコブ程度の高さである。ここから一頑張りで親不知の頂上に着いた。
9・親不知三等(9:35)表示等が無ければ親不知と分からない程に南面が切り開かれて市島町側が全開だった。(福知山市側は手着かずのままだった)多紀連山は何とか同定でき、辿ってきた尾根の殆ども見えた。
大岩からの展望で、右上に頂上のハゲた山が有り気になっていたがそれが親不知だったのである。丸太を半割りして作ったベンチが3台と丸太半割り利用の絵看板が設置されていた。三角点石標は痛々しく破損されている。天気も気温も言うことなし、おにぎりとおやつを食べながら展望を楽しむ。思わず、のんびりゆったりモードに入りかけるも先は長いし帰宅も急ぐので頂を後にした。
(丁度10:00)
頂上に設置の絵看板(約直径45p長さ150p) こんなに明るくなってしまった頂上
どんどんと下って
10・(10:02)’99.5.30大原神社から初めて上っての下りには、ここからの南東尾根に乗って下った地点である。尾根分岐で要注意。右に折れて下草皆無の尾根をバイクに乗って下る。太い樅の木が点々と生え福知山市側には高木落葉樹が残っている。上り返して
11・537.0m(10:10)
ここは大原神社コースの分岐点で、有ったはずの朽ち落ちた小さな祠は落ち葉に埋もれた台座だけが在り、手水鉢は見当たらなかったが麓に在る大原神社にでも移されたのだろうか。さて、ここからは初めてのコースで念願叶う時がきた。前回にもマーキングを確認していたが島田一志君のレポでも裏打ちされている。左桧林右雑木林の幅広尾根を行く。
雪の重みで落ちた枯れ枝が多く、それが結構邪魔になる。(12)手前で猪鹿の捕獲用の網(ネズミ捕りを大きくした形)が置いてあった。
12・(10:14)ほぼ横ばいが続き
13・(10:17)太い赤松が目立ち少しの間急下りとなる。右は美しい雑木の裸木でその間から福知山市の豊富用水池が見える。同じような地形が続いて現在地を見失なわないように支尾根に気を付けながら進む。落下枝はここに来てやっと絶えた。
15・(10:39)ここから左右ともに桧林になって薄暗くなる。

(11)への上り返し高木雑木尾根 (19)クロイシへ向かっての上り
緩く上って
16・(1051)左右共に素晴らしい雑木林に変わる。
17・(11:00)右に消えかけた道を見る。下る途中に大きなヌタバが有りルートが分かりにくいがマーキングを見落とさないように進む。
18.(11:08)この先上り返しでは元気の良い山桜の木も有り素晴らしい雑木尾根となる桧雑木繰り返しながら高度を上げて行く。
左樹間から久し振りに五台山と鷹取山が見えた。疲れを感じながら一歩一歩上って傾斜が緩んで
19.クロイシ(11:25)展望なし。北県境に微かな踏み跡を確認して少し休んで発つ。後は下るだけと思いきや発って間もなく西面が全開して、岩屋山・水山・安全山そして粟鹿山・千が峰・大井戸山・竜ヶ岳・篠ヶ峰等が見えた。更に少し下ると台形の五台山もみえた。

クロイシ下からの五台山 鴨内峠に着く・左市島町・奥五台山・右氷上町・手前クロイシ
バイクに乗ってどんどん下って(と言っても所どころに倒木があってそれを越えながら)そして見覚えのある鴨内峠
20.(11:48)麓にある駐車場からの上りでは、峠まで45分かかったが(’02.4.20)バイクで下るとなんと7分で下ってしまった。
21・(11:55)ここからは舗装路で車へ向った。
トップにもどる 歩きの記録にもどる