
bQ39 方須張山〜親父畔下〜西山
仏師の里から葛野峠へ東西共に急登の峠に立つこと4回目。
その後二度目の方須張山、今日は東南尾根を下り、最後のピ−クで見たものは……?
清住最奥部S/G〜1僧坊跡〜高座石〜5.車回し〜滝6〜葛野峠〜9.方須張山(710.0m)〜
10〜13・親父畔下(611.8m四等)〜15〜16〜17〜18〜19・西山(351.5m四等)〜
20.〜21・〜22.(鹿網ゲート)〜民家〜歩きで車〜休み・水浴び〜達身寺散策
◎所在地 : 氷上郡氷上町と同青垣町の境界ピ−ク
◎地形図 : 2万5千図 『大名草(おなざ)』
◎山行日 : 2002.8.17(土) はれ
◎山行条件 : MTB・妻 (MTBかなり乗れる) Age=55
◎コースの見所 : @高座石(たかくらいし) A2つ滝と滑ら滝 B351.5m4等から西展望
C20からの東展望
◎走行距離 : 往復 133.7km
自宅発(7:33)〜R−175〜氷上町稲畑錦橋を渡る〜R−109〜成松からR−78〜
達身寺方面〜清住最奥部S/G(9:15)〜発(9:45)〜僧坊跡(9:35)〜3.(10:00)〜
4.高座石(10:20)〜5.車回し(10:35)〜滝2(10:40)〜発(10:45)〜
5−1.峠ヶ谷へ入る(10:50)〜6.葛野峠(11:30)〜発(11:47)〜8.(11:55)〜
9.方須張山(12:30)〜発(13:18)〜10.(13:30)〜13.親父畔下(13:55)〜
15.(14:20)〜16.(14:37ルート確認)〜発(14:47)〜17.(14:50)〜
18.(14:58)〜19.西山(351.5m四等15:05)〜発(15:15)〜20.(15:25展望)〜
21.(15:35)〜22.(15:50鹿網ゲート)〜民家(16:00)〜歩きで車(16:20)〜
休み・水浴び〜発(17:52)〜達身寺散策〜発(18:10)〜往路〜自宅(19:46)
今年の夏はヤケに暑い(歳のせいか)どこへ行くか決めるのに前日まで決まらず。このコースに決めた理由は @以前から狙っていた A方須張山からはドンどん下りコースであり夏場向きと思われる B下山後に清流で水浴びができるかも等である。仏師の里清住に佇む達身寺に車を止めさせてもらうべくその駐車場に着いたが下山後の着替え等に適していないと思いUターンして最奥部に有る鹿猪防網ゲート前の広場に駐車した。
水量は少ないが清流あり。水浴びするには十分で後のお楽しみである。金網のゲートを抜け扉に鍵をする{ルールとマナー}いきなり7〜80年生の杉と桧の植林帯の中へと入って行く。ここは’00.3.12に島田,向井、3人で(カヤマチ山〜水山〜安全山〜561.0m〜上新庄)1度通っているのでコースに不安は全く無し。水平に近いよく使われている林道をコトことバイクを押してゆっくり進む。
(3) の分岐直進やがてゆる上りとなりピンカーブを通過して間もなく右の杉林の中に高座石と言う大きな石がドッカリと鎮座している(写真) (4)11:13 この岩には次のような言い伝えが残っている。『別名 椀貸し岩 とも呼ばれ、この石にお椀を貸して欲しいとお願いすると コロンコロン と音がして、翌日には10人前でも20人前でもお椀を出してくれた。ところが、ある男が石から借りたお椀を1つ少なく返してからこれは絶えてしまったという。』今でも岩の上に上がると「ポンポン」という響きが聞こえるというがどうか。
6・峠
僧坊跡
達身寺
22
9・
方須張山
8
滝
(21)へ上り返してみるとそこは2段になっていて何らかの建物跡を思わせる。そこからの下りは笹が出てきてやがて鹿網に突き当たる。扉を開けて通過(錆びて非常にかたい)後は鉄砲竹の藪を抜けて民家の裏にでた。(16:00)
舗装路とはいえ、のどかさを感じながらてくテクと歩きS/G地点に無事に帰着。早速横を流れる清住谷川に降りて水浴びをする。ほてった身体を冷やし汗を流した。辿った谷筋と尾根から吹き降ろすサワ風の中に身をおき至福を感じ自然の恵みに感謝する。 この時間帯は1日の中で一番心が落ち着く時である。帰りに達身寺によると駐車場の所に引かれている地下水を利用してそうめん流しをしている村人の集まりがあった。お寺の見学は、残念ながら時間切れでできなかった。
(20)からの展望
蛙のように見える高座石手前の石は大岩の上に有ったと考えられる。そうするとお椀を伏せた形の石にみえて、椀貸し岩 も納得できるが…?
スタートからしばらく続く植林帯
14
21
10
18
19・西山・351.5m
17
15
16・453m
13・親父畔下・611.8m
10
5−1
滝
5
タカクラ
↓
弘浪山
↓
清水・向山
↓
金山
↓
黒頭峰
夏栗山
鋸山方面
↓

’00.3.12でさえかなりあえぎながら上った急登を想い出しながら林道終点へと向う。左の細流はしばらくなめら滝となって続く (5−1)10:50 いよいよ峠に向って上り開始、とき時カケスがぎやーぎやーと鳴く。前回は無かったはずの間伐の倒木数知れずこれを乗り越えながら休み休み上ってやっとこせで峠に立った。(11:30)
休んでいるとカヤマチ山から40歳半ばと思う男の人が下ってきた。聞くと播州トンネルの方からでこの後方須張山へ上り返し下山とのことで妻と3人で方須張山を目指す。方須張山とりつけからの急登にも苦しめられながら(’01.12.9現地〜船坂峠)以来のピークに着いた。 9(12:30) 島田君のことも知っている方で私のこともあちこちでラベルを見かけて名前だけは記憶にあったとのことだった。長話ししながら昼食を摂って別れた。
前回もう少しのところで入り込む所だった西山へくだる尾根に入る。(このルートは島田君と良友の向井さんが既に踏破したと島田君から聞いているのと 『兵庫丹波の山(上)(下)』著者 慶佐次盛一氏が1990年4月に西山〜方須張山〜船坂峠がある。他にもかなり入っていることだろう。左桧右混生林の尾根で右の林のリヨウブの木の皮が鹿の食害に遭って丸裸になっている。痛いたしいがこの木はその為に生えているかとおもえるくらいその害には強くそれによって枯れる事は全くない自然とはその形態を壊さない限り共生できるようになっているようだ。
ルートは明るく植界を下る。(10)では南西尾根へプラ杭が下っていので注意。左右植界が変わり先のコルで万年茸を2本見つけた。左からかなり強い風が吹き上げて来て台風の影響かと思う。その風音に負けじとつくつくぼうしがしきりと鳴くはたまた夏の名残を惜しんでいるのか…。
(13)手前から下草と石が出る。短急下りを2回して (15)14:20 ここで休む(14)〜(15)辺りはかなりめずらしい萱の木が群生してている。現在地を確認するが地形から見てもgoodであるがいぜんとして展望無しが続く。サテこのルート最大のピンチだった (16)14:37 植界は東によっていてそれに誘い込まれかけていた。傾斜が急過ぎたのでおかしいと気付き地図と磁石を信じて中柴藪に突入した。(向井さんもうまくこのルートに乗れたのか気になる所だった)
(17)から西尾根に踏み跡あり。下草が少し出てコブを1つ越えていくが左手に双耳峰の水山と左右尾根が覗いた (19)351.5m四等15:05 振り返ると樹間から方須張山からの3つのピークが縦並びに見えて西には船坂峠 鳴尾山 竜ヶ岳 篠ヶ峰が望めた。。少し休んで発つ。(20)15:18 今度は東面が全開となってタカクラ夏栗 黒頭 鋸岳 清水 向山 金山 弘浪山から篠ヶ峰と遠近沢山の山が同定できた。
滝2の全景とそこに祀られている不動明王様
日差しが差し込み始めて暑い暑い暑い……。コンクリート舗装の中上りとなるが変わらず路面には水が薄く流れミズゴケが付いてよく滑る。すぐ左に滝1を見る高さ5mくらい水量は適度地元では名が付いていると思うが私が付ければ『明神の滝』であろうか。その上で水でも飲んでいたのかバンビが谷川から急斜面をかけあがっていった。車回しの広場から路面状況が悪くなる。 (5)10:35 ガラガラの林道を上り谷が分かれる所で頭から水をかぶる。左の谷筋がなんとなく気になり入り込むと上方に一筋の滝を発見する。岩盤の高さ3mくらいのところに不動明王が祀られていた。今も誰かが祭っている形跡あり。この滝の名は多分不動滝だろうが私流なら白糸の滝だろう。高さ10m足らずこの滝の水量も丁度見ごろと思えた。時期やその年によっては空滝になるかもしれない。