621  榊山(境界歩き)


「この境界、歳越す前に歩いておきたい」と、計画すれば皆さんOK。

序盤に読図少々悩むも以後は順調車道も歩き、南へ西へ南へ西へ辿って着いた△榊山、

清掃済まし正月気分。中継塔への管理道は積もる落ち葉を蹴散らし歩く。

終盤に再び出てきた落ち葉道は、春の新緑秋の黄葉こんな時節に歩けば最高。




◎所在地 : 播磨自動車道三濃トンネルの上左右山塊

◎地形図 : 『二木(ふたつぎ) 『三日月(みかずき)』

◎山行日 : 2014.12.25  (木)    晴れ            

榊山@14.12.7

◎山行者 : 単独  T/カブト馬場・川上・中島・大柿(車)     Age=67

◎コースの見所など : @終盤中継塔からの下山道と植生

◎走行距離 : 往路 51.3km  往復 114.0km



別荘地入り口(放置)〜R44〜たつの市と相生市の境界峠〜東境界に乗る〜中継塔通過〜

古い林道横断〜中継塔管理道〜迷走〜正規境界に乗る〜激下りは界から外れた模様〜

谷筋から林道に出て下る〜新宮町二柏野(ふたつがいの)と新宮町奥善定を繋ぐ道に出て右折〜

峠〜境界南下〜488m南通過(昼)〜468m手前で界から外れ南西尾根に乗る〜中継塔〜

△榊山(483.2m三等)引き返す〜中継塔〜管理道下る〜紅白大中継塔〜西尾根進む〜

朝方の中継塔に戻る〜管理道下る〜別荘地に入る〜457m手前で池に下り車に戻る



自宅発(6:30)〜姫路〜太子BP〜福田で下りる〜R5〜相生市矢野町真広交右折〜R44北上〜

旧道〜1・(7:43〜7:55)〜2・峠(8:04)〜3・中継塔(8:20)〜4・(8:18)〜林道横断〜

5・管理道(8:35)〜迷走〜正規コースに入る(9:05)〜6・(9:12)〜7・(9:25〜9:37)〜

8・林道(9:39)〜林道歩き〜9・(9:53)〜10・(10:10)〜11・峠(10:15〜10:22)〜

12・(10:32)〜13・(10:45)〜14・(11:07 昼 11:40)〜15・(11:50)〜16・(12:00)〜

17・(12:06)〜18・(12:10)〜19・岩頭(12;18)〜20・中継塔(12:24)〜

21・△榊山(12:25〜12:39)〜引き返し〜20・中継塔〜管理道〜22・紅白大中継塔(12:50)

〜西尾根に乗る〜23・(12:51)〜24・(12:55)〜3・中継塔(13:07)〜管理道〜

25・(13:14)〜26・(13:25)〜往路〜(自宅(15:25)



楓池〜榊山を歩いて、残る境界(たつの市と相生市)を歩きたくて『T/カブト歩き納め』に入れさせてもらった。相生市矢野町真広交右折〜R44北上していると2011.10.7に歩いた(馬場・北村・川上・中島・大柿)高巌山〜能下〜三濃山の序盤、高巌山の素晴らしい岩頭鋭鋒を見ながら走った。この道は一度走った事があると思うが記憶に無かった。

トンネルを通過せず峠越え道の入り口を外さないように・・・「ここや」その道はワダチ以外は苔が生えて緑色をしていた。そして「ここや」11年に歩いた別荘地入口に車を置いた。1・(7:43〜7:55)小鳥の声だけがする静かな中で支度をして発つ。たつの市と相生市の境界峠に着く。2・峠(8:04)別荘地の道なのか自然に返りつつある道が目指す方向に上っていたが境界に乗る。

ヒノキ林から右が自然林になり先程の道に合流した。地図の破線が途切れるところには『氏家様所有地』の札が立っていたが自然林のままだった。直進で上っていると中継塔が立っていた。3・中継塔(8:20)管理道が上がって来ていた。左ヒノキ林は続く。「こっちやな」下って上る。4・(8:18)「下山はここへ出て来るんやな」皆で方向を確認しながら進む。


(2)峠から:たつの市方面(8:04)         峠からの境界を確認中(8:06)

良い感じだった界もヤブっぽくなり、ヒノキ林を中下り。間もなく利用無き林道を横断して舗装路(管理道)に下り着いた。5・管理道(8:35)ここで二つの間違いを起こし迷走にハマった(後で分かった事)。一つは下ったコースが界から少し東寄りを下った。二つ目は下りた所が東寄りにも拘らず読図方向がイバラのヤブでそれを避けるため更に東へ寄って尾根に乗った。

管理道から界と思った尾根には踏み跡が在り「よしよし良い感じや」入って直ぐ左下に土壁の倉庫?あり一人探索すると古い荷車と何本かに巻かれた金網が積まれていた。右の谷に高木雑木帯を見る「今日最初のご褒美や」「この感動は、写真では絶対表現できない」と、中さん。觀木帯の小さなコブには規模は小さいが石の形や重なりから神秘的な何かを感じ、ああやこうや夫々が思いを語る。


(5)管理道:左から下りてきた(8:35)        懐かしい土壁の小屋(8:40)

一段落して中下りしてると地図の地形と違う「このまま下れば直ぐ谷筋や」合意で引き返しにかかったが「方向は合っているけどなー」「このまま下っても先では目的の谷筋に出るからこのまま下ろう」と又下りかけたが「もう一度元に戻って確かめよう」と中さんが言った。「西に見えるあの尾根が境界か・・・・・・」管理道の分岐を確認すれば界尾根が同定できる。

間もなく管理道分岐が見え、界尾根を同定(その前に先行引き返していた中さんが見つけていた尾根だった)。(9:05)横ばい界尾根を行く「ええ尾根や引き返して良かった」中さんに「座布団3枚」と思った(よく有る事で間違ったお陰で素晴らしい物に出合える事があるのも事実)。間もなく太い赤松が目立ち(左ヒノキ右灌木)界には枯れた松には大きいな『さるのこしかけ』が多く生えていた。


(9:08)辺りの尾根とサルノコシカケ                 

間もな植界から外れるがここは要注意。6・(9:12)杭・テープ・植界は西へ続く。快適な雑木帯を行く。「このまま直進で良し」間もなく柴ヤブになり地図通り激下り開始。薄暗いヒノキ林を下り切り細流の谷筋に立つ。7・(9:25)無事下り切りおやつを食べて一休み。谷には山道があったが人が踏んだ形跡無く上方は倒木が重なっていた。

 
(6)からの尾根(9:08)         (9:13)

 
(7)激下りで着いた谷筋上方(9:29)        谷筋下方

迷走の時、引き返さずそのまま下ったていたらここへ着けたけどこの倒木でひどい目に遭っていた。発(9:37)下りは草ヤブっぽかったが直ぐに開け「林道が在るでー」8・林道(9:39)※この林道(榊・二柏野線)に出た事で帰宅後歩きの復習してると界から外れ下った事に気が付いた。「これ上ると17番ポイントや」この谷筋が本流だった。

左に軽やかな水音を聞きながら緩く下り続けていると左山肌へ林道が入っていた(A点)。界はここへ下りて来ていた。太い杉木立の中では山歩きの感から別の世界に居るように思えた。何度かヒュウーム官橋で谷を渡り返し右に砂防ダムを見ると間もなく一般道に合流した。9・(9:53)左はがれ又は岩場、右は谷川と自然林が続いたが間もなく植林帯になる所もある。10・(10:10)

 
林道に出る:上流方面(9:39)         (9)一般道か林道?に合流(9:54)

谷筋に道が在った。右急斜面の自然林が続き左へよく使われている林道が入り、正面に貯水槽?が在り峠に着いた。11・峠(10:15)峠からの道は横ばいで先の尾根向こうに消えていた。車で次の集落まで走れるかは怪しそうな道状況だった。峠には『峠のお地蔵様』が祀られていて馬さんとお参りする。お堂内奥に掲げられた札には

『地蔵尊の裏書・慶應三年丁卯十月吉日 善定邑庄屋世話人 彦左衛門・臣右ヱ門 年寄彦兵衛・右左ヱ門 昭和六十二年十月吉日善定自治会 ○尾勝』表の庇下には『祠建設 維持昭和五十八年十月(協力者:基礎及びブロック工事・木工関係・銅版屋根葺きとして氏名が記されていた)』

 
11)峠:南から(10:20)中さん提供        (10:22)峠から奥善定への道

旧漢字と思う字も有ったので読めない書けない字も有り。御供え物も多々あり篤く祀られているらしい。峠から進行方向へも林道が入っていた。峠発(10:22)心配していた上り尾根は緩やかな自然林だった。次のピークは右下トラバース道在り、私だけピーク越えをする。12・(10:32)次の鞍部で合流した。(トラ道は先で消滅)。左薄暗い植林帯右自然林。コブからの下りは確かな道が残っていた。13・(10:45)

道は消滅したが10番からの峠道を皆で探しながら歩いたが形跡見当たらず。雑木林を上り、肩からは右が高木雑木帯になる。「上り切って昼にしょう」14・(11:07)横ばい尾根で昼にした。中さんから今日もおでんを頂き皆さんからの貰ったおやつも賞味。昼発(11:40)

 (13)への下り

幅広い横ばい尾根を行く。右には太い赤松が群生。それとなく開きがありそれを辿るが11日に見た植生(雑木林)とはまるで違うので「これで良いのか・・・」不安になったが方向は合っていた。15・(11:50)下りに入っると開きは明確になりマーキング(青・ピンク)も頻繁に出て心強くなり、間もなく大柿布が目に入った。16・(12:00)ここからは二度目なので不安なし。17・(12:06)

 
(10:46)辺り界右赤松群生             (15)辺りから歩き易くなる界(11:51)

△榊山まで12日に同じ。18・(12:10)〜19・岩頭(12;18)〜20・中継塔(12:24)〜21・△榊山(12:25)早速馬中さんが石標周りの清掃に入った。きれいになった所で記念写真を撮ろうとした時「皆さんこれを持って」と差し出されたのは緑の葉が付いた小枝だった。「榊山やから榊を持って撮ろう」この発案の中さんには参った。これにも座布団3枚。発(12:39)

 
手に榊を持ってきれいになった石標と記念写真を撮る(12:38)

引き返しの時、中継塔の柵の中を見ると『山蕗』が生えていて日当たりのよい所ではフキノトウの蕾を数個見た(蕗の葉は汁椀くらいの大きさで茎は無く義面にべったりはり付くという不思議な現象)。幅広の管理道は緩く下り、落ち葉のプロムナード。「写真を撮るから横一列に並んで」すると中さんが「3人手を繋ごう」この案にも座布団3枚。

 
(20)中継塔から手を繋いで下る(12:46)     紅白鉄塔の近く(12:47)

を持った事、手を繋いだ事を中さんに「これらの案は何処から来るの」と尋ねると「私にとっては普通の事」との事だった。中さんの人間性なんだ。22・紅白大中継塔(12:50)ここへの下からの管理道は迷走の時に見たのと同じコンクリート煉瓦を敷き詰めると言う何とも奇妙な道だった。ここから西雑木尾根に乗る。23・(12:51)以後(4)までは少し分かりにくかった。24・(12:55)

そして朝方通過した(4)に戻って中継塔に着く。3・中継塔(13:07)ここからの管理道も雑木林の中で明るい落ち葉道だった。25・(13:14)別荘地に入る。ここから舗装路で池の方へ下れば近かったが尾根道を行き、次の鞍部から更に尾根道は続いたが舗装路で池へ下って行くと2011年に左手山から出てきたポイントに合流して無事車に戻った。26・(13:25)

 
(3)中継塔からの下り(13:09)           (13:28)池の横を歩いて車に向かう


帰路『光都』を知らない人が居たのでチュウリップ畑まで入って、その後R179〜R29経由で帰った。今年も山歩きに同行して下さった皆さんありがとうございました。かなり危険な所も何回か在ったと聞こえて来ましたがお陰さまで無事下山出来た事で今では楽しい思いでとなりました。今は、ただただ山と山の神と皆さんに感謝をしながら新年を迎えたいと思っています。それでは皆さん良き新年であります事をお祈り致します。


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12月7日に歩いた境界

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